大阪自慢、始めます

今日はバーです。
「ふたごや」
先日、あるお食事会が終わって、フラフラ歩いていたのです。道頓堀のあたりです。
20代の頃たまに行っていた「8」と買いてあるだけの、ジュース屋さんのことを思い出しました。
当時でもかなり年配の男性が寡黙にとんでもなく美味しいジュースを作っていらしたのですけれど、今はどうなっているんでしょう???
で覗いてみたら、ちょっと一本筋を間違ったらしく、細い路地を曲がった先に、そのお店はありませんでした。
でも、似たような路地の奥に小さなお店がいっぱい並んでいます。
そこは、その日にやっているお店は一軒だけでした。それが「ふたごや」
この店構えでお分かりだと思いますけれど、「知らない人もどんどん入ってきてね〜」という感じではありません。
第一、この木でできた柵(?)もオシャレというより、半分入店を拒否しているような・・・・・。
ま、でも、私、こんな風にされるとちょっと覗きたくなりまして、覗いてみたのです。
すると、道頓堀川に面した感じの良いバーです。
ドアを開けて、さらに覗いてみました。
マスターが一人です。
「ちょっと飲みたいんですけれど、入って良いですか?」とかなんとか聞いたんですよね。
すると「え?? 入ってきます?」と 愛想のない返事。
似たようなやりとりが続いたのですが、飲む気満々だった私は、マスターの半分拒否の体勢にも負けず中に入りました。
なにせ、チャージが500円。
道頓堀の一等地なのに安いです。一安心
で、良い加減飲んでいたので「ラスティネール」をお願いしました。
私のナイトキャップです。
そして、マスターとお話しをしました。
もう20年ほど、この地でバーをしていらっしゃるそうです。
知らなかった〜〜〜〜。
ラスティネールはウイスキーととっても甘いハーブのお酒ドランビュイを合わせたカクテルです。
だから甘くなって当たり前なのですが、私は甘いのが得意じゃないので、いつも甘くないようにお願いしています。
けれど、座ってすぐにくつろいでしまったので、そんなことをお願いするのも忘れてしまっていました。
で、出てきたカクテルが、本当に美味しい
これです。
この味です。ほどが良い。
長年積み上げてこられたものが 一瞬で見分けてこんな感じ・・・ってわかるのかもしれません。
マスターはとても柔和な方でした。
ここは常連さんがいらっしゃるお店のようで、後から次々こられた方々も感じの良い方ばかりでした。
私は一人でいらしていた若い男性とおしゃべりさせてもらいました。
こう言うバーの良さはそう言うところにありますね。
知らない人とでもすぐに打ち解けられる。
でも安心ですよ。
マスターはとても柔和な雰囲気の方ですけれど、最初覗いた時になかなか入りにくい雰囲気だったように「誰でも来てください」と言うところではないのです。
楽しく良いお酒を飲む人しかきて欲しくない・・・・・と言う感じのお店です。
「他のお客さんに迷惑かけるような奴は来て欲しくないねん」とおっしゃっていましたからね。
その芯の通った柔和さもほどが良いのですね。
安心感と親しみやすさが共存していますもん。
それが長く続いている秘訣だと思います。
大阪はこれやなあ〜〜と思うのです。
「個人の力」です。
個人が芯の通ったお商売をして、人とのつながりを強くして続いている。
その力こそが、大阪の力だと思うのです。
その個人の力をパワーアップさせてくれる政治でないといけません。
そんな人しか選んではいけません。
でないと、大阪は死んでしまいます。
大阪は、もう息も絶え絶えだ・・・と思っていたところにこうして、めっちゃくちゃ素敵なバーに巡り会えました。
行きたい方のために場所を書いておきます。
道頓堀に松竹座という劇場があります。
それを背にして立つと目の前に小さなたこ焼き屋さんが見えます。
そのたこ焼き屋さんの横に細い路地があります。
そこを入ると左の方にさらにお店が続きます。
その真ん中あたりにあるのがこの「ふたごや」です。
写真でもわかる通り、看板はほぼないので、頑張って探してください。
見つけるのも大変ですが、そこからこのドアを開けて中に入るのも心の力が必要です。
でも、入ったらね、美味しいお酒を楽しく飲める素敵なバーだとわかりますよ。
昨日はソルティドッグというカクテルも飲みました。
これがまた美味しかった

美味しくて居心地が良くて・・・・・。
良いバーを見つけました。
私って、美味しいバーを見つける天才やね。
あまり知らないけれどね。
追記
カクテルの名前は マルガリータでした!!
お塩がついていたので、私が勝手にそう思っちゃったようです、すみませんでした。。。。。

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