裁判傍聴。
仕事やれ、という突っ込みは受け付けない。
ちなみに「傍聴」という漢字は辞書でもひかないと書けない・・・。
今朝喫茶店で見たテレビでこの裁判傍聴の事を取り上げていたので行ってみる事にした。
名古屋地裁へ・・・。
受付にて「本日の裁判」の一覧を眺める。
ちなみに写真は一切NGなので今回は文章のみで。
一覧は誰でも閲覧でき、民事と刑事に分かれる。
「民事」の方を見ると誰もが名前を聞けば知っている会社がかなりの数、訴えを起こされてるぞ。
ん〜・・・。
日本もだんだん欧米化してきたのかな?
ちなみに家族内の裁判や未成年者の裁判は傍聴できないようである。
オレが見たのは覚せい剤取締法違反のもの。
被告人はオレより2つ上の女性。
704号法廷と書かれた重い扉を開けると・・・
いやぁ、実に重苦しい空気。
傍聴人はオレともう一人。
テレビでよく見る黒装束に身をまとった書記官が中央に一人座っている。
あまりにも静かで耳鳴りがするほど。
時間が来て裁判官、検察、弁護士、そして手錠をかけられた被告人が拘置所職員2名とともに入廷。
一同起立、礼。(傍聴人も。)
検察が事件(?)の経緯を朗読。
証人の喚問。(被告人のお母さんでした。)
ちなみに今回の被告人は前科4犯、内3つが覚せい剤。1つはシンナー。
検察側は懲役3年を求刑、弁護士は「寛大な処罰を」・・・。
被告も証人も実に慣れたもの、という印象を受けた。
それにしても法廷は独特の緊張感に包まれている。
人前で話す事に割と慣れているオレだってあの場所に連れていかれたら話したい事の半分も話せないだろうな。
裁判官や書記官は能面みたいな顔してるし・・・。
毎日毎日事件に関わっているとああいう顔になるのだろうか?
「生気」がほとんど感じ取れない。
んで生で見て一番驚いたのは傍聴席と裁判官の距離がとても近い事。
普通に会話できてしまう距離。
オレは検察の前に座ったんだけど、2,3歩でたどりつくくらいの距離でした。
ないが「よい」「悪い」の判断なんてオレにはできないし、よくわからない。
でもそろそろ本気で「人の心」をまっすぐ見据えないといけない時期が来たように思う。
こればかりは政権が変わったくらいじゃなんともならんぞ。
「さみしい人が多すぎる あの子 いつも 言っていた」
(たんぽぽ byいとうたかお)

0