NHKの大河ドラマはほとんど見ることがなかった。
でも、「いだてん」はちょこちょこ見ています。
何と言っても勘九郎さんが好きだから。
そして、その演技に感動したからです。
身体中が「金栗四三」になっています。
全ての細胞から四三になっていると感じるくらい素晴らしい演技です。
でも、「ちょこちょこ見ています」と書いた理由は 余りにも四三になっていて、その純粋さと一所懸命さに心が動きすぎて辛くなるからなのです。。。。
昨日も見ました。
よかった〜〜。
獅童さんがお兄さんの役をしているのですが、その獅童さんがまたよかった
四三は日本で初めてのオリンピック選手に選ばれます。
でも、ストックホルムまで20日近くかかる。
とんでもない金額がかかる。
「たかがかけっこのために」と言われながらも 子供の頃から尊敬してやまない先生に見出され、その言葉に乗ってしまって行くことを決意してしまうのです。
でも、お金は自分持ち。
お兄さんに無心します。
その金額たるや、田畑を売り払わなければならないくらい。
それでも 兄は四三のためにお金を作って鹿児島から出てきます。
お金をのために田畑を売りたいという時に兄は、「たとえ失敗するとしてもどうしても行かせてやりたい」というのです。泣いちゃう。
その覚悟と、四三を愛する心と懐の深さに打たれます。
そんなにまでして作ったお金を持ってきたのに、四三は初めて弱気になります。
そんなに遠いところにまで行って、生きて帰れるのだろうか?
兄がそんな弱気な四三を叱ります。
日本で初めてのオリンピック選手なのだから、そのお前がそんなに弱かったら続く選手たちも弱いままだというのです。
どこまでもどこまでも四三のために 全力でサポートしているのです。
また、泣いちゃう。
四三は小さな頃は喘息持ちで体が弱かった。
それが 一所懸命努力してここまできて、兄はそれを見て、何が何でも希望を叶えてやりたいと思ったのでしょうね。
ドラマを見ながら、私のイギリス行きなんてちっぽけなことだなあと思う。
乗り換えがあって1日以上かかるのを嘆いていたけれど、四三なんて3週間くらいかかっていくんですもんね。
昔の人はそれこそ、半分命がけだったのでしょう。
私は言葉が通じるかなあ・・・なんて思っているけれどね、四三なんて全く訳のわからないところに行くんですものね。
ドラマを見ながら、夢を見るということが、昔は命がけのことだったんだと気付きました。
「夢」というのはそれほど大きなものだったんだ

キラキラ輝く届かない星のようなものだったんだなあ〜。
それに心焦がしていたんだろうなあ。
なんだかある意味幸せな時代だったんだと ふと思いました。
そっか〜、そのことに集中しよう。
夢を叶えるんだと考えて ワクワクし直そう。
近くにつれ現実が迫り、かなり弱気になっていました。
四三のお兄さんに叱ってもらいましょう。
「そんな弱気でどうする」
ワクワクって、いつも、怖さと一緒に来るんだね。

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