春風うけ次郎。上州新田群の貧しい農家に生まれたという。
十歳の時故郷を捨てその後一家は離散したと伝えられるが、
うけ次郎がどのように渡世の世界に入ったか定かでない。
無宿渡世に怒りをこめて五弦のベースがブンと鳴る、
噂のあいつがうけ次郎。
吼える死神血の出入り、恐怖に震える下仁田街道、
仏が鬼の裏返し。
狂った渡世に木っ端が燃えて三下野郎の血の踊り。
泣いて見つめる乙女の頬に光る涙の浄秀寺。
「伝八さんに渡世の道から足を洗うように言ってやってください!」
「あっしは頼まれごとが嫌いなんで!....ごめんなすって!」
孤独を癒して流離う旅か、愛を求めてさまよう旅か、
頼れるものはただひとつ己の腕
と腰のベース、後姿が泣いている、あいつが春風うけ次郎。
次回!春風うけ次郎にご期待ください。
キュッキュルキュッキュルキュルキュルキュルキュ!!!


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