「on line なんとか」には常に懐疑的な私ですが、大好きな上田先生のイベントとなると話は別。
本来なら吉野にあるネオミュージアムで行われるはずのパーティという呼び名のイベント・ワークショップ=「Party of the future」が、コロナでできなかったので、オンラインで・・・・と言うことになったようです。
オンラインの催しに参加すると、日頃からオンラインで仕事などをしている若い人やそこそこの年齢の皆さんは それをむしろ歓迎するような発言が多く、私は正直「違うのにな〜〜〜」と思っていました。
だから、今日のこの催しも、どう展開するのかちょっと心配しながら参加しました。
まず、私たちは「お題」を与えられていました。
「Jazz」に関して色々考えたり、持ち寄ったりしようというのです。
「Jazz的な食べ物」
「Jazz的な人生」
「Jazz的な人」
「Jazz的な働き方」等等。
面白いのは いつもなら会場に食べ物など、みんなで作って用意されるのですが、それはないから、自分で素敵なお菓子や飲み物を用意してパソコン前に・・・と。
先生のパーティではみんなで色々作ったりしたなあ・・・・・と楽しかったことを思い出しつつも、オンラインでのイベントであっても、「自分で
素敵なお菓子や飲み物を用意」という声がけだけで、楽しさが盛り上がるなあ・・・・・・とちょっと感心しちゃいました。
ちょっとしたことだけれど、なかなか思いつきません。日頃からプレイフルに生きていなくちゃね。
Zoomに入ると数人ごとにまとめられグループに入れられました。
知らない人ともグッと親密にお話しできるようになっています。
学生さんから私のようなものまで色々。
そこで「Jazzってなんだろう? 」「どんなところが素敵なんだろう?」などということについてそれぞれ考えてきたことを発表しました。幅広くいろんな人がいるので、発表もありきたりじゃありません。面白い

ギターを持ってきた人、本を持ってきた人、私のように体験を語る人。
で、またパーティ参加者全員でそれぞれのグループのことを発表し合います。
ここで、二組のミュージシャンたちが紹介されました。
そのうちの1組はゴスペルグループで、その方々が上田先生の作られた曲を歌い、そこに私たちが乗っかって歌えるようにしてくれました。リードがとても上手い

。
先生の歌なのに、前から知っていたかのようにすっと歌に入っていけました。
けれど、ズームではタイムが少しずれるので、みんなで歌を合わせることはできません。
だから、私たちの方は音はミュートになっていて、それぞれ画面の皆さんに合わせて歌うという方法が取られました。
「ミュートになっているから、大きな声で歌っても大丈夫だし、間違っても平気です

」と言われました。確かに〜〜〜〜。これはかなり面白い、ズームなどで音楽を一緒に奏でるのに前向きな捉え方ですね。
上田先生の曲ですから、初めて聞くという人も多いと思います。しかも歌詞が英語だし。
けれど、ひねくり回したような曲じゃなく、とても覚えやすい。
それを上手にリードしてもらってみんなで一緒に何度も練習しました。
さて、その後です。
その曲のメロディーに乗せられるように、みんなに「みんな、それぞれ『7文字』の言葉を作ろう」と提案されます。
「Jazz」について考えたり語ったりしたことで刺激を得て、みんなの中にまた新しいフレーズができたかもしれません。それらを一つずつ持ち寄って、最後にそのゴスペルグループの方々が歌ってくださるというのです。
歌詞のどこかに自分で作った歌詞が入れられているという趣向です。
すごいでしょう?
今作った自分の歌詞は、今演奏されるんですからね。
たくさんの言葉が出ました。
「人との出会い」とか「繋がる心」という真面目なものから
「まじ卍イエーイ」や「さあ、開けごま」など面白いものも。
英語もあれば、人に声かけるようなものもあります。
六十数名の言葉が全て歌われました。
最後がなぜか「次は片付け」

面白いですね。
聞いている私たちは、ノリノリになって体を揺すったり踊ったり。
二つのグループが演奏するのでできるタイムラグもうまく処理されてバトンタッチ。
なので、オンラインながら、臨場感あふれるジャジーなパーティになりました。
たくさんの人が、それぞれの場所から協力し合う様子は感動ものです。
オンラインながら、何かを「共有できた」手応えを感じ、みんなが「Jazz」というテーマで出し合ったものがそのままそこで実現されたと感じました。
「素敵な出会い」 「コラボレーション」 「love happening」 「違っていいよ」
「やればできるさ」 「どこまでも自由」 「みんなの声を」 「ambitious」
「楽しんでいこう」 「なんとかなるさ」・・・・・・・・・・・。
さすがですね。
こうして、「オンラインはなあ・・・・・・」と消極的だった私は 心から拍手していました。
バーチャルかリアルかという対立的な考え方じゃなく、それぞれの良いところが溶け合った、新しい方法を模索し、それがとてもうまく実現できていたと思います。
先生が面白い。
そして、一緒にそれを実現するのに必死になってくれる人が沢山いる。
みんなが本当に一所懸命、持てるエネルギーをフルに出し合って、準備し、本気で取り組んでもらった結果です。
その入念な準備と、ハプニングを常に受け入れ楽しいものにしちゃう柔軟性というマジックと、絶対に成功してみんなで楽しかった〜と喜びを共有しようというエネルギーを感じ、や〜〜〜感動しました。
参加してよかった。
私の頭の中の「バーチャルは好かん」と思っていたものが かなり消え失せています。
本気でやれば、新しいワクワクが生まれる。そう思いました。
やりますね。

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