勝利よりも大切なものを取り戻した試合でした。だからこそ絶対に勝ちたかった試合でした。
自らの意思で戦いを臨む選手たちの闘志と、共に戦うサポーターは紛れもなく“浦和レッズ”でした。
地図で見ると関西アウェイよりも近いのですが、ネズミの国の関所を越えて向かう鹿島は遠いです。
真面目、日帰りできるアウェイの中では一番時間がかかる遠征かもしれません ^^;;
それにしても最近の鹿島遠征は暑いときばかりです。美味いモツ煮込みは寒いときに食いたい…((^-^;;
いまだにチームの確固たる基盤が確立していない我がチームですが、世間的には首位決戦 (;^o^A
鹿島の国では年に一度のお祭り、遥か遠くのカシマスタジアムでの鹿島アントラーズ戦です。
サポに怒られたからなのか、闘莉王をDFに戻し、阿部をボランチで先発。
試合を重ねるたびに動きが悪くなっていったエジは先発を外れ、高原、永井、達也の3トップでした。
ようするに普通になっただけなんですけど、普通になるのにこれほどゴタゴタするとは思いませんでした。
やっとそれぞれが一番力を発揮できるであろうポジションで起用されたのかな…((^o^;;;
試合の方は前半から中盤を鹿島に支配され苦しい立ち上がりでした。
どうしても両サイドが下がり気味になってしまい5バック状態になってしまいます。
ボランチには啓太、阿部ちゃんと本職が並びましたが、広い中盤を2人で見るのはさすがにつらい。
達也や高原が下がって守備をしなければならない状況が続きます。
それでも復調の兆しの見える坪井ちゃんや、前節から本職に目覚めた闘莉王が鹿島の攻撃を潰します。
レッズも左サイドの相馬からチャンスはありましたが、中盤を制した鹿島が優位に試合を進めます。
レッズの守備は、PA外からのシュートは
“絶対に決まらない” と固く信じる作戦 ((^o^;;;
平川が2度ほど信じられないようなミスをしても、どうにかこうにか無失点で凌ぎますが、
雷雨中断明けには、“絶対に決まらない” と信じていたのに小笠原選手に決められてしまいます (;^-^A
再開1分後、前半終了まで残り5分での失点で非常にもったいない失点でした。
… 中断明けでレッズの集中が切れたというよりは、小笠原選手が冷静になったという感じかな。。。
後半は一転してレッズのペース。両サイドが一転して攻撃に転じます。
1点負けているので攻めるしかないのですが、いつもにも増して選手から“戦う意志”を感じました。
冷たい雨に打たれながら、ピッチの空気とスタンドの空気がシンクロする熱い感覚が蘇ってきました。
鹿島の足がとまったように見えましたが、先制していることもあって時間を有効に潰す作戦だったのかも。
ただ久しぶりにボランチのポジションに入った阿部ちゃんが徐々に “思い出した” のも大きかった。
運動量の落ちない阿部ちゃんと、高い位置でポジションをとる両サイドが攻撃のリズムを掴みます。
達也が何度か決定機を迎えますが、鹿島のゴールはなかなか割ることはできません。
相馬に代えて梅崎。ピッチに倒れた高原に代えてエジというゲルトの作戦にも驚かされました (^-^;;;
相馬も高原も悪い出来ではなかったので、まだまだピッチで戦いたいという状態での交代でした。
先発を外れたエジでしたが、この日は本当に一生懸命にボールを追っていたと思います。
ヘディングの競り合いも、アリバイ作りではなく、本当に味方に繋ごうという意志を強く感じました。
ラインを割りそうなボールも必死に追いかけて繋いでましたね (^-^)v
ゲルトが最後にピッチに送り出したセルは、ピッチの中に充満する闘志に包み込まれました。
ピッチに解き放たれた若さは、前線から激しいチェイシングでボールを奪うと中央突破。
鹿島DFを引き付けてから右サイドに上がってくるエジにパスを通すと、エジはゴール前にクロス。
ここでもパスの後、ゴール前に走りこんだセルが潰れ、達也が意地の同点ゴールを決めました。
記録上はアシストはエジ、得点は達也でしたが、セルの頑張りがなければ生まれませんでした (^-^)
その後も攻め続けましたが、逆転ゴールは生まれませんでした。
勝たなければならない鹿島戦でしたが、残念ながら勝利することは出来ませんでした。
この日のサッカーはいままでと大きく変わったということはなかったと思います。
それでも選手が明確に戦う意志を示し、戦う姿勢を見せてくれたことが勝利以上のものでした (^-^)
激しい闘志を剥き出しにして戦う選手と、共に闘ったサポーターが取り戻したものは大切な宝物です。
“We are Reds!”のコールは、共に勝利を求めたカシマスタジアムの空に響き渡りました。
相手のPA外からのシュートは “絶対に決まらない” と信じる作戦はそろそろ卒業したいなぁ…
前半終盤の雷雨中断は久しぶりでした (^-^;;;
駒場が水没して以来? 正面からバケツの水をぶっ掛けられたような雨は万博以来?
経験は豊富でしたが、心の準備ができていなかったので、かなり強烈に水浸しになりました (^o^;;;;
ポ〜ニョ、ポーニョ、ポニョ、魚の子ぉ〜♪♪ カシマスタジアムはいつ来ても催し物満載です (^-^;;
あっ、相手の監督が退席処分になっていたとは、まったく気づいていませんでした^^;

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