ACL決勝第2戦 浦和レッズ VS セパハン (埼玉スタジアム2002)
夢に見た初めてのACL、それが楽な戦いではないことをシドニーのピッチで知りました。
慣れない海外遠征、見たこともない土地での試合、見知らぬ対戦相手、無我夢中で走りました。
日本中の誰も経験したことのない準々決勝を戦い、激闘の準決勝を制しての決勝進出。
怪我に苦しみ、采配に悩み、日程に翻弄されながら、夢中で出来ることを全てやったと思います。
3月のまだ寒いときから始まったACLは、目の前の1試合をただ我武者羅に突き進んできました。
最後まで真剣勝負に連れて行ってくれた選手彼らこそが赤豆さんの誇りです。
自分の声が塊となって選手と共に闘います。手拍子は風になり選手の背中を押すと信じています。
選手とスタンドが一体となったとき、浦和レッズを包み込む空間が共振をはじめます。
1年間、傷つきながらも共に戦い抜き、ピッチで歓喜の雄たけびをあげた仲間を誇りに思います。
支えられ、そして支えてきた仲間と一緒に、スタジアムに広がる歓喜の中で涙が零れ落ちました。
赤き血のイレブン ラララ浦和レッズ 世界に見せつけろ 俺達の “誇り”
私たちが、私たち浦和レッズが、アジアを制覇し世界へ続く扉の鍵を掴み獲りました ヾ(*´∀`*)ノ
11月14日は埼玉県民の日、でも今年は浦和レッズが運命の一戦を戦う日です。
もう朝から、いや…もう一週間前から落ち着かない、ソワソワした日々を過ごしてきました。
こんな日に仕事に行っても、仕事になるはずもなく、スパッと休みにしてしまいました (=´▽`)ゞ
埼玉スタジアムも夜の決戦に備えて、すっかりACL決勝モードに衣替え (=´ー`)
こういう普段とは違ったところを見るとブワッと気持ちが盛り上がりウルウルしてしまいます。
埼スタの周りをウロウロしながら、3月から始まったACLの1試合1試合を思い浮かべていました。
オーストラリアでは2点差を追いつき、中国では数的不利な状況にも負けず、
インドネシアでは慣れないピッチに苦戦し、韓国では頭上を飛び交う花火にも動じず、
準決勝は2試合180分では決着が着かず、スタジアム全体が戦ったPK戦を勝ち抜き、
初の中東遠征となるイランでは、薄い空気の中、急激に奪われる体力を溢れる気力で守り抜きました。
誰もが戦って、苦労して、我慢して、戦って、そして埼玉スタジアムでの最後の1戦に臨むのです。
そんなウロウロ妄想組が、まだ明るい埼玉スタジアムに大勢集結していました ゚。(*^▽^*)ゞ
長谷部のミドルシュートで戦いの火蓋は切って落とされました。
0−0でも優勝のレッズと、とにかく点を獲らなければいけないセパハン。
セパハンが立ち上がりから攻勢に出てくるだろうと思っていましたが主導権を握ったのはレッズ。
前から積極的にプレスを掛け、阿部ちゃんも、闘莉王も頻繁に前線に顔を出します。
長谷部のミドルだけでなく、闘莉王のヘディングなどレッズのほうに得点チャンスが生まれました。
高揚し、はやるスタジアムの空気を選手が敏感に反応した結果なのかもしれません。
選手の積極的な動きに埼玉スタジアムで勝って決めるという選手の意気込みが伝わってきました。
セパハンは意外にもカウンター狙いなのか、レッズが積極的なことでゲームプランが崩れたか、
奪っても前線に大きく蹴り込むプレーが多く、これを続けてくれればレッズとしては怖くない。
時間の経過と共にだんだんと落ち着いてきた感じになってきた矢先、突然試合は動きました。
ポンテ先生のパスが裏に抜けた永井に通り、GKとの1対1を豪快に蹴り込みレッズが先制 ヾ(*´∀`*)ノ
永井はオフサイドの位置にいましたが、ポンテ先生のパスが相手DFに当ったことが幸いしました。
ボールを持つたびに四方からブーイングを受ける異様な空気の中、
とにかく得点を奪わなければ優勝はないセパハンの選手を俯かせるレッズの先制点でした。
レッズの先制点は両チームの選手に与えた精神的な影響は計り知れないものがあったと思います。
ワシントンが相手GKのポジショニングを見てロングシュートを狙った場面は沸きましたが、
先制してからのレッズもどんどん前にいく意識が強すぎて効果的な攻撃にはなりませんでした。
うん、でもしょうがない。こんな舞台はそう経験できるものではないし、気持ちが前に向かいます。
アウェイではあれほど猛攻を受けたセパハンの攻撃も、それほどの脅威を感じませんでした。
後半に入り、セパハンがより積極的な布陣に変更し前掛かりになって攻撃を仕掛けてきました。
アウェイで行われた第1戦ではこの立ち上がりに同点に追いつかれてしまいましたが、
この日のレッズはそんなセパハンのやり口を想定していたかのようなプレーを見せました。
後半は点が欲しいので前掛かりになって攻めるセパハンに対して守るレッズといった構図。
中盤がスカスカだったので、奪えばカウンターからチャンスが生まれそうだったのですが、
後半は虎の子の1点を大事にすることを優先するような戦い方だったと思います (=´ー`)
ワシントンには何度か惜しいチャンスがありましたが、追加点を奪うことは出来ませんでした。
セパハンはボールは保持するものの、シュートの前にレッズにボールを奪われることが多く、
ゴールに向かう気持ちとは裏腹に実際にシュートまでいけたシーンは多くなかったと思います。
焦ってミドルを放つことはあっても、完全に崩されてのシュートはなかったと思います。
… 決定力不足というしかないのですが、スタジアムの空気が押し返していたのかなぁ …
攻めあぐね精神的にも厳しくなってきたセパハンを突き放す追加点は後半26分。
闘莉王が上げたボールをワシントンがゴールまで落とし、走り込んできた永井がシュート。
永井の強烈なシュートはGKに弾かれましたが、詰めていた阿部ちゃんがヘッドで捻じ込みました。
永井のシュートでほとんど勝負あり、何故かそこにいた阿部ちゃんは押し込むだけでした ヾ(*´∀`*)ノ
これまでACLの戦いで、常に前を向き全力でボロボロになるまで守備を支えてくれた阿部ちゃん。
サッカーの神様が、阿部ちゃんを中心に歓喜のシーンを演出してくれたように感じました。
埼玉スタジアムの全てのスタンドから照明に照らされたピッチに声援が降り注いでいました。
選手とスタンドが一体となったとき、浦和レッズを包み込む空間が共振をはじめます。
1年間、傷つきながらも共に戦い抜き、ピッチで最後の戦い抜いた仲間を誇らしく感じました。
支えられ、そして支えてきた仲間と一緒に、スタジアムに広がる歓喜の中で涙が零れ落ちました。
声援と拍手に溢れるスタジアム。ポンテ先制に代わってウッチー、永井に代わって達也。
最後にワシントンに代わって岡野がピッチに送り込まれると、様々な感情が浮かんでは消えました
もう聞こえない主審の笛が鳴り響き浦和レッズはアジアの頂点に上り詰めました ヾ(*´∀`*)ノ
05年の天皇杯決勝で描いた星は、埼玉スタジアムのバックスタンドで大きく誇らしく輝きました。
啓太から渡されたトロフィーをはにかみながら掲げる暢久の姿を目に焼き付けました (=´ー`)
ACL AFCチャンピオンズリーグ2007 決勝・第2戦
浦和レッズ2−0(前半1−0)セパハン
得点者:21分永井、70分阿部
主審:ラフシャン・イルマトフ
2007年11月14日(水) 19:24 KICK OFF 埼玉スタジアム2002 入場者:59,034人

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