開幕を1週間後に控えたPSMですから、それなりに期待をしていたのですが…(;´ー`)
やはりサッカーはチームスポーツなのだと再認識させられた試合でした。
レッズはまだチームとしては未熟な状態で、開幕までに何とかするには時間がないと感じました。
昨年から戦術的な上積みがあるわけではなく、新たに作り直している途上で開幕しそうです。
サイドで1対1の局面を作り、個の力で積極的に仕掛けるサッカーを封じられた時にどうするのか。
何度潰されようとも、愚直にそれを繰り返すだけのサッカーでは、さすがに厳しいと感じます。
やりたいことが出来ないときにどうするのか、どうやってやりたいサッカーに持ち込むのか、
攻撃も、守備も、中盤も、サイドも、どこを見渡しても課題がたくさんあることは分かりました。
そして “チームとしての戦い方” を確立するのに残された時間は、あまりにも少ないと感じました。
でも、PSMは良くなくても心配するなとペトロが言うので心配しないことするしかないかな…(^-^;;
栃木はしっかりとブロックを作り、レッズのサイドからの仕掛けに対しては、
常にSBとSHあるいはボランチが対応し数的に有利な状態で守備をしていたように思います。
ボールを受けたときにはスペースがない状態で、サイドで1対1の状況を作ることができませんでした。
この状況ではさすがに達也もマゾーラもどうすることもできず。
個人の力で一発でブチ抜けばもちろんチャンスになりますが、潰されることがはるかに多い。
期待のマゾーラはどんな状況でも無理やりドリブルで仕掛けボールを失うばかり。
無理やりドリブルでも抜いてチャンスを作るのであればまだしも、これではただの我儘プレーです。
マゾーラの欲しいタイミングでボールが出ないのかもしれませんが完全にブレーキでした (´□`。)°
栃木の守備も素晴らしかったのですが、サイドで1対1の局面が作れないと手も足もでないとは…。
マゾーラが相手を引き付けて、上がってきた宇賀神や、真ん中のマルシオを使えば面白いのですが、
ボールを持ったらどんなに囲まれていても、無理やり抜きに掛かってボールを失ってしまいます。
… 久しぶりに宇賀神が上がっていってもほとんどボールは回ってきませんでした。
簡単にクリアして欲しい場面でも、自陣からドリブルを始めるので危なっかしいったら…
囲まれている状況ならば、無理をせずもう少し簡単にボールを捌けばいいのにと思ってしまいます。
今日のマゾーラはブラックなマゾちゃんでした。あぁ…昔、同じようなシーンを見た記憶が…((^-^;;;
攻撃面では前半はシュートどころか、ほとんど何も出来ずに終わったという印象でした。
守備のほうも冷や汗の連続。危ないところでパスミスがあったり、サクッとボールを失います。
特に柏木のバックパスが、そのまま相手FWに渡ってしまったシーンにはア然としてしまいました。
柏木は前半終了時にゴール裏に手を合わせて反省していましたがいつもの姿ではありませんでした。
… パスの出し所を探して相手に囲まれることも多く、ゲームに入り切れないといった感じ。
攻撃がチグハグなのが守備に影響したのか、守備が良くないので攻撃のリズムが崩れたのか…
たぶんこれまでで最悪の内容で、攻撃も、守備も、全く良いところがないまま前半が終了しました。
後半に入ってマゾーラに代わって元気を投入し、左サイドが活性化しました。
元気はマゾーラに比べると周りを使うところと、自分で行くところをちゃんと見極めている様子。
宇賀神も元気のほうがはるかにやりやすそうな感じでプレーをしていたように思います。
高崎が入ってエジとの2トップになってから少しづつ得点の匂いがしてきましたが、
今度は達也に代わって入ったセルが前半のマゾーラ状態になってしまいチャンスを潰します。
徐々にセルにボールが回ってこなくなり、攻撃は元気のサイドが唯一の頼みの綱という状態でした。
個人の力を最大限に活かそうとするのは分かりますが、そればかりではやはり厳しいと感じます。
それでも元気が入ったことで、何とか左サイドからの攻撃が形になってきたのですが、
今度は中盤がうまく機能せず、栃木に主導権を握られ怒涛の攻撃に晒されてしまいました。
柏木が交代し、マルシオが下がりボランチの位置に入りましたがバランスが崩れた印象です。
新戦力のマルシオ選手の良さを、チームが十分に活かしきれていないと感じています。
選手が両サイドに張っている形なので、どうしても選手同士の距離が離れてしまい、
攻撃も1対1なら、守備も1対1の戦いを仕掛けるような感じになってしまいプレスが掛かりません。
攻撃も、守備も、数的に不利な状況でサッカーをしているような感じで “孤独なサッカー” です。
どこでボールを奪うのか、どうやって攻撃に繋ぐのか、課題は山積みです。
このあたりがまだ始めたばかりの悲しさなのか…まだ時間がかかりそうな印象を受けました。
ところが…内容的には最悪な内容でしたが、先制点はレッズに入りました。
唯一の有効な攻撃だった元気が左サイドから相手を引き連れて上げたクロスに、
途中出場の高崎が低い体勢から、ジャストミートは出来ませんでしたがヘディングシュート。
直前に大チャンスをクロスバーにブチ当てていた高崎でしたが、今度はチャンスをものにしました。
完全に主導権を栃木に奪われていましたが、レッズが少ないチャンスをものにしました。
高崎のゴールはエジが相手DFを引きつけたことによって生まれたゴールだったと思います。
レッズが途中から2トップに変え、栃木守備陣の対応が分散したことでゴールが生まれました。
いまのサッカーでは、高崎がエジの代わりに1トップに入っても結果が出るとは思えませんが、
少なくとも現時点ではエジの1トップよりも、エジ、高崎の2トップのほうが得点の匂いがします。
終始主導権を握られハラハラしながら、終わってみれば0−1で勝っているという結果 (;´ー`)
Talk on Together で柱谷GMが語っていた “レッズスタイル” とは真逆な今日のレッズでした。
いろいろと期待をして栃木に行きましたが、これで安心という気持ちにはなれませんでした。
何より新しいサッカーの距離感、リズムを選手が完全に掴み切れていない手探りな状態に見えます。
この状態で開幕を迎えることになると、今季はかなり厳しい戦いを覚悟しなければなりません。
試合を重ねるごとに昨年のサッカーが影も形もなくなって悲しいのですがそれもしょうがない。
運でも何でも勝利が先行する中でシーズン中にチームとして成長出来れば良いのですが…
いつもの年以上に開幕の神戸戦、ホーム開幕のガンバ大阪戦が大事になってきそうです。
もちろん、いざ始まってみたら開幕前の不安はなんだったんだという展開を期待しますが、
でもたとえ厳しい戦いになろうとも、赤豆さんは浦和レッズに夢も希望も託してます。
泣いても笑っても来週には開幕です。期待も、不安も、詰め込んで神戸に行ってきます (=´▽`)ゞ
とにかく今季は情熱を注いでくれる監督、頑張っている選手たちを応援するだけです (=´ー`)
Jリーグ・プレシーズンマッチ
栃木SC0−1(前半0−0)浦和レッズ
得点者:74分高崎
主審:扇谷健司
2011年2月27日(日) 13:03 KO 栃木県グリーンスタジアム 入場者:10,271人

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