完成度の違いを見せつけて危なげなく勝ち点3をゲットしました (=´ー`)
スコアは1−4と圧倒的でしたが、立ち上がりから浦和の出来は良くなかったと思います。
ノバコヴィッチ選手の決定機が決まっていたら、全く違った結果になっていたかもしれません。
しかし、先制してからは完全に試合を掌握し、“試合巧者” といっていい戦いぶりだったと思います。
どんな相手と対峙してもこんな試合が出来れば、浦和は悠々と優勝出来るだろうと感じました。
監督交代があり、戦術が浸透していない清水が相手だったことで成し得た結果だったと思います。
それでもナビ杯を敗退した直後で、残されたタイトルに臨むためにも浦和にとっては重要な勝利でした。
不動のメンバーだった浦和は、この日は梅崎に代わって李が先発。
好調を維持していたと思っていた梅崎ですが、前節も前半で交代と少し体調が良くないのかな。。
宇賀神が別メニューだったとの話もあり、サブにサイドの選手を置いておきたかったのかもしれません。
いずれにしても、最近、途中交代で存在感を出せていない李にとっては背水の陣だったと思います。
チームにとっても残り12試合となって、李の覚醒が今後の大きな力になることは間違いなく、
根気よく使ってきたミシャ監督は、どんな形であっても結果を出して欲しかったに違いありません。
清水は5バック気味に構えてスペースを消して、浦和の攻撃を封じる作戦だったと思います。
立ち上がりから、前線で激しく圧力を掛け、ボールを追いかけ、浦和のミスを誘ってきました。
守備を固めて高い位置でボールを奪い、素早くカウンターに転じることを狙っていたと感じました。
立ち上がりの浦和は清水の戦術に嵌められそうになっていたと思います。
落ち着いてボールを保持するものの、前線の興梠にはほとんどボールを入れることが出来ず、
シャドーに入った李もボールを引きだすことが出来ず、試合から完全にされていたように思えました。
序盤から効果的な縦パスを入れることが出来ず、攻め倦む時間が続きました。
手の内を理解し、つばぜり合いのようなお互いがお互いの隙を窺うような時間だったと思います。
そして、上手くいかない時間帯に焦りを見せると相手の思う壺であるという大ピンチに襲われます。
効果的な縦パスを入れることが出来ず、心理戦のような展開に辛抱強く戦っていた浦和でしたが…。
久しぶりにスタメン出場を果たした李のこの試合に賭ける強い思いが付け入る隙になったと感じます。
このプレーの結末が、この試合の明暗を分ける場面だったと思います。
どうしても結果が欲しい李は、焦りからか単独でドリブル突破を仕掛けボールを奪われました。
李が単独でドリブル突破を仕掛けたのは、攻撃に漂う閉塞感に耐えられなかったためと思いますが、
この焦りが清水が虎視眈々と狙っていたカウンターの餌食になってしまったと感じます… (。´Д⊂)
ボールを奪った清水は素早く森脇の裏にボールを送りカウンター発動!
高木俊選手が中央にクロスを上げると、大前選手にDFが引きつられフリーとなったノバコ選手が…。
完全にやられたと思いましたが、シュートはクロスバーを叩き、浦和は九死に一生をを得ました。
その後の試合展開から、この1点が入っていても浦和が逆転出来たとの見方もありますが、
相手の戦術に嵌り、完全に崩されての失点を喫していたとしたら。そう易々と逆転できたかどうか…。
ほんの少しの違いで枠に飛ばなかったこのシュートが、試合の結果を左右したと思います。
このピンチを凌いだあと、浦和が攻め急いでピンチを招くことはありませんでした (=´ー`)
ピンチを凌いだ浦和はファーストシュートが得点に繋がりました ヾ(*´∀`*)ノ
啓太の縦パスを興梠がスルー。ボールを受けた李がドリブルで前に運び右サイドの平川さんへ。
李がDFを引き連れて開けたスペースに走り込んだ森脇にボールが渡ると迷わず右足を振り抜きました。
森脇が蹴ったボールは力なく、コロコロとゴールに転がりこみました (;´∀`)
シュートコースにいた李が触ると思ったのかGKは一歩も動けず、DFも慌てて足を延ばすも届かず、
時間が止まったかのように、呆然と見送られたボールはゴールネットを揺らしました ヾ(*´∀`*)ノ
この得点で、苦しいときに拠り所とする戦術が定着していない清水の脆さを露呈しました。
千載一遇のチャンスを逃し、止められそうなシュートを決められた清水のダメージは大きいと思います。
先制を許した清水は前線から激しくプレスを掛け、高い位置でのボール奪取を狙いました。
しかし、前線のプレスに後ろが連動せず、最初のプレスを交わされるとそこには広大なスペースが。
浦和は落ち着いて清水のプレスを交わし、清水最終ラインの守備の綻びを突きました (=´ー`)
那須のサイドチェンジのパスを受けた森脇は、裏に抜ける李の動きを見逃しませんでした。
縦パスを受けた李は清水DF陣を置き去り、GKとの1対1を冷静に決めてリードを2点に広げました。
好機を逸し、直後に先制され、焦りから前と後ろのバランスを失った清水の隙を見逃しませんでした。
浦和は絶体絶命のピンチを凌いだことで、逆にいい意味での緊張感を持って戦えたと思います。
後半に入って清水はノバコ選手を1列下げ、大前選手と高木俊選手の2トップに移行。
2点のリードした浦和は、無理攻めすることなく清水のパスミスを誘ってカウンターを狙う格好に。
残念ながら浦和のカウンター炸裂!という場面はありませんでしたが、CKから早い時間に追加点。
誰よりも高く飛んだ槙野は、どフリーで豪快に3点目を叩き込みました ヾ(*´∀`*)ノ
誰も競る選手がおらず、あれだけフリーでヘディング出来てしまうことはそうないだろうなぁ…。
直後にCKから1点を返されてしまいますが(… これはこれで大問題なのですが…)大過なし。
緊張感から解放されてしまったのかもしれないのですが、得点の直後の失点はなくさなくては…。
この失点からも分かるように、浦和が心技共に充実した完璧な出来であったわけではないと思います。
さらに前掛かりになった清水の攻撃を往なし、主導権を握ったまま時間は経過しました。
コンディションが心配だった宇賀神を梅崎に代え、青木、永田さんといった守備的な選手を投入。
これ以上の失点はせず、このままリードを保って試合を終わらせようという采配だったと思います。
最後の最後に相手GKから興梠に絶妙なパスが渡ると、オウンゴールでダメ押し。
思うような内容ではなかったと思いますが、それでも試合をコントロール出来たことは成長の証!
終わってみれば李に復活のきっかけとなるゴールが生まれて1−4の勝利は明るい材料です。
サッカーの神様が少しだけ浦和に味方してくれた勝利じゃないかなぁ ヾ( ̄o ̄〃)ゞ
それでも 「清水の最初の決定機が決まっていたら…」 と思わずにはいられません。
試合結果は1−4の勝利でしたが、その勝利は紙一重でどちらに転ぶか分からないものでした。
最後に残されたリーグタイトルに臨むために、浦和にとってはどうしても必要な重要な勝利でした。
ただ、自分たちのサッカーを信じ、地に足をつけた安定感を感じる試合だったと思います (=´ー`)
2014Jリーグ DIVISION1 第23節
清水エスパルス 1−4(前半0−2) 浦和レッズ
主審:木村博之
得点者:22分 森脇、28分 李、72分 槙野、76分 平岡(清水)、90+1分 OWN GOAL
2014年9月13日(土) 15:06 KICK OFF エコパスタジアム 入場者:19,059人
■ 2014 Jリーグディビジョン1 第23節 (REDS公式)
■ 14.09.13 4得点で快勝、首位をキープ (REDS公式)

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