微生物の世界へ
自然栽培を考えるに、今までは大きな視点で見てきた。
目の前にある現象を考えるのに、影響を受ける大きな要因は地球自身の動きと太陽を中心とした天体の動きに左右されると思っているからだ。
その中で太陽と月と地球によっての絡み合いがほぼ目の前の現象を動かしている。
それゆえ科学的な見方でどう影響しているのかを追いかけてきた。
追いかけるとわからないことが結構あることに気がつき、人間の見地では判断しかねるものがあるような気がしてきた。
思えば人間の考えることは自分勝手で、都合の悪いことは否定してしまうもの。
自然界では人間の都合なんてどうでもよく、整然とそこにある法則で動いているだけである。
その法則を知らないままに、都合良く解釈している浅はかさを感じてしまう。
単に地球は何故一日に一回回転しているんだろう?
この問いに答えられる人はいるだろうか?
およそ想像として考え、その理由を多方面から検証して納得できる答えを言っているだけである。
事実かどうかはわからないが、人間が考える常識ではそうなってくるというだけである。
一日に一回地球表面は赤道の距離4万キロを動いているのである
四〇〇〇〇キロを約24時間で動くということは、1時間に1666キロも動いている。
1時間は3600秒だから秒速で463mも動いているわけだ。
人間にはわからないのだけれど、その運動量は想像できるだろうか?
さらに地球は太陽の周りを1年かけて回る。
地球から太陽までの距離は1億5000万キロである。
そうなると太陽の周りを公転している距離は9億4200万キロにもなる。
一日に260万キロものスピード、時速10万キロ、秒速30キロである。
月までの距離は約38万キロ
月が地球を回る距離は約240万キロ
30日(実はそうではないが簡単に考えるために)で地球を一回回る。
1日で8万キロ動く。地球の赤道の距離の2倍
これらの運動量は想像もつかないくらいだ。
そんな環境をあまり感じさせないくらいの安定した状態で守ってくれるシステムが地球の周りには揃っている。
しかし確実に影響しているのである。
人間に解らないけど激しくかき回されているのかもしれない。
それを上手く利用するかのように生物は生きる道を見つけ繁栄してきたのだ。
今まで上を見て考えてきたのだけれど
いよいよその目を下に向けるとき。
人間より大きな動きはずいぶん理解出来てきた。
(表面だけね)
では人間より小さな世界はどうなっているのだろう?
もちろん今までも考えなかったわけではない。
だけども上ばかりに気を取られていたものから下の世界に同じように向かって見ようと思うのだ。
いよいよ土の中の微生物にまで行かねばならない。
そこには化学の世界が待っているようで、ちょっと苦手かな〜って思うが
そうもいっていられないところに来てしまった。
自然栽培とはとても楽なものと思っていたのだが
入り込んだら納得できるところまで行かなくては面白くない。
探求の世界は面白いのだが、はたしてどこまで追求できるのか?
これはこれで楽しいような怖いような感じである。

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