『風の向こう側』に行けた気がした。
第3回学生ディアスロン選手権大会
ラン5km−バイク30km−ラン5km
学生オープンの部(全カレに出てない人の部)
その日のゼッケン194(行くよ)は冴えていた。
バイト6連、1休、5連も乗り切り、お風呂さえ入る間も惜しんで寝てた。
でも、かかさずに毎日15kmはジョグってきた。
少し話はそれるが、オレは練習は楽しいのが第一と考えている。
高校の時の恩師が学校を去った後部室に残した色紙に記してあった。
「陸上とは楽しむ競技である。」
オレはそれを今も信じ続けている。
話を元に戻そう。
体調は万全かどうかもわからない。というか連日のバイトで足はつねに疲労気味。
そして1stランスタート。
194は例のごとく、スタートダッシュを決める。
194は競技を楽しむ男である。
194はレースを楽しませる男である。
ランは好調。やはりカタナレーサーはいい。
4km過ぎ1人の並ばれる。
しかし、絶対に離れるわけにはいかない。
なぜなら・・・
194の目標は1stラン1位なのだから!!
バイクも2ndランも特に頭にない。
ずっと後ろについて、そしてファンタジスタ!
1stランにも関わらずスパート!
そして見事、1stラン1位!!!おかんやったよ!
その後、バイク。
これは関東インカレの時の最大の欠点でもあった。
40kmをAv.32km/hという激遅ぶりだった。
194はそのためにとにかくバイクにのった。
自転車旅行1000km
銚子日帰り255km
学校登下校89km×いっぱい
積算距離も7000kmを越えた。
でも、いつも1人でこいでいたためにいまいち自分の強くなったのか実感できずにいた。
今回、194はこぎ出しから心の中で思った。
「こ、こげる!」
40km/hでこぐ。
15km過ぎ、ふくらはぎは限界を迎えた。
右ペダルをこげば右足がつり、左ペダルをこげば左足がつった。
でも、耐えた。ひたすら耐えた。
オレはここでは止まれない。風の向こう側へ行きたい!
ラスト5km、動かない足を動かす。
そうそれはスラダンの山王戦のミッチーのごとく。
40km/hを越えた時にでるタイヤと地面のこすれる音がオレは好き。
応援が聞こえる。
「静かにしろぃ・・・この音がオレを蘇らせる。何度でも。」
そしてバイク終了。2ndランへ。この時の順位、1位!!
カタナレーサーをはこうとしたら、完璧につった。しかも両足。
痛ぇ・・・
194は思った。
「死んだ方が楽になれるわ。」
そして走り始める。
足をひきづり、審判に「走れるのか?!」と言われながら。
500m付近、足がつる。無視。
1km付近、ふくらはぎが切れそう。これほっといたら肉離れだ。
そしてファンタジスタ。
194は段差を利用して体操し始める。
周りの日女が目を点にしている。
「なに、この人1位なのに止まって体操しちゃってんの?」的な目で。
30秒ちょい体操して再び走り始める。
ぶっちゃけこの体操はかなり正解だった。
足が相当軽くなった。走れる。
そして、
抜かr
優勝!!
194、いやオレは天才だった。
もう、天才過ぎた。
天才+努力=優勝
タイム
5km−30km−5km
16'47 −46'59 −18'29
ちなみにバイクのアベレージは37,6km/h!
関カレの時のオレとは違う。
I'm not what I used to be.(今のオレは以前のオレではない。)
今日、わかったこと。
優勝でもらったトロフィーは汗と涙と鼻水と愛でできている。
あめでとうコメントを宜しく。

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