神堂敦志とリョウは、世界中の宝物をトレジャーハンターの手から守る「トレジャーガード」の仕事をしている。
しかし、中国での依頼に失敗してしまい、日本に帰るお金もなくなり途方に暮れる日々。
そんなある日、待ちに待った依頼を受け、宝の元に駆けつけると、そこにいたのは天内凛と鰐塚鷹虎だった!
一つの宝を奪い合っているうちに、宝を真っ二つに壊してしまう。
一方は天内たちに持ち去られ、残りの半分をなんとか持ち帰った神堂たち。
だが、宝の中から真っ二つになったプレートが現われて...。
プレートを一つにするべく、神堂たちはもう半分のプレート奪還の依頼を受けてしまう。そのプレート奪還に協力に出てきたのが、日本からやってきた忍者ランディ!
そのプレートには、なんとリィ・シンセイの一族の秘宝が記されていた。
リィも動き出す。
そしてブライアント社から宝を奪うために派遣されてきたのは、ブライアント社の影の部隊、Sランクの実力を持つ、スペンサーだった。
神堂、リョウ、天内、鰐塚、ランディ、リィ、スペンサー。
一つの宝をめぐって、壮絶な争奪戦が始まる!
トレジャーボックスの続編とでも言おうか。
天内はブライアント社から抜けて、鰐塚とコンビを組んでいました。
リィは、久しく祖国の中国に帰り、休んでいたが、今回の宝が自分の一族の物と知り、この世にその宝を出さない為に動き出す。
ランディは、神堂、リョウと仲間になるが、あの性格の為(笑)、仲間内でリーダーとなる。神堂を「緑影」、リョウを「薄緑影」と勝手に命名していました。(笑)
鰐塚は、大社長の息子という、恐ろしい肩書きを持っていました。大会社の社長息子がどう成長したら、あんな男に育つのだろう...?
神堂敦志。宝を守る「トレジャーガード」のガンナー。銃の腕前はピカイチで、カッコイイ半面、ヲタクなところがある。今は中国の生活にもすっかり慣れてしまって、中国のアイドル「レイファンちゃん」に夢中。(笑)座右の銘は、
「俺とレイファンちゃんの仲を裂くやつは許さーんっ!!」
...少々妄想癖がある。
リョウ。神堂のパートナーでリローダーをやっている。リローダーとは、ガンナーの銃に弾を装填する役目で、戦いの最中でも的確に弾を装填し、ガンナーに渡す。勿論、自分も銃を持って戦闘に参加する事もある。神堂が天然ボケなので、ツッコミ担当。
スペンサー。ブライアント社の影の部分「隠密機動部隊」に所属するランクSのトレジャーハンター。無駄に歌が上手い。(笑)武器がマイクスタンドというのも笑えた。いつも歌いながら現われる。一見コミカルだが、腕は確かでSランクを名乗るだけの実力は持っている。ブライアント社を辞めたとはいえ、天内には、スペンサーは上司にあたる。
今回も、どきどきワクワクの大冒険でした。途中、カーチェイスも有り(中国なので自転車だが)、天内たち4人との久しぶりの対面が、なにより嬉しかったです。
佐野瑞樹さん(大樹っちゃんのお兄さん)出演って事で、大樹っちゃん念願の「兄弟出演」も実現しましたし。
おっと、書き忘れていました。北村栄基くん演じるウォンも、なかなかの演技でした。真面目で誠実。でも、そんな人ほどバカを見る。今まで身を粉にして働いていたトレジャーガードの仕事から外されて、個人で頑張っていた執念が、プレートに秘められた執念とリンクしてしまい、悪人になってしまうのですが、鰐塚に救われる。
今回の舞台も見所満載。やっぱりランディはいい。「忍者だっ!(きらりーん!)」のシーンでは、会場、大拍手でしたから。カーチェイス(自転車)の時の嬉しそうな「ららら、ランディ〜♪」が忘れられないです。(笑)緑影(神堂)にも、
「もっとお前が活躍したら、もっとカラフルな色に昇格してやる」
と言い、緑影→群青影(微妙)→黄土影→ガラパゴスおうど影(もう色じゃない。それはトカゲです)、最後に金影になるんですけどね。
あとはスペンサーですよね。無駄に、ホントに無駄に歌が上手い。(笑)まだスペンサーの歌が頭から離れないっ!!テンションを下げずにあれだけはっちゃけた人物を演じる湯澤さんに拍手。スペンサーの衣装は、ランディと互角か、それ以上ですね。隠密機動部隊なのに、あんなに派手では隠密行動は取れない気がする。ってゆか、歌は必要ないんじゃぁ...。(苦笑)登場のたびに「スペンサ〜ああぁ〜♪」。最後、レイファンちゃんの歌声に絶対音感が狂って自滅しましたが...。恐るべしレイファンちゃんのペンダント。
神堂からは大切な事を教えてもらいました。
「俺も昔、ブライアント社のトレジャーハンターだった。銃の腕を見込まれて隠密機動部隊に配属された。でも機動部隊の任務はトレジャーハンターから宝を奪い取る仕事ばかり。一つ宝を奪うたびに、俺の心も一つ壊れていった。だからこのまま心が壊れてなくなってしまう前にブライアント社を辞めた。そして奪ってきた分、今度は守る為にトレジャーガードになったんだ」
神堂なりの罪滅ぼしだったのかもしれない。
ウォンや神堂のような「良い人」は、世渡り上手ではないかもしれない。ぶっちゃけ損をするタイプの人種だと思う。でも、そんな良い人と巡り会えた事は、とても嬉しい。それが「舞台」という架空の現実であっても。
これからも天内たちや神堂たちに出会えたら嬉しいけど、続編って考えられるだろうか?
今度、*pnish*に会えるのは「田園に死す」。歌劇らしい。*pnish*は物語の進行役として、一人の青年を夢の世界に誘う。
来週の日曜日、千秋楽が取れました。S席なので舞台からも近いし、歌劇は初めての体験なので、楽しんで来ようと思っています。

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