私は自分の「言いたいこと」からなかなか逃れられない。
第一、ブログをやっているのだって、一つは私自身忘れない様に記録しておきたいからだけれど、もう一つは読んでくださった方のうち、どなたか一人でも賛同してくれる人がいたらなあ〜〜という繋がりを求める気持ちもまた大きいからです。
言いたいこと。
これを強く持っている人は、なかなか俳句が上手になりません・・・と稔典さん。
稔典さんの「俳句論」を聞いていると、確かにな〜〜と思うのです。
俳句は写生と言われたりします。
ひたすら、写そうとすること。
けれど、まんまじゃダメですからね。
詩的でないといけない。
昨日の俳句セミナーが10年目だと知って 驚愕しました。
私の中では5〜6年という感じだったからです。
おやおや、10年もやってきて、こんなにまだまだ迷っている。
いまだに「言いたいこと」から逃れられず、理屈っぽいものばかり作ってしまう。
だから、「難しい」と言われてしまう。
稔典さんに「難しい」と言われているのは、その内容ではなく、その言葉を、あるいはフレーズを選んでいる感性のことだと思います。
別に稔典さんが正しいわけじゃありません。
それぞれの感性のそれぞれの句がありますから。
でもその指摘を受けたとき、「へ〜〜、そういう意見もあるか〜」と思えず、自分の感じたことに固執してしまう私がいます。
そこですね、問題は。
私にとって、俳句はまだまだ「言いたいことを気持ちの良いリズムと言葉で婉曲に表すもの」なのでしょうね。
もちろんその様なことは意識して居ないのです。
けれど、句を作ろうとするときに、その様な心の動きになり、その様な句ができあがっているんだろうな〜〜と思います。
今日、こうして書いているのは記録したいからです。
自分のことがちょっとわかったときに「ああ、私はこういう傾向があるな」と。
やれやれ、自分というのは中々変わるものでもなく、俳句の世界で何か見えたと思えるのはまだまだずいぶん先になりそうです。

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