パーマをかけに行くとそこの店主が珍しくこんなことを言ってきました。
「すぐ近くに『もりねき』と言う面白い場所ができたんです、行ってみたら?」と。
パーマ終わりにお食事をしたかったし、レストランもあると言うことなので、行ってみました。
「もりねき」というのは「森のすぐそば」というような意味です。
行ってみてまず目に入ってきたのが芝生広場でした。
そして 建物群が高くなく、いろんな植物もいっぱい植えてあって、とてもゆったりして居ます。
後ろには飯盛山が控えて居て、まさしく「もりねき」と感じさせるロケーションでした。
一眼で「他とは全然違うぞ


」と気に入ってしまいました。
ここがどんなに素敵なところなのか詳しく書いている記事を見つけたので読んでくださいね。
もりねきエリアの紹介記事
さて、いちばんの特徴は住居とレストランやショップと広場がコンパクトな中に全て揃って居るということ。
子育て中の人も、リタイア組も住んでいる人は日常生活をここでゆったりと楽しんでできるというのが一眼で分かりました。
私は混乱しました。
だって、こんなゆとりのある大きな儲けに繋がらなさそうなところ、普通の企業がしそうにないですもん。
かと言って、頭の固い行政がこんな素敵なことに税金を使ってくれそうな可能性は全く思い浮かばないし。
一体誰が


そこには 私が今まで出会ったことのないような行動力に溢れた女性がいたのです

やっぱり女性か〜〜

・・・嬉しい。
彼女は公の仕事をずっとしてきて、人が幸せになるために必要なものは、住居や経済面だけではないということを見てきました。
ご自身子育てもしながら 感じたであろう諸々のことを 実際の形として実現するために仕事をやめ会社を立ち上げ、周りの人たちを引き込みながら この地域を作り上げたのです。
いいえ、今も作り上げて行って居ます。
一般企業なら収益を考えて手を出さないようなこと、行政なら批判を恐れてしないようなことを企んで実行して行って居ます。
実現していくと、それがよかったと思う人がどんどん出てきて、賛同者が増えていきます。
そうなってくると、もう熱心に宣伝しなくても、住んでいる人達、関わっている人達が
「こんなに素敵なところに住んでるのよ」と宣伝してくれたり、「こんな面白いことやっているよ」と誘い合ってくれたりして、どんどん認知度も上がり、参加者が増える・・・・という良いスパイラルが出来上がっていくのです。
私が行った時は、残念ながらあたりのお店はお休みの日でしたけれど、それでもお母さんたちが赤ちゃんやちびっ子を連れて広場に来て居て、地べたに子供達を転がせて遊ばせて居ました。
そして私に自分はここに住んでいて、どんなに良いところかとお喋りしてきてくれたのです。
これです

自分の住んでいる地域を自慢できる。
そんなに素敵なことはありません。
しかも、お母さんたちが仲良く一緒に子育てをしている。
今大阪市内のマンションで なかなか人と触れ合うことのない私は本当に感動しました。
私が求めて居たものがここにありました。
私が「役に立たない地図」を作りたいとずっと言っているのは、このような「住んでいるところを愛している」人たちのいる町は そこに「場のエネルギー」が生まれるということ。
そしてその「場のエネルギー」は 他からの人を引き寄せ、そこにまた新しい関係性ができ さらに町を生き生きとさせる・・・そんなところを生み出したいのです。
谷町の長屋で仕事をして居た頃、そこには長い長い年月に積み上げられた文化があり、その歴史はとても力強いものがありました。
その基盤の上で人が暮らし、人間関係が出来上がり、お年寄りも近所の人たちがなんとなく気にかけ面倒を見て居たのです。
今のように仕掛けたりしなくても、自然にそれは積み上げられて行って居ました。
今、それは意識的に作らないといけませんが、その分、未来を見通して未来を作っていくという方向性を持つことができます。
そこがまた良いですよね。
正直、引っ越したいと思うくらいです。
だって、もう大阪市は転がり落ちて行って居ますもん。
カジノですって?
私たちこんなに困っているのに、そこにいったいどれくらいの税金を注ぎ込むのでしょうか?
一時いいかもしれません、そのあとの落ち込みの激しさ、荒んでいく様子が見えているのに。。。。。
さて、私。
そんなことでガッカリばかりはしていられません。
私には時間があまりないんですもん。
「役に立たない地図」作らなくちゃね。
でも、どこで???ってことです。。。。。
開発ばかりして、どんどん古いものが壊されている大阪市内で、できるのかなあ・・・・・と、また不安に。
さ、大きな息をして、前を向いて、私のピンクの脳細胞を信じて もっと伸びやかにならなくちゃね。

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