ここんとこ、更新サボタージュ。すんまそん。
元気が無かったとか、そんなんではなくて。
実は、ずっと時間が許すまで「LUNA SEA」と「J」のアルバムを聴いたり、DVDを観たりして、その頃の「自分」を、思い出そうとしていました。
そう、初めてLUNA SEA を観たのは、というか、俗に言う「ビジュアル系バンド」を初めて見たのが「ZI:KILL」で、ZI:KILL は今でも何枚かアルバムを持っているが、今は聴いていない。で、友達がビジュアル系バンドが大好きで、家に招かれた時に、初めてLUNA SEA のビデオ(その頃はDVDなんて物は無かった)を見せてもらった。しかしその頃はまだLUNA SEA の魅力が解らず、
「とりあえず、ボーカル(RYUICHI)は、歌が上手いバンドだ」
くらいに思っていた。
その後、LUNA SEA を目にしたのが「ボーリング場」だった。
友達とボーリングをしに来たはいいが、予約を入れてなかったので、「30分から1時間待ちになりますが...」と、店員に言われ、仕方なく待っていた時だ。
PVが流れるジュークボックスがあって、100円入れると、好きな曲のPVが見れたのだ。そこで「LUNA SEA」の名前を見つけた。
とりあえず、100円投入。その時のPVが、「ROSIER」だった。
聞き流すつもりでいた。
しかし。
何だコレ?!なんか前に観たより、メチャクチャカッコイイんですけど!!
「ROSIER」の頃って、丁度LUNA SEA が「ビジュアル系」と呼ばれなくなった頃かな?
とにかく「ROSIER」のPVを観て、俺は一発でLUNA SEA に惚れ込んだ。まさに「一目惚れ」である。
LUNA SEA のファンは「スレイヴ」と呼ばれる。
友達はずっと前からファンクラブに入っていたので、大分前から「スレイヴ」だったんだが、「ROSIER」を機に、自分も「スレイヴ」に仲間入りした。
友達はボーカルのRYUICHIが好きだったが、俺が惚れ込んだのは、ベースの「J」だった。あのPVを観た時に、髪を赤く染め、長かった髪を切って、ガリガリと掻き毟るようにベースを弾いている彼が、俺には一番目に映った。
その頃、学生(高校生)だった俺は、一応、バイトをしていたので、ある程度「おこずかい」は自分で稼いでいたが、高校時代は漫画と油彩に明け暮れる日々。画材はお金がかかる。バイト代のほとんどを、画材と印刷代に回していた俺には、まだチケットを買う余裕が無かった。
それから、ライヴに着て行く「洋服」。これも重要だった。
なにせ「スレイヴ」さんたちは「黒」しか着ないのである。(苦笑)まあ、ゴスロリではないんだが、派手な(カラフル、という意味で)格好で来る人は、あまりいなかったので...。
まずは「見た目」から。って事で、俺は初めて「全身黒」のコーディネイトをした。
化粧はしなかった。どうせ汗で流れてしまうので、しても無駄だからだ。(笑)
で、初めてチケットを確保出来たのが、「真夏の野外」だった。
その1年前に「真冬の野外」をやって、LUNA SEA は、1年間の活動休止に入ってしまったのだ。後に出版されたJの「暴露本」(暴露本と言っては失礼だ。正確には「真実を書いた本」だな)に、
「あの頃(真冬の野外)のメンバーは、みんな心がバラバラだった。誰とは言わないが(と言っても、多分誰だか解るよな?)「ソロ活動をしたい」って言い出すヤツが出てきた。やっとLUNA SEA が「これから!」って時にだ。だから俺は「1年間」という条件付きで、ソロを認めた。その代わり、俺もソロは好き勝手にやらせてもらうって」
オイラはその「1年間」、5人を必死に追いかけた。まあ、出来る範囲内でだ。これで誰の心が揺らいだのか、誰が「LUNA SEA」を守って行こうかと考えているか、解る。そう思ったからだ。
RYUICHIは、なんだか「ROSIER」の時より、...何て表現したらいいのかね?なんか「角が取れた」というか、丸くなりすぎた。アルバムを出したので、買って聴いてみたが、そこには「RUNA SEA」のRYUICHI、の姿は無く、「河村隆一」の姿であって、「ROCK」の欠片も感じられなかった。
真矢は、あえてスティックを封印した。そして無謀にも、歌に挑戦した。まあ後にLUNA SEA に戻った時の真矢を見てホっとしたのだが、彼もRYUICHIのように、角が取れてしまった。そんな気がした。
SUGIZOは「映像」に挑戦した。柴咲コウと共演で映画の主演を勤めた。「soundtrack」。そしてアルバムも出し、積極的に活動していた。
INORANは、一番地味に活動してたかもしれない。(苦笑)表に出ようとしない、彼らしい。必ず再会する1年後の為に、INORANは作曲活動に力を入れ、「この曲はLUNA SEA じゃない」という曲を集めて、アルバムを出した。
一番ワイルドに活躍した、というか、一番ROCKにKOOLに活動したのがJだ。彼の初めて出したアルバム「PYROMANIA」の曲は、今でもライヴハウスで歌われてるようだ。俺もJのアルバムは全部持っているけど、なんだかんだ言っても「PYROMANIA」が一番好きかもしれない。曲はROCKだが、ライヴハウスは「デス・メタル」か?!って感じ。男も女も関係ない。曲に乗り、一緒に歌い、一緒に踊り、暴れる。まさにそんな感じだ。
1年後、彼らは「ソロ」で学んだ事を持ち帰ってきた。
RYUICHIは、「歌を歌う」という原点を。
真矢は、再びスティックを握り、ドラムの重要さを知った、と後にJに語っている。
SUGIZOも、ヴァイオリンからギターに持ち替えて、新たなスタートを切った。
INORANは、1年間で溜めた楽曲を次々に出していった。
Jは「ROCK」の原点に帰ったおかげで、さらに「J」らしくなった。
そうして再び「再結成」した。
と、Jは思っていた。
しかし、Jの見えない所で、すでに「LUNA SEA」に亀裂が入っていた。
「LUNA SEA」の地方ライヴ。誰とは言わないが(と言っても、多分誰だか解るだろうが)、「風邪をひいたから、一旦東京に帰る」と言って帰ったはいいが、そこで「療養」してたのではなく、「ソロ」のレコーディングをしていたらしい。
それでJは「LUNA SEA」は終わった、と確信したらしい。
ただ、最後まで「LUNA SEA」を捨てない、と言っていたのもJだった。
しかし、時は遅すぎた。もうメンバーの中から「ソロ活動がしたい」と堂々と言い出すのが出てきて、最後までJとINORANは反対したが、結局、
「こんなバラバラな心じゃ、「LUNA SEA」としての音楽活動はやって行けない」
と判断し、LUNA SEA は、1999年12月27日を持って、解散した。
その頃、すでに自傷らーだったオイラは、あまりのショックに、腕を滅多切りにして、生傷のままライヴに参加。
(LUNA SEA のいない「来年」は、どうなっちゃうんだろう?)
って、考えてた。
そして年が明けてすぐにだ。
Jがソロ活動を開始し、LUNA SEA とは別に「J・オフィシャルファンクラブF・CPyro」の知らせが届いた。
丁度「スレイヴ」の更新期限が来てたので、この際だからと、俺は「スレイヴ」を辞めた。そしてすぐに「F・CPyro」に参加した。
SUGIZOやINORANも追いかけたかったが、あの「1年間のソロ活動」の中で、誰を追いたい?と自分に聞いた時、
「もう、Jしかないでしょ!!」
と思ったからだ。
そして*pnish*に出会うまで、俺は積極的にJを追いかけた。
はっきり言わせてもらう。
Jは、歌は下手だ。
当たり前だ。彼は「ベーシスト」だから。
でも、「ROCK」を一番楽しみ、生きがいとし、貫いて、魂の鼓動のように、血を吐くんじゃないかって声でも、堂々と歌うJが大好きだ。
そんなJを観続けて、もう5年以上経つ。
去年?だったかな?「F・CPyro」に参加して5年経った人にだけ、銀色の新しい会員証が届いた。(以前は金だった。なんだかハルシオンみたいだな/苦笑)
最近は*pnish*を追っているので、久しくライヴハウスには行ってない。
というか、もう体力が持たないのよね。
なにせライヴハウス内はカオスと化してしまうので。
多分、今のオイラでは、あの暴挙と化した人込みだけで、精神がイカれてしまうだろう。
でも昔は、一緒に暴れてたんだよな。「ダイヴ」もしたよ。(笑)
面白い事に、前にいる人が勝手に「発射台」になってくれるのよね。で、後ろの人たちがオイラを持ち上げて転がしてくれる。(笑)後はもみくちゃになりながらJの所まで転がって、Jとハイタッチ。で、警備員に捕まって、再び「入り口」に返されてしまうんだけど、めげずに入り口から再び踊りながら、歌いながら、人ごみを掻き分け、再びダイヴ。(の、繰り返し)
一度、武道館でライヴをやった時、オイラは残念ながらアリーナの席が取れず、二階席にいたのですが、「PYROMANIA」の曲の途中で、場内の灯りが消えて、みんなライターを持ち寄って、火を付けるところがあってね。その灯りが、すんごくキレイなんだ。
Jのライヴには、ライターは必須アイテムです。(笑)
「スレイヴ」の人や、今までの経緯を読んでくださった方には、もう解るよね?
オイラのHN「おのせ」とは、Jの事です。
Jの本名が「小野瀬潤」だからです。おこがましくも「苗字」をいただきました。
まだまだ頑張ってるJ。
そんなJが、オイラは大好きだし、例えライヴに行ってなくても心は「F・CPyro」です。
Jが初めて出したソロアルバム「PYROMANIA」の初版には、特典で「BURN OUT/KOOLバージョン」と「CALL ME」のシングルCDと、赤いマッチ棒(当然の事だが、燃えないようになっている)が入っていて、それを見て笑ってしまった。アハハ、パイロマニア(放火魔)だから、マッチ棒ね、みたいな。
ROCKだけど、茶目っ気もある。いい大人なのに、ステージに上がると、少年になってしまう。Jって、そんな人だ。
しかし...よくまあ自傷りながらも追いかけていたもんだ。自傷に使うエネルギーを、そっちに使えよ、って、今は思えるようになりましたが。
Jのバースデイ、8月12日。たまたまバースデイにライヴの日程が入ってて、場所がなんと「仙台」だったんだけど、俺、仙台まで行ったからね。今思えば凄いパワーだ。
最近、LUNA SEA が「再結成した」という噂を耳にしたが、もうLUNA SEA には未練はない。Jがいる。それだけでいい。
今日(あ、日付変わってる(汗))、ちょっとベースを取り出して、爪弾いてみたが、案外覚えてるもんだなぁ、なんて思った。
初めて覚えたのが「PYROMANIA」の中に入ってる「BACK-LINE-BEAST」という曲。真矢がドラムをやって、Jがベースを弾く。それだけ。歌はない。なので、かなりロウだが、ROCKだ。
まあ、辛い思い出の方が大きくて、今まで封印してたんだけど、久しぶりにLUNA SEA の曲とJの曲に触れて、
「あの頃は、自傷ってたけど、すごく元気だったな」
って思った。
今はとりあえず優先順位は*pnish*が上。ごめんね、J。
でも、オイラはいつでもJのファンですよ。

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