面白いおじさま方といろんな話をする会があります。
元はと言えば、それぞれが「この本はぜひ人に勧めたい」と言うものを持ってきてプレゼンすると言うはずでした。
けれど、脱線するする。
脱線に脱線を重ねて どこかにいっちゃうようなこともあります。
こんな楽しい会ができるのも
銭屋さんと言う会社の社長さんの心意気のおかげです。
元はお菓子の卸屋さんだったそうですが、今はカフェ(彼はこだわりがあって「カフヱー」と言っています)があり、ギャラリーとして使えるオシャレな空間があり、また貸しスペースがあって色々な教室やイベントが行われています。
彼は、いろんな人が集まって交流する「場」を提供したいと言っています。
そういえば、色々な人や文化がごちゃ混ぜにあって、交流もし、活気があったんですもんね、大阪ってね。
その大阪の精神を持っている大阪のお商売人です、彼は。
大阪の商売人は「がめつい」と言われたりもしましたけれど、私の子供の頃の思い出は違います。
彼のように社会に文化として還元していこうと言う心意気こそが大阪人であり、大阪の商売人だったと思うのです。
で、私たちの会ですけれどね、またこれ、ライターを生業としているおかしな人の呼びかけで、彼を交えて数人が月に一回集まって、いろんな話をしているのです。
銭屋の社長は仏教をすごく勉強している人です。
中でもチベット仏教にやたら詳しくて、彼の順番が回ってきた時、質問やおしゃべりが活発になり、一回では済まなくなったのです。まだ数回は続くかしら。
今のところで分かっているのは、「仏になるための方法を教えるのが仏教だ」と言うようなことでした(← 理解できている自信なし)
で、昨日は人は煩悩にまみれているけれど、その煩悩から自由になると仏になれると言うようなことを聞きました。その方法を教えてくれるんだと。
でも、私はすぐさま「でも、煩悩って好き〜」と叫んでしまいました。
よくよく話をしてみたら、私は仏になろうとか悟ろうと言うことをやめちゃったんだなとよく分かりました。
それより、人間として思いっきり生きたいと思っているなってね。
例えば、昨日はとても美味しいウイスキーをいただきましたが、ウイスキーなんて「煩悩の塊」じゃないですか。ね?
でも、その「煩悩の塊」のために、森を整える人、桶を作る人、その中を焼く人、麦を育てる人、と、まだウイスキーになる前やその周りですらたくさんの人が一所懸命働いています。
私が味わうこのいっぱいのために、どれほどの人が本気で命がけで働いているかと思うと、感動するのです。
その感動を失う事ができないのですよね。
人間でいたい最大の理由はその「感動」が生きる喜びになっていて、それを手放せないと思っているからだと思います。
今まで感動したものの話をしようと思ったら、すごく時間がかかっちゃう。
このブログにもいっぱい記録していると思います。
そんな感動が 辛い時にもいつも私を救ってくれたから。
特に本当に具合が悪かった頃、音楽やステージの感動だけでなんとか生き長らえていましたもの。
と言うわけで、私はまだまだ「迷える仔羊」状態です。
仔羊は 言い過ぎか〜〜。

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