黒川雅子さんという日本画家とお知り合いになり、ライブにもお越し頂くようになっています。
Facebookで彼女の作品は見せてもらっていたのですが、やっぱり生で見たい!!
そう思い続けていたところ、やっとチャンスが来ました。
芦屋にある
谷崎潤一郎記念館で5月25日まで個展が開かれています。
ライブも終わりほっとして、ゆっくりした時間を味わおうと行ってきました。
大きな個展ではありませんでしたが、日本画の作品、舞子さんの作品、舞子さんの素描、そしてヌードデッサンと色々な作品に出会えました。
また彼女はご主人の
黒川博行さんの御本の表紙絵等も描いていらっしゃいます。
マクロビオティックの雑誌の表紙にも野菜の絵を描かれています。それらの本も展示されていました。
絵を見るといつも不思議に思います。
人の体の厚みとか微妙な表情とかどうやって描き分けるのでしょう?
雅子さんの絵も、もちろん、色々な舞子さん達の微妙な個性の違いが伝わっているのですが、遠のいたり近づいたりして研究(?)してみましたが どのタッチでそうなるかは分かりませんでした。
ううむ、奥が深いぞ!
「美しいものが好き」
雅子さんはそう言っていました。
その愛情が、感動が、画面から伝わってきます。
黒川雅子さんのFacebookには 多数のヌードデッサンがアップされています。
その度に、あんなに分厚く着物を着た舞子さん達を描くのに、どうしてこんなにもヌードデッサンをなさるんだろう???と思っていました。
行ってみてよく分かりました。
ああ、そう言う事だったんだ!
ヌードを描くというのは その骨格とか肉体の有り様とか、その人のバランスの取り様とかが分かるという事なんですね。
だから、沢山着物を着て居る舞子さんを描いても、あんな風に中の体の様子が伝わってくるんですね!
華奢な骨付きとか、未だなりたてで瑞々しい感じとか、何年か着物も着て来て着慣れた体の有り様とか。
そうです、その事をずっと不思議に思っていたのです。
ほんの少しの体の有り様で その人が着物を着慣れて来ているかが分かりますが、それをどのように絵に表現できるのか
不思議でした。
雅子さんの絵からそれらが伝わってきます。
パソコンで見ている時にはそれが不思議なばかりでした。
色々なテクニックとか有るもかもしれません。
でも今回、作品を生で見て、少なくとも ヌードデッサンを数々しているという普段からの努力なんだという事が分かりました。
それで画家の雅子さんの目には きっと着物の中の体の様子も見えているのでしょうね。
ひょっとしたら骨格も見えているのでしょう。
舞子さんの素描も面白かった。
素描の時点で 既にその肉体の有り様は確実に描かれていました。
おもしろいな〜。
興味が尽きず それらの作品を行ったり来たり。
行ったり来たりしたのが良かった!
それで何となく 理解が深まった気がしています。
谷崎潤一郎館は お庭も美しく、しかもお庭に出てゆっくり座っていられます。
鑑賞とお庭でゆっくりの時間をたっぷりとって お出かけになりませんか?
5月25日までですもの、計画を立ててみて下さい。
その後、6年ぶりに開かれた神戸のジャズボートにも参加してきました。
お食事と飲み物、そしてジャズ!!
それを船の上で、つまり私の大好きな海の上で楽しんだのです。
土曜日のライブで エネルギーを出し切っていた私は、このアートの一日でエネルギーを補給してきましたよ!!
アートはいつも 私を元気にするのです。
雅子さんの個展案内なのにカテゴリーを「何でもミュージック」に入れてしまいましたが それはアートという意味です。
私を元気づけてくれるもの。
私に生きる意味を与えてくれたもの。
雅子さんの絵にも また、雅子さんの「人となり」が見えてきました。
ありがとう!

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