昨夜はあまり夜更かしはせずに、(本当はまたじっくりDVDでも観たかったんだけど)薬を飲んで、ちゃんと眠りました。
そう。今日「先輩」に会いに行くつもりだったから。
朝、いつもより早めに起きて、ダディを送り出した後、オイラのお店に行って、ビールを2本買いました。店長がいて、
「何や?朝から酒かいな?」
って、冗談っぽく言ってきたので、
「まあ、私が飲む分もありますけどぉ...仏様に供える分です。これから、ある人のお墓参りに行こうかと」
って、店を出て、タクシーを拾って、
「すみません、相模原駅の近くで、お花屋さんがあったら、そこで降ろしてください」
と、タクシーで、花屋まで行き、
(んー、なんかなぁ、仏様だからって「菊」にしなくても、別にいいよね)
と思い、店員さんにお任せして、
「何となく、夏っぽい感じでお願いします」
と頼んだら、ヒマワリの入った夏らしい花束が出来ました。
で、花を持って駅まで戻り、電車を乗り継いで、下車。
そこから、テクテクと歩くと、先輩が眠ってるお墓がある。
...早めに着いてしまったので、まだ門が開いてない。
門の隙間から、花とビールを入れて、自分は「よいしょっと」と門を昇って侵入。(苦笑)不法侵入だが、気にしない。(笑)
先輩のお墓には、多分、6月12日に供えられたのであろうお花が、腐って枯れ果てて残っていた。なので、その腐った花を捨てて、水を入れ、オイラが買った花を供えた。
で、もう恒例になってしまった、
「センパーイ、来たよ〜!」
と、墓石に直にビールをかける。(笑)犬塚家に見つかったら大変ですね。
で、自分もビールを開けて、独り、
「かんぱーい!」
とか言いながら、ちびちび飲みながら、墓石の側で、
(こんな事があったよ)
みたいな事を話す。
ビール飲んでるんだから、少しは酔うはずなんだけど、不思議と酔わないのよね。むしろすごく「冷静」でいる自分が居る。
「...見てる?先輩。この腕。...もう切らないで6年が過ぎたよ。それも、先輩のお蔭です。見ててくれてるかな?...これからも頑張るから、またもしかして辛くなったら、また独りで来るよ。...みんながいるとさ、なんか「本音」でトーク出来ないからさ(笑)」
ちびちびと飲んでたビールも無くなったので、これも恒例。
「以前の、お返しだっ!」
って、倒れない程度に、墓石を殴る。(笑)
...生前に、一回だけ、先輩に本気で殴られた事があってねぇ...。いつも、その腹いせをする。(苦笑)
で、
「じゃあね、先輩。またね!」
って帰ってきた。
勿論、門はまだ開いてなかったので、再び門を昇るハメにはなったが。
不法侵入、成功。
セコム作動しなくて良かった。(笑)とか冗談半分に思いながら、家に帰ってきたのが丁度お昼かな?
ビールでお腹いっぱいだったんだけど、薬飲まなきゃいけないから、軽くざる蕎麦を食べて、薬を飲んで、少し横になってたら、
(ああ、なんか落ち着いてきたなぁ...やっぱりなんか「独り」になる時間って、たまにはないとダメなのね)
なんて思った。
もう墓前で泣くことはない。そんな姿、見せられないからね。天国から、
「お前は、まだ泣いてんのか?」
とか、言われそうだし。
...で、改めて墓石に刻まれた、先輩の「戒名」を見てきたが、覚えていない。だって何か長いんだもん!「犬先輩」は、死んでも「犬先輩」に、変わりはないのよ。
生憎、曇天の空で、お線香もしけってしまったので、家で、改めて写真に線香を手向けて、「なむなむ〜」と、手を合わせました。
「先輩に、依存してる」...そう言われてしまえば、それまでだな。現にこうしてたまに時間が出来ると、しげしげお墓に足を向けてるのは、多分、仲間内では、オイラくらいかもしれない。
最初は、悲しかった。
でも今は、心の中で、ちゃんと「思い出」があるから、独りで立っていられる。
なかなか「お家訪問」は出来ないからね。奥様やマックス(ワンコ)には会いたいんだけどね。
心が穏やかになった。そんな日でした。

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