2006/7/13

黒豆の煮出し湯で  




◇食養内科のあるお病院は大田区の「池上」にある。

おいらはちびっこのころ、「池上」からすぐの「矢口渡」というところに、母親が病弱であったこと、その実家が当時、そこに在った、ということで1ヶ月の単位で、ちょくちょく、預けられていた。

その後、大学の時、一度だけ訪ねた覚えがある。

いつしか実家は転地をし、訪れることもなくなったのだが、今回、なあんだかこの距離、ということで、わくわく30年ぶりの「矢口渡」訪問を実行。

ところお〜が、30年はなかなか、まったくにして、30年だ。
なあんもわからないのだ。

当時のところ番地はすでに新しくなってしまっているし、実家だったその建物だって立て替えられているわけで、それでもまあ、なんとなく、胸騒ぎがした、ある一画を、訪ねる聖地とした。


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(あたりをつけたこの路地はなぜかここだけ、地道のまま。なんでだろお?ここだけ。)


当時、実家はちいさな町工場を営んでいた。
記憶では、同じような町工場は辺りにいっぱいあった。
旋盤やプレスの鉄、油の匂い、音。

実家があったであろう一画で、今でも営んでいる町工場からその匂いと音。
たたずむおいらは当時と交錯する時間の中をトリップする。

ふわふわした時間はとても、居心地が良く、そおして、いとおしい。
かってここいらで流れた夢の如く時間の一端をなぞるようで、いとおしい。


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◇この辺りの銭湯には真っ黒い湯がある。
温泉ということなのだが、詳しいディティールは知らない。
母親なんかは「東京の温泉は黒い」って、普通に言う。
もちろん、何でだかわ、「知らん」そうだ。


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一週間の滞在でタオルはこんな感じで染まった。
黒豆をぐつぐつ煮たお汁のやうな、なかなか黒い湯なのである。




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