ハイ、新カテゴリ「
サメ特集」を作ってみました。
皆さん「
サメ」と言えば
「血に飢えた海のハンター」とか言ったイメージを持っておられる方が殆どでしょう。
確かに実際サメに襲われて死亡した人はいます、がそれはスピアフィッシング(モリや水中銃を使った漁)などで仕留めた獲物をぶら下げてサメをおびき寄せてしまったダイバーなどが殆どです。そういった状況にならない限り、むしろサメは用心深く臆病ともいえます。
ピーター=ベンチレー原作の
「ジョーズ」が大ヒットしてしかもTIME誌までサメは恐ろしい海中生物とまで特集を組んだことも手伝ってサメを知らない大部分の人には
恐怖の対象にしかならず、今もいるか分かりませんが、むしろ人類の敵のように考える人も少なくありませんでした。「獲物」として認識できる物に対してはその強力な力によって相手を引き裂き、喰らいます。でも考えて下さい、彼らは「食べてる」だけです何も悪い事はしてません、それに比べれば我々人の食卓には毎度死体の山が並んでます、見方を変えればこっちのほうがよっぽどコワイです。別にその方が悪いと言ってるわけでなく命を弄ぶのは人だけ、つまり「
残酷」であると言っても差し支えないでしょう。なんにせよ、色んなメディアから
恐怖のイメージを植え付けてしまわれたサメ達は
人間のハンター達(スポーツフィッシングなど)に狙われ意味なく乱獲された時期もあります。
さらに彼らにとって悲劇的だったのは人間の食文化が大きく変わったことにもあります。昔はサメを食用(皆さんご存知
フカヒレですね)にするにはアジアのごく一部でしたが、世界的に中華料理などサメを使った料理が人気を呼び需要が昔に比べ爆発的に上がったという統計もあります。その際必要とされるのはヒレのみ、臭くて食用に適さない胴体は邪魔なだけです、フィンニングと言いますが釣り上げた甲板上でヒレを切り取り生きたまま海へ捨てます(わざわざトドメを刺すのは漁師にとっても危険)、当然泳げなくなったサメはエラの構造上(これについては後日解説します)、窒息死します、もしくは他のサメに喰われます。
「惨い」と思われる方もいらっしゃると思いますが私は「食ったり獲ったりするのをヤメロ」とは言いません、人だって食わなきゃ死にますフカヒレを美味いと思う人も大勢います、ただ我々の為に犠牲になってくれた者達への感謝の念は必要だと言いたいのです。私の場合「いただきます」は食事を作ってくれる妻よりその食材達へのベクトルの方が強いですね。
少々話がズレましたが色んな事情で数の激減している種も多いです、
「ジョーズ」の作者ピーター=ベンチレー氏は「自分の考えた話のせいで凶悪なイメージを大衆に植え付けてしまった」と償いの意味を込めて乱獲種に対する保護活動をされています。
今回はちょっと暗い話になりましたが次回からはサメの美しさや習性、色んなサメの紹介などやっていきたいと思ってます。
以前購入した「サメガイドブック」より写真を拝借してます、無断ですゴメンナサイ。
サメってなんか引き寄せられるねん、キレイやな〜。

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