凄い若者が居ますねえ。
現役で東大に通って、全ての手続きを済ませた時点でハーバード大学にも受かっていることが判明。
4ヶ月東大に通ってその後ハーバードに行っている18才の学生。
彼の言葉には考えさせられるものが沢山有ります。
「東大からハーバードへ渡った18才の本音」
色々なことが気になりますが、特にとっても気になる点が2点有ります。
一つは 学生のこと。
「ハーバード生をハーバード生たらしめているのは、教室の外での活動」」と言う所です。
「起業であったり、団体活動、音楽や演劇であったり、スポーツであったり」
そんな活動にも力を入れているそうです。
日本ではせいぜいクラブ活動程度かしら?
でも、彼はハーバード関連だけでも7つもの活動に関わっているのだそうです。
そして、そんな彼らは「みんな本当に勉強している」と言うのです。
ハーバードの学生の話を読んでいると、皆生き生き毎日を生きていると感じますね。
まあ私は沢山を知らないので 偉そうなことは言えません。
ただただ、日本の学生も同様にエネルギーいっぱい、自分の可能性を掘り起こす作業を学生時代にできたら良いのになあと思うのです。
もう一つ気になったのは教授たちの事。
「教授のモチベーション」
「教授の授業に対するモチベーションが違うなと感じました。ハーバードの教授は熱心だし、学生を惹きつけようと真剣に考えている。」
この1文が気になります。
確かに、ここに書かれているように、どうせ学生は聞いていないと思うのか、先生方が熱のない授業をしているのを見かけたことが有ります。
その授業を受けていると学生のやる気も薄れます。
お互いに影響し合って、授業をつまらなくしていないかしら?
内容が充実していたら、伝え方はどうでも良いとは思わない。
おいしいお食事だったらどんな器でも大丈夫・・・・・と言うのと同じですものね。
受験のシステムが行けないのかなあ・・・・・・???
大学に入ったらホッとして ゆるんでしまう学生。
それを見てやる気をなくす先生・・・・と良くない方のスパイラルにはまっているのでしょうか?
ある所でこんな指摘も見たことがあります。
教授達の実績は 論文の数で評価されると。
授業では無く。
だから授業に力が入らないのだとか。
本当にそうだとしたら、寂しい話です。
この若者の言葉でとっても好きなものが有ります。
それは
「目標は変わっていい」と言う言葉です。
特にこれは日本の教育システムの中では 貴重な言葉ですね。
なにせ、未だ色々なことを経験していない高校3年生の時に 進む道を決めないと行けないのですからね。
そんな日本の学生を気の毒に思います。
もし、大学に入ってから色々勉強するうちに目標が変わって学部を変えたくても、そう簡単には変われないようですしね〜。
以前 社員教育をしようとして「フィンランドメソッド」を学んだことが有ります。
その時に色々考えさせられました。
日本だと 3+5=と言うような一つしかない答えを求めさせられることが多いのに、逆に足して8にになる組み合わせ・・・と言ういくつもの答えが有る問題を出すと良いというものでした。
また、意見を言ったり書いたりするのに どう伝えれば良いかと考え論理や表現力を身につける訓練。
そして、色々違う意見をたたかわせる訓練。
それらが大きく欠落しています。
新しい社員が入って意見を聞いても 単純なことしか言えないし、その理由を説明できない。
文章力もないし(言葉がチキンとつかえない)、プレゼン力も有りません。
その上、違う意見に対する態度が「むっとする」と言うワンパターンしかない。
可哀想に、同調ばかりを強いられて来ていますからね。
日本の教育システムの優れた所も色々有るのでしょう。
でも、こうして気づいたことはもう何十年も言われ続けていることです。
いくらなんでもそろそろ 必死で変えて行かないと、これだけグローバルになった世界では取り残されてしまいそうです。
取り残されて結構・・・・と言うのもありですけれど、それならそれでやっていける方法を、更に必死で探らなければなりません。
さあ、日本の未来はどうなるのかしら?
18才から選挙権が与えられるようになります。
学生の皆さんも、しっかり考えて、自分の意見を持ち続け、磨き続け 未来を作って行ってくださいね。

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