一昨日、いつものように銀行に行きました。
受付番号札を取った時点で、行員さんたちが「来た来た」みたいな目配せをしているのがわかりました。
1日だったので、行内は混雑していて、ソーシャルディスタンスを保って、後ろの方に立っていました。
すると、先週の窓口の女性と副支店長が人をかき分け、わしの前にやって来ました。
「上向様、先日は大変失礼致しました。上向様に不愉快な思いをさせて、本当に申し訳ございませんでした」と、
深々と頭を下げました。
行内の人達の視線がわしらに1点集中です。
「あ、はい」
「手数料は、口座に振り込んでおきました。今後、このような失礼なことがないよう、心掛けて行きますので、今後とも宜しくお願い致します」と、
また、深々と頭を下げ、
「あのー、これ、どうぞ」と、ビニール袋を差し出してきました。
「ええです、ええです」と言いましたが、これ以上、長引いて注目されるのは、耐えられなかったので、
「あ、じゃあ頂きます」と、言って受け取りました。
「それでは、失礼致します」と、二人がわしの目の前から去りました。
参ったなーと思っていると、こんな時に限って、知り合いがいるんですよね。
つかつかとわしの所に来て、「マスターどうしたの?何かあったの?」
「あぁ、まぁ、ちょっとね」
330円の手数料の件で、こんなことになったとは、その場では言えませんでした。


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