6万人の圧倒する迫力も好きですが、1万人の張りつめた緊張感も好きです。
今日の埼スタには6万人の観客はいませんでしたが、6万人分の想いが充満していました。
平日の19時に埼スタに行くのは本当に厳しいですよー ゚。(*^▽^*)ゞ
さすがに都内勤務だと、この日程では 「仕事しないで休みなさい!」 という試合です。
天気予報を無視するかのように雨だし、寒いし…
飛び込んだ南スタンドから目に飛び込んできたのは、北スタンドのこの断幕。
うん、うん、ACLの出場権を目指すレッズですから、集まったサポーターも想いは同じです。
磐田とは今季4回目の対戦。チンチンにやられた感はありませんが何故か勝てません。
今季は1分2敗と1度も勝っていないうえに、磐田に負けたあとは必ず結果が出なくなります。
同じ相手と4回やって1度も勝てないのでは、赤豆さんもさすがにヘコんでしまいます。
萌、柏木が欠場で、啓太、堀之内のボランチコンビ。京都戦で復帰したポンテ先生も先発。
これ実は意外だったんですよねぇ…ホリ、ポンテの先発は、赤豆さんの予想とは異なっていました。
2人とも攻守の切り札として、後半の勝負時の起用を予想していました。
特にポンテ先生の先発起用は 「前半でリードを奪う」 というフィンケ監督の意思を感じました。
トスに勝った磐田がエンドを変えたんでしょうねぇ…いつもとは反対側でキックオフ。
この作戦はどの程度効果があるのか分かりませんが、相手が変に意識しちゃってるような感じで、
これやられると意外に負けてないような気もするんですけど…(調べたわけではないですが…)
想いが弾けるような立ち上がりでした。
左サイドからエジ、宇賀神、サヌ、ポンテ先生がパスを繋ぎ、最後はポンテ先生のシュート。
ポンテ先生のパスを1本で左サイドを抜け出したサヌさんがドリブルでPA深く侵入。
最後のパスは相手DFに当たってしまいますが、“得点を奪う” という意思を感じました。
両チーム共に中盤で激しくボールを奪い合います。
レッズの攻撃はサイドからパスで崩すか、中央にクロスをパターンが多かったように思います。
このあたりは萌、柏木が不在が影響しているのかもしれませんが、啓太から左右に散らしたり、
ズバッと縦に入るボールはなかったかなぁ…あえてリスクを冒さないということだったか…
雨でピッチ状態も良くなく、両チームともにチャンスの前に攻撃の芽が潰れるような感じでした。
それでも前半15分過ぎからは、何度かレッズにチャンスが訪れます。
15分過ぎは、ポンテ先生の早いリスタートから峻希が積極的にミドルを放つも右に外れました。
その5分後、自陣から攻めに転じようとした磐田からボールを奪うも、サヌのミドルはGKの正面。
30分過ぎの左からのパスをエジが落として、ポンテ先生がDFの裏に走った場面はあと1歩でした。
主導権は握るもののなかなかゴールが生まれず、ジリジリとした時間が過ぎました。
前半の磐田には、チャンスらしいチャンスはなかったかもしれません。
磐田に攻撃されたような気はするのですが、危ない!っていう場面はなかったように思います。
ピンチのシーンを思い浮かべるのが難しいなぁ…せっかくエンドを変えたのにね (^^;;
無失点でしたが、赤豆さん的にイヤーな感じがした場面は前半20分頃。
磐田の右からゴール前に送ったボールが、そのままレッズのゴールネットを揺らしました。
これはオフサイドの位置にいた成岡選手がプレーに関与したとの判定でノーゴールだったのですが…
判定はノーゴールでしたが、全く反応できなかったのはとても気分が悪かったです…(;^o^A
先制点は42分。先発起用に応えたい堀之内のスライディングから。
相手カウンターからの攻撃をPA手前でボールをカット。そのまま逆にカウンター発動!!
ポンテ先生のパスを左サイドに走り込んだ峻希が早くて低いクロスをゴール前に送りました。
これに反応したGKが弾いたボールが、ゴール前に走り込んでいたエジのどこかに当たって…
レッズにとっては値千金のゴールが、狙い通り前半のうちに獲ることが出来ました。
ゴール前に走り込んでいたのはエジとサヌだったのですが、てっきりサヌさんのゴールかと…
綺麗なゴールではなかったですが、この泥臭いゴールが何よりも嬉しかったです (=´▽`)ゞ
前半、ロスタイムにはちょっと危ない場面もありましたが、前半は1−0で折り返しました。
ここまでエジ、サヌさん、峻希にポンテ先生が絡むと得点の匂いがする感じでした。
サヌさん、峻希は 「右にも左にもいる!」 というぐらい動いていたと思います。
出来ることは出し惜しみせずに、全部出してやるという選手の気迫をピッチから感じました。
後半は1点を追いかける磐田が攻め、レッズは落ち着いて守ってカウンターを狙う展開。
降り続く雨は止むことはなく、冷たい雨が戦う選手、サポーターに容赦なく降り注ぎました。
後半開始早々にCKから磐田の選手にフリーでヘディングされますがこれは枠を捉えず。
ゴール前の混戦から前田選手にあわやというシュートを放たれますが、これは山岸がセーブ。
磐田の攻撃の中心はやはり前田選手であることは間違いなく、ここを暢久がきっちり抑えます。
坪井ちゃんも安定しており、今日のレッズの両CBは本当に安定していたと思います。
前田選手を抑えられた磐田は攻めあぐみました。
1点リードしているレッズは攻め急ぐことなく、ゆっくりボールを回して攻撃を組み立てるので、
磐田は頼みのカウンターのチャンスも作ることは出来ませんでした。
焦る磐田は肝心なところで足を滑らせたり、パスミスがあったりと焦りが見えてきました。
レッズは何度もカウンターからチャンスを作るのですが、こちらも決めることが出来ません。
最後に相手にブチ当てちゃうことの多かったこと、多かったこと。。。
サヌさんは何度も何度もゴール前に攻め込むんですけど肝心のシュートが決まりません。
峻希→岡本→峻希の決定的なシーンも、最後に峻希が空振りしてしまい得点ならず。
そして時間が経つにつれて磐田の攻め手がなくなってきました。
レッズの守備は最後まで慌てることなく、余裕をもって確実に守っていたと思います。
負傷した宇賀神に代わって平川さん、疲れの見えるポンテ先生に代えて水輝と交代も的確でした。
華麗さはありませんでしたが、守備のためのパス回しも “レッズのサッカー” だったと思います。
自分たちがボールを支配していれば、相手に攻撃されることはありませんから。
焦る相手をいなすように落ち着いてパスを回すことも効果的だったと思います。
そして何といっても右SBに入った岡本君はとても頑張ったと思います (*´ー`)
審判と合わず、苛々しているのも分かりましたが、岡本と対峙した相手選手はもっと苛々 (^^;;
暢久が前田選手を抑え切ることが出来たのは、岡本君が右SBで頑張ったことも大きかったです。
暢久は…アップ中に暢久チャントを3回ぐらいやったのであの位は当たり前だよね (o ^-^)b
でも本当に頼りになります。ここ一番、本気になった暢久は最強だなぁと知ってたけど凄いや。
怪我人が多かろうと、絶対に勝たなければならない試合を、自信を持って勝ちにいきました。
誰がいないからという言葉は選手からは聞かれません。誰がいなくても俺がいると証明しました。
誰がではなく、自分が、なのです。自分が出場した試合は絶対に勝つという気迫を感じました。
2010年シーズンの浦和レッズの最後の公式戦は年末まで延びました。
それが誰であろうとも浦和レッズの選手として一緒に戦った時間を大切にしたいと思います。
赤豆さんは現在のメンバーで、少しでも長い時間一緒にサッカーを楽しみたいと思っています。
1万人の張りつめた緊張感が歓喜に変わった瞬間がたまらなく幸せな時間でした。
今日の埼スタには6万人の観客はいませんでしたが、6万人分の想いが充満していました。
元日の国立競技場で “We are Diamonds” を謳うまでは終わらせたくはないです。
2010年天皇杯 4回戦
浦和レッズ 1−0(前半1−0) ジュビロ磐田
得点者:42分エジ
主審:山本雄大
2010年11月17日(水) 19:02 KO 埼玉スタジアム2002 入場者:11,129人

129