諦めない気持ちを繋いだプレーが、諦めなかったポポさんのゴールを生みました (=´ー`)b
ロスタイムも2分を経過。順大の全身を使った物凄いロングスローから、
矢島が相手と競りながらヘディングで落としたボールを追った相手DFの視界に、
GKが入った瞬間に、後方から諦めずに猛然と走り込んだポポさんの足がボールに触れました。
諦めない気持ちを繋いだプレーが、諦めずにボールを追ったプレーがゴールに繋がりました。
誰ひとり諦めなかったことが、最後の最後に勝利を掴み取る結果を呼び込みました +。(=´▽`=)。+
最近はまったく良い思い出がない国立競技場でのアウェイ柏戦。
昨年は柏戦で惨敗、ナビスコ決勝でも惜敗とどうも苦手意識が芽生えてきそうでした。
国立の柏戦は、交互に勝ち負けが続いているので今年は“勝つ?” というのが明るい材料 (;´ー`)
前節のガンバ戦で5失点と大敗したレッズは、どうしても負けられない試合でした。
啓太が警告累積で欠場。ボランチに柏木を下げ、梅崎をシャドー、左に宇賀神が入りました。
メンバーは変わっても、今季一貫して続けてきたレッズのサッカーだったと思います。
立ち上がりから一進一退。攻守が激しく入れ替わる展開でした。
いつものように最終ラインから丁寧にパスを繋ぎ、相手の守備の綻びを逃さず、
機を見て縦に入れてゴールを目指すレッズに対して、柏はその縦のパスを狙う展開でした。
元気、梅崎、マルシオ、そして柏木には柏の選手が激しくチェックにいっていたように思います。
一進一退の攻防の中、最初の決定的なチャンスは浦和レッズが掴みました。
相手GKのミスから梅崎がPAに突進、しかし元気のシュートには力がありませんでした (;´∀`)
チャンスを逃した直後に今度はピンチ。アーリークロスから工藤選手にPAに侵入され、
強烈なシュートを撃たれてしまいますが、順大が素早い反応でゴールを許しませんでした (=´▽`)ゞ
柏木から右の平川に展開。フリーでボールを受けた平川さんが中央にボールを送ると、
ゴール前でフリーとなっていた元気が、ダイレクトとシュートを放ちましたが惜しくも枠外でした。
自陣から柏木→元気→梅崎と繋いで、大きなサイドチェンジから宇賀神へ。
フリーでボールを受けた宇賀神は得意の形でカットインからシュートを放ちましたが、
DFにブロックされゴールならず。シュートの軌道はゴールに向かっていたので惜しかったです。
その後、レアンドロ選手のパスから、田中選手のシュートに工藤選手が飛び込むもこれは合わず。
チャンスと思えばピンチ。ピンチと思えばチャンス。攻守が激しく入れ替わる展開が続きました。
どちらにも先制点のチャンスがありましたが、不運な形で柏に先制されてしまいました。
相手CKが相手選手をブロックした永田に当り、順大も反応しましたがゴールを割ってしまいました。
前半15分という早い時間での失点で、チームが動揺してしまうかと心配しました 。゜゜(´□`。)°゜。
その後は柏の激しい守備に苦しみ、チャンスを作ることができませんでした。
特に元気は完全に柏に狙われていたのか、まったくボールが収まらずリズムが掴めませんでした。
前線でボールが収まらず、奪われては柏のカウンターに晒され、柏の思惑通りになっていました。
ボールを持っている時間は長いものの、柏に持たされているという状態だったと思います。
打開策を見出せないチームの状況を見たミシャ監督が早くも動きました。
前半27分、ミシャ監督はまったく精彩を欠いていた元気に代えてポポさんを投入しました。
元気はサッカー人生の中で、恐らくこんなに早く交代を命じられたことはなかったでしょう。
元気は納得が出来なかったようですが、勝負を賭けた大きな決断だったと思います。
そして直後に柏もレアンドロ選手が負傷交代。ワグネル選手がピッチに送り出されました。
レッズは戦術的な交代。柏は負傷による交代。ここがこの試合のポイントだったかもしれません。
元気に代わってピッチに送りだされたポポさんによって幾分レッズの攻撃は改善されましたが、
それでも柏の前線3人に対する厳しいチェックに、苦しめられる状況に変わりませんでした。
しかし、レッズは両サイド、特に平川さんがフリーになる場面が多く、ここを突破口に同点を狙いました。
同点ゴールは39分。阿部ちゃんが右サイドの平川さんに大きなサイドチェンジ。
フリーでボールを受けた平川さんが、ゴール正面に進出していたマルシオに丁寧にパス。
マルシオは相手DFに囲まれますが、なんとか相手のマークを交してシュートを放ちました。
タイミングがずれたようなシュートはGKに弾かれましたが、こぼれ球を梅崎が蹴り込んで同点!!
最近の梅崎は、決定機にバーやポストやGKにブチ当ててばかりだったのでドキドキでした (;´∀`)
柏の守備に苦しみながらも、前半のうちに追いつけたことは非常に大きいと感じました (=´ー`)b
後半も丁寧にボールを回して柏の守備の綻びを探して攻撃を組み立てるレッズと、
前線への縦パスに狙いを定め、カウンターから得点を奪おうとする柏の構図は崩れませんでした。
互いにチャンスもピンチもある試合展開で、互いに決めることが出来ずに時間は経過。
柏の危険なカウンターに晒される場面もありましたが、順大を中心によくゴールを守りました。
なかなかシュートで終われないレッズに対して、決定機は柏の方が多かったかもしれません。
逆転を狙うレッズも、ポポさんのスルーパスに柏木が抜け出した場面は決定的でしたが、
コースを狙った柏木のシュートは惜しくも相手GKのファインセーブに阻まれてしまいました。
ミシャ監督が動いたのは後半40分を過ぎてからでした。
後半41分梅崎に代えて矢島、後半44分には平川さんに代えて野田をピッチに送りました。
その直後に柏木が相手パスをカットしマルシオへ。
マルシオは右サイドからゴール前に飛び込んできた柏木にクロスを送りましたが、
柏木の左足に当ったボールはは無情にも枠を捉えることが出来ませんでした (。´-_-`。)
このまま引き分けに終わるかと思われた後半ロスタイム。
勝利を諦めないレッズサポーターの 「PRIDE OF URAWA」 が響き渡る中、
相手フリーキックの流れから、相手シュートをキャッチした順大がそのまま物凄いロングスロー。
相手陣内にまで届いたボールは矢島が競り勝ち、そのボールに向かってポポさんが劇走。
相手DF、相手GKと交錯する中、ポポさんの足が誰よりも早くボールに触れました。
諦めない順大、矢島、ポポさんと繋がったボールは、無人の柏のゴールに転がっていきました。
「We are Reds!!」 のコールの中、試合の終わりを告げるホイッスルが鳴り響きました (=´ー`)
ガンバ戦で0−5と粉砕された後の大事な試合。
ホームで喫した屈辱的な敗戦を振り払うかのような選手の気迫を感じる試合でした。
元気に代わって投入されたポポさんをはじめ、誰ひとり勝利を諦める選手はいませんでした。
必死に走り回り、激しい球際の攻防にも決して怯まない強い心を持っていました。
柏戦を戦ったレッズは、ガンバ戦で粉砕されたレッズよりもずっと強くなっていました。
そして今日のレッズよりも、明日のレッズのほうがきっと強くなると赤豆さんは信じています。
これまで、出来ること、出来ないこと、課題を確認し修正しながら戦ってきました。
どうやって点を獲るのか、守るのか、どうやって勝利を掴むのか、課題はまだまだ山積みです。
ミシャ監督が本当に理想としているサッカーに到達するには、まだ道半ばだと思っています。
跳ね返されてもそれを糧にまた強くなればいいのです。課題を解決し前に進めばいいのです。
目指すサッカーに近づくその道の途中に、優勝があるのならば、堂々と掴み取ればいいのです。
自分たちを見失うことなく、これからも進むべき道を進んでいきましょう (=´ー`)
堂々と 「優勝」 を目指すチームを、応援出来ることに喜びと誇りを感じています。
前半のうちに交代を命じられ、ベンチに戻る途中で激高した元気。
今日の元気のプレーは、途中交代を命じられても仕方がないものだったと思います。
きっとそれはピッチでプレーをしていた元気も分かっていたんじゃないかと思っています。
しかし、それでも戦いの場から除かれることに感情を抑えられなかった。
自分に対する不甲斐なさ、悔しさ、監督に見透かされた屈辱が怒りとなったのかなぁ。
自分と交代したポポさんのプレーを、最後までベンチで観ていた元気は何を感じただろう。
言葉でも態度でもなく、ミシャ監督を見返すプレーで答えを出して欲しいです。
一回り大きく強くなった元気が、また戦いの場に戻ってくることを赤豆さんは願っています。
2012Jリーグ DIVISION1 第27節
柏レイソル1−2(前半1−1)浦和レッズ
得点者:15分 オウンゴール(柏)、39分 梅崎、90+3分 ポポさん
主審:村上伸次
2012年9月29日(土)19:04 KO 国立競技場 入場者:26,106人
(PHOTO BY Flying Graf さん)

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