PET&ECO=ペタンコを開発し、これからいろいろなところで使って頂くアピールをしなければなりません。
でもその前に・・・ペットボトル再生の現場を見に行ってきたのです。
そんな風に再生され、どんなものになって行っているのか。
先ずこれを見てください。
これは きれいに洗われ、帯等もほぼキチンと剥がし、フタを取り、集められたペットボトルです。
こんな風につぶしてあると美しいですね。
でもこちらは・・・・・。
外の自販機の横等に設置されたものなのでしょうか?
中も汚いまま、フタもついていますし、勿論ラベルも。
それどころか、缶やビンまで入り込んでいるのです。
こうなると、再生に手間がかかりそうだなあと 思われますでしょう?
その通りです。
このカチカチにつぶされたものは 再びバラバラにされて、手で仕分けられるのです。
「焼酎の大きなボトルが問題で」
「なぜ?」
「あれは実は 取っ手があって、その取っ手がペット樹脂でできていないから、それは使えないのです」
・・・・・・ううむ、ボトル業者もこれは一工夫の必要ありですね。
いいえ、家庭から出たものにも、もっと酷いものが色々混じり込んでいます。
ペットボトルの収集なのに、ビンや缶類は勿論、こんな蛍光灯の管や電球等もありました。
この様に使えないものも分けておいてあります、これは金属ガラス類。
ご承知の通り、フタはペット樹脂ではありません。
手で仕分けされたものは 一度洗われ(水洗いです)、粉砕されます。
この時点では 帯等がついていたらそのまま粉砕されてしまいます。
一度は大きい目に、次に小さなチップにされていました。
写真を撮りそびれましたが、ペットボトルと帯が一緒に粉砕され、少し色の混じったチップは 大きなプールに入れられます。
ペット樹脂が 重いので、沈むのです。
他のものが浮いていて、それをすくうようにして外に出します。
それらがこれ。
ペットの方は
私は正直、ここまででも気が遠くなるような作業だと思いました。
でも、まだ続きました。
こうして不純物を取り除く作業は まだ3回くらい施されます。
これでやっと、ピュアなものになったペットは こうして一本の美しい線になって行くのです。
ここまで来ると本当に綺麗。
歓声が上がります。
でも、この形のまま使う訳ではありません。
未だこれをカットしてチップにするのです。
日に当てるとキラキラ輝いて 宝石のようでした。
今回私達が見学に行ったのは
根来産業さんです。
根来さんのところの特徴は ペットボトルのリサイクルだけでは無くカーペット等、消費者が使う最終製品までお作りになっているところです。
ペットボトルリサイクルの流れ
それがとても魅力的。
私達が一緒に組みたくなった理由です。
私達は 自分たちが出したものがどのように処理されているかを知りません。
リサイクルと言いながら、どこにどんな風に行っているのか、どんな風に再利用されているのか、全然知らないでいるのです。
根来さんのところでは そのリサイクル(ペットボトルが集められ製品になるまで)が全て行われているので、それらが見えているのです。だから一緒に組みたかったのです。
ペタンコが大いに役に立つ可能性があります。
そこでは、子ども達に親御さん達に先生に、そのリサイクルを肌で感じてもらえるのです。
リサイクルに自分たちが本当に役立っている事を知る事ができるのです。
ペタンコのもたらしたいものは 本当の「リサイクル」です。
サイクルしてくれないとね。
社会の中で、リサイクルの輪ができなければね。
そのために今一番必要なのは、ペットボトルを集めてくれるところです。
そして、子ども達に熱心にリサイクルを教えてくれる園や学校です。
沢山の問題があります。
まず、見て頂いたように、出されたペットボトルの状態が余りに酷い。
もし、私達のシステムが上手く行くなら、きっととてもいい状態でつぶされたボトルが手に入ります。
だって、子ども達は教えられるのです。
園にもってくる時には中身を洗ってもって行く事。
フタやラベルをとる事。
その上でこのペタンコで 綺麗につぶされている。
リサイクルには 私達消費した者がやはり責任を持って 使ったものをリサイクルしやすい状態にして出すという心構えが必要ですね。
実は リサイクルと言いながら、人の手間をかけたり、何度も洗浄したり、無駄な時間やコストやエネルギーをいっぱい使っているのです。
私達が少し気を使えば それだけでも随分無駄が減りそうですよね?
ペタンコがもたらしたかったのはこのようなリサイクルのシステムと、それに積極的に関わる子ども達と子ども達への教育と、リサイクルの輪ができると共に子ども達と大人達や業者さんたちとも繋がるそんなネットワークです。
強い地域のつながりです。
これに積極的に関わってくれる園や学校はありませんか?
子供会はいかがですか?
いいえ、行政が、市や町が本気になってくれたら本当に嬉しい。
こんな事の小さな小さな努力の積み重ねが 次世代にも伝わって行ったら、このあり得ないほど美しい地球、恵まれた日本という地域を 少しでも汚さずにすむかなと 期待を抱いているのです。

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