今年はベルディの生誕200年という事で いろんな形のコンサートが催されていますね。
昨日は久々のオペラ「椿姫」に行ってきました。
先に言っておきます。
素晴らしかった!!
今までとは違う感動。
とても言葉に表しにくいのですが、オペラが沢山の人々によってなされる総合芸術なのだと改めて感じました。
「
ハンガリー国立歌劇場『椿姫」」
催されたのは新しいフェスティバルホールでした。
ほぼ満席。
このホールがよみがえったことをとても嬉しく思って、昔の感動を思い起こしている方も沢山いらっしゃるように感じます。
そう、客席に既にエネルギーが満ちていました。
そして、その満席のお客様方がみな、大感動なさったと思います。
先ずヴィオレッタ役のエヴァ・メイさんの歌い方がとても丁寧だったのと、高い音も低い音も 強い音も細く弱いピアニッシモも 破綻無く素晴らしい声が出ていて、表現を思うように出来ていると感じました。
アルフレード役のとても若い人も、声が瑞々しく その若さがアルフレードの若さ故の一途さや幼さに合っていて、中々良かったのです。
そしてアルフレードのお父さん、ジェルモンです!
素晴らしかった!!
今まで見た中では一番説得力が有りました。
今までは結構 自分たちの家族のために、椿姫にアルフレードを無理矢理諦めさせるお父さんという感じしか有りませんでした。
それが、苦悩しながらも 息子を取り戻したい一心のお父さんという感じが伝わって、シンパシーがわいてきます。
この3人がそれぞれ役を丁寧に演じていて、誰が良いというのでもなく、ストーリーそのものにのめり込めました。
そして、今回感じたのは 左右に出るテロップの訳の良さです。
比べた事も有りませんでしたが、今回の訳は 分かりやすくて的確で、それぞれの心情を上手く表現してくれていたと思います。
それも 感動を支えていたでしょう。
そして、オーケストラ。
指揮者が ずっと歌っている人を見つめ続け、同じ息をしようとしていると感じましたし、それをオーケストラが音にして行っていました。
素晴らしい息の合い方!
舞台装置もシンプルですが 場面を良く伝えていたと思います。
今回はそれらの全てに 感動しました。
プロデューサー等はもちろんですが、裏方さんも合わせてここに関わる全ての人の力なんだなあと感じさせてくれる舞台でした。
感動して、一杯泣いて、ホワイエに出て来たお客様方も 何となくすぐに帰らずに居た方も多くいらっしゃいました。
劇場はいつも、終わったらすぐに片付けです。
それが残念。
感動や興奮が落ち着くまで 劇場に居られるように出来ないかしら?
短い幕間にワイン等飲みにくい。
出来たら 終わってからその感動を話し合えるよう、ドリンク等を提供するところを開けておいてくれないかしら?
あるいは すぐ近くで、簡単に飲食のできるお店が無いかしら?
有るべきですよね?
昨日は お昼間の公演でしたから、戻って来て飲んじゃいましたけれどね!
余り、上手く言葉にできない感動を 頑張って書いてみました!!
今日 神戸でありますよ。
当日券でも行ける方は 行ってください!!
まだ、間に合うのです。

4