「ある時突然、歌が聞こえて、目の前の物を投げ出してしまった」
東京在住の先輩、寺田町さんの「旅を続けなくちゃ」の一節。
もしかしたらとてつもなく険しい道を選んでしまったかもしれない。
先を見通す事はできないし、引き返そうにも出発点は遥か彼方。
勤めていた会社を辞めて歌を歌うんだ、と言った時、今よりも若かった父に起き上がれなくなるまでボコボコにされた。
18年前の出来事。
時にあきらめ、また違うなにかを背負い込み、軌道修正だって試みた。
でもやっぱり同じところに戻ってしまう。
こうなりゃとことん付き合う事にした。
7年前のある日、旅に出る事にした。
今週末から和歌山〜京都の旅。
原点はこの二つの街にある。
もう一度、あの時の気持ちで旅をするんだ。

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