2006/9/15

産経の速記紹介記事から  歌声喫茶


 【国会での発言を特殊な符合で記録してきた「速記者」】とありますが、速記は特殊な符合ではありません。

 速記は、点、直線、円、円弧、楕円、半楕円、楕円弧等数学的な文字を使って書きます。皆さんなじみの点や線の組み合わせによって人の話を書き取っていきます。特殊な符合ではなくて、皆さんなじみの点や線の組み合わせにすぎないものであることを御理解いただきたいと思います。

 古くさいものでも奇妙なものでありません。速記は情報化時代における大切な特技ですから、今後ますます必要不可欠な能力になると思います。偏見を捨てて今後とも速記の学習に努めていただきたいと思います。

 新聞記者でも速記の書ける人はほとんどいません。これは速記教育が十分でないからです。速記の普及はこれからが本番だと思います。昔に比べれば随分と覚えやすく書きやすく読みやすく教えやすいものになってきています。ぜひ速記の学習に挑戦してください。

【 国会の会議録は、両院の規則により「速記法」を使用して作成されることが定められ、現在、衆院で約100人、参院で約80人の速記者が特殊な符合を使い、発言を記録しています。

 文字にして閲覧可能になるまで数日かかるため、議員らから「会議録をもう少し早くみたい」との要望が多く、技術革新を踏まえ、新たな方法を模索してきました。

 参院では平成20年から、速記者が院内のテレビ中継を見ながら発言を直接、パソコンのキーボードに打ち込んでいくシステムを採用する予定です。新システムでは、音声をデジタル処理することにより、聞き取りやすい音質のままでスロー再生できるようになっており、入力可能な速度まで落としたうえで速記者がキーボードで入力していく方法がとられます。】と紹介されています。

 国会の会議録は、両院の規則により「速記法」を使用して作成されることが定められています。私は、これを今後も堅持しなければならないと思います。

 健全な議会を守るためには、速記者により速記法によって速記されて速記録が作られ続けることが必要だと思います。

 国会では、1年間に3000時間程度の審議が行われています。1日に参議院だけで65時間も審議されることがあります。今程度の速記者は今後も必要です。

 今でも、定時に帰る人たちを尻目に、残って頑張っています。

 しかし、頑張りにも限界がありますから、今後も若い速記者を養成して退職者程度の人数は補充していかなければなりません。速記者の新規養成を止めてしまっては、早晩パニックに陥って120年の日本の国会の伝統が音を立てて崩れることになるでしょう。大切な日本の国の仕事ですから、地道に今後も速記者の養成に努めていかなければならないと思います。

 速記者不足は国会ばかりではありません。全国の議会や民間会社においても速記者が足りなくて困っているのです。速記者の養成機関がどこか頑張らないと、国会のみならず全国の議会の記録を継続していくことができなくなります。

【 文字にして閲覧可能になるまで数日かかるため、議員らから「会議録をもう少し早くみたい」との要望が多く、技術革新を踏まえ、新たな方法を模索してきました。】とあります。

 速記者だから普通の人より何倍も原稿作成が正確で速いのです。

 普通の人の書記能力は、速記検定試験6級程度です。すなわち、ワープロ検定の1級と同じ10分間800字程度です。これも、みんながみんなできるわけではありません。できる人はかなり能力的にしっかりした人です。

 10分間に原稿用紙2枚分の文章を書き取ることができるでしょうか。あなたも試してみてください。

 速記者は10分間4000字、普通の人の約5倍の書記能力を持っているわけです。1時間速記すると400字詰め原稿用紙50枚の事務量になります。

 1日に65時間も審議があれば、でき上がりに日にちがかかるのは当たり前なのです。もっと速く仕事をしなさいというなら、若くて生きのいい速記者を大量に養成しなければなりません。

 それを、原稿作成が遅いのは速記法や速記者が悪いと言わんばかりの言い方を速記の書けない人が言っているわけです。

 議員らからの「会議録をもう少し早く見たい」との要望に応えるためには、若くて生きのいい速記者をもっと養成することです。速記者養成廃止は議員の要望に逆行するものです。

 もう一つの対策としては、速記者が作成した原稿を寝かせておかないでどんどんインターネットで閲覧していくことです。

 開会から散会までの原稿が出揃って校閲や編集がすべて完了するまで議員に見せないというかたくなな態度を改めるべきです。

 でき上がった速記原稿を5分単位、10単位ですぐに閲覧するようにすれば、議員の欲求不満は一遍に解消するのです。

【 一方、衆院では、直接、音声を文字化していく装置の研究を進めています。

 パソコンを使う新システムについて、参院事務局では「符合による手書きの速記はやめるが、新システムは21世紀の速記です」と話しています。

 ただ、公的資格試験である速記技能検定を主催する日本速記協会では、現在、検定試験の際、パソコンのキーボードを使って「聞き打ち」する受験方法は認めておらず、昨年10月に出された同協会の将来ビジョンの中間報告で「『速記』という言葉に対する一般人の受け止め方が『符合速記』を連想するとの現実がある」としています。】

【写真 小泉純一郎首相の演説を記録する速記者(手前の2人)=1月、衆議院本会議場】という紹介内容でした。

 機械の発達は速記者を楽にするかもしれませんが、速記者をなくしてはならないと思います。録音がなくても立派な速記原稿を作る実力を常に身に付けておくためには、日々速記の練習や研究を怠ってはなりません。

 21世紀も、速記は速記であって今までと何ら変わりありません。

 研究されているのは、録画会議録の作成であり、録画記者の養成です。

 速記の書けない人にも会議録を作成する道を開こうとするものです。

 録音、録画から会議録を作る手法は、録音、録画ができる場合にしか使うことができません。

 速記のいいところは、録音、録画がとれないような状況の中でも、シャープ一本で人の話を瞬時に書き取れるところにあります。

 日本速記協会が主催する速記能力検定試験においては、近年、ワープロ、パソコン、速タイプ等の使用が認められつつあります。

 ライティングよりもタイピングの得意な人はタイピングで勝負すればよいと思います。何もタイピングで勝負することを禁止する必要はありません。パソコンのタイピングの音ぐらいは、気にする音ではありません。タイピング自慢の人はタイピングで速記に挑戦すればよいと思います。

 ただし、ワープロ検定の1級のスピードが10分間800字で速記検定試験の6級相当であるのに対して、速記のスピードは1級の場合10分間で 3200字です。どちらが有利であるかを考えてください。どちらの可能性が高いかを考えてください。衆参速記者養成所の研修生のレベルは10分間4000 字にも達します。

 速記の価値は今後も変わりません。速記者の養成は続けるべきです。
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2006/9/15

産経の速記紹介記事から  歌声喫茶

【 「新システム導入で廃止へ」

 国会での発言を特殊な符合で記録してきた「速記者」が近い将来、議場から姿を消しそうです。衆・参両院でコンピューターを利用した新システムが導入されるためですが、近代の日本語に「言文一致」を定着させるきっかけともなった「速記」の概念を大きく変えることにもなりそうです。

(特集部 山本雅人)】

とも紹介されています。

 「新システム」とは録画会議録作成システムのことです。

 現場に出て速記を書かないで、録画から直起こししようとするものです。

 これはもちろん速記者の望むところではありません。

 公正中立で正確な会議録の作成のためには、速記者が会議場に出て、生の発言を直に聞いて一言一句聞き逃さずにしっかり速記することが必要です。

 音にはならない出席者の顔、名前、肩書き、座席の位置の確認、開会、休憩、散会、速記中止等の時刻の確認、発言者の表情、態度、場内の雰囲気、委員長の交代や委員の出入り、使っている資料や原稿やパネルの特定、議題や話の内容の把握、合わせ目の確認、低く聞こえづらい声、発音不明瞭な発言、難しい専門語の羅列等は、現場に出ないとさっぱりわかりません。出場してもよく分からない場合があります。

 何を要求し、何を問い合わせ、何を調べればよいのか、出場すればすぐわかることも、ビデオから察知するのは大変です。

 マイクにクリアに入る音はいいのですが、マイクに入らない音を再生することはできません。マイクに音がどう入っているかではなくて、速記者がどう聞いたのかということが尊重されなければなりません。

 相撲では、土俵の下に審判が座っています。テレビを見れば、ほとんどの相撲の勝負は分かりますが、微妙なところは生で直に見ていないとわからないと思います。一瞬足が俵を割ったとか、どちらの力士の体が先に落ちたとか、どちらの力士の足が先に出たとか、同体かどうか、取り直しにすべきかどうかは審判でないとよく分かりません。

 相撲の場合は何台ものカメラでいろんな方向からとらえていますから、人の目には見えないような視点でカメラがとらえている場合もあります。そういうこともあるので判定にビデオが参照されています。しかし、カメラを動かしているのも所詮人間ですから、絶対ということはありません。カメラが決定的瞬間を取り損なう場合もあります。

 野球の場合も、セーフかアウトか、ストライクかボールか、ヒットかファールかは、球場で見ていてもよく分からない場合があります。ましてテレビからでは正確に判定することはできません。ほとんどの場合、審判は、一番よく見えるところ、一番よく聞こえるところで審判します。

 速記者も、一番よく聞こえるところ、一番よく見えるところに座って速記しなければなりません。そうでないと、正確な判断ができません。

 野球や相撲における審判が、議会における速記者と言えるでしょう。

 テレビを眺めていてわかることもありますが、現場に出ないと分からないことがいろいろ出てきて、確認することや調査することが増えることになります。原稿の仕上がりが今より遅くなり、原稿が不正確になり、トラブルが百出することになると思います。

 原稿を提出した後も、あれで良かっただろうかと、後々まで心配することになります。自分が現場に出て速記して、録音とも照合したものであれば、これで間違いありませんと、自信を持って原稿を提出することができますが、録音、録画からでは、原稿に確信が持てません。

 「多分これでいいんでないかいという感じになります。」が、音声入力だと、「多分これで委員で内科医という漢字になります。」となってしまいます。コンピューターには音声認識能力があっても言語認識能力も作文能力もありません。機械任せにしてしまうと、こんなひどいミスをしてしまうことになります。

 機械には言葉の意味を考える能力がないのです。文章を作る能力もありません。どこに句読点を入れてどこで改行すべきか、どの漢字を当てはめることが一番適切かを判断することができません。

 我々が中国語や韓国語を聞いて、何か言っていることはわかるし、どういう音を発しているかもわかるけれども、意味がさっぱりわからない、該当する文字を思い起こすこともできないというのと同じです。

 英語のように、義務教育化されている言語の場合は、意味のわかる人は意味もわかるしスペルもわかると思います。何も教育されていない言葉については、意味も文字も文法も正確な発音もわかりません。したがって、わからない言葉について正しい速記録は作れません。

 速記者は、正しい記録を作るために、いかに機械が発達しようとも、議場から消えてはならないのです。会議場の中央に速記者が座って一生懸命速記しているうちは、議会は健全です。誰も座らなくなったり、座っていても全く手が動かなくなったりしたら危険信号です。

 もう10年以上前の話で、今はどうなっているかは分かりませんが、春日部市議会に傍聴に行ったとき、速記者席に二人の男性が座ったのですが、メモ一つしなかったのにはびっくりしました。速記が書けなくても、要点だけでも一生懸命とっていればまだ救われるのですが、ただ座っているだけでした。大事な本会議なのに、あれではどうしようもないないと思いました。

 速記者は、議会がある限り、姿を消してはなりません。速記者は健全な議会の守り神であると御理解いただきたいと思います。

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2006/9/15

産経の速記紹介記事から  歌声喫茶

 産経の速記紹介記事から

 平成18 年9月10日の産経新聞では、「国会の速記」について次のように紹介しています。(【】内引用)

【 「明治の口語体誕生に寄与」

 明治時代、それまで話し言葉と書き言葉が大きく異なっていた状況を変え、書き言葉を話し言葉に合わせていこうという運動(言文一致運動)が起こりました。それまで、文末が「〜なり」などとなっていた書き言葉が、「〜だ」「〜である」「〜です」といった現在も使われている口語体を生み出すきっかけになったものですが、その際、速記者が大きな役割を果たしました。

 日本最初の実用速記者で国会開設時に衆院速記者として採用された若林かん蔵が明治17(1884)年に初代・三遊亭円朝の落語「怪談牡丹燈籠」を速記して出版し、話し言葉で書かれた同書を見た坪内逍遙が二葉亭四迷にアドバイス、日本で最初の言文一致体の小説『浮雲』が誕生する際に影響を与えました。

 また、国会での速記導入の決断により、最近の独立国などを除いては、日本は世界でも極めてまれな、第1回の帝国議会(国会)からの会議録が完備している国となっています。】と紹介されています。

 速記者は、人の話を一言一句すべて正確に忠実に記録します。そこには誰の意思も入りませんから、客観的で公正中立な会議録を作ることができます。

 人の話を要約したり注釈を入れたりしますと、そこには要約者や注釈者の考え方が入ってきますから、公正中立とは言えなくなります。発言者の発言をできる限り正確に表現するように努めています。

 また、用字例や用語集や様式例を作って、誰が速記を担当しても同じ会議録ができるようにしています。各自がまちまちに原稿を作ったのではページによって原稿の書き方が異なってしまいますから、全体的な統一をとるようにしています。

 用字例については速記界全体がほぼ一つにまとまっていたのですが、最近は衆参の足並みが揃っていません。

 書き言葉と話し言葉では表現方法に若干の違いがあるということが、話し言葉を書いたことのない人には理解しがたいようです。

 「取り扱い」や「取扱」は理解できても「取扱い」は理解し辛いところです。

 一方、「御挨拶」や「ご挨拶」を「ごあいさつ」と全部ひらがなで書いたりするのは、一般の人から見てなじめないかもしれません。今後、速記者の感覚と一般の人の感覚のマッチするところへ用字例を持っていかなければならないかもしれません。

 国語表記については、これからはインターネット上の表現方法が参考になりそうです。何をどう書くかは、インターネット上で多くの人がどう書いているかを見て決めていくことになりそうです。

 手書き時代は、漢字の画数に悩まされ、なるべく難しい漢字や画数の多い漢字は敬遠する傾向がありました。漢字廃止論も出ました。しかし、ワープロ、パソコン、携帯電話等の発達により、どんなに難しい漢字も簡単に書けるようになり、漢字廃止論は影を潜めました。

 基本的には、文章を作る人が、自分の意思を的確に表現するにはどういう文字を用いるのが最善か、どう表現すれば読者に自分の気持ちがよく伝わるかを考えながら文章を書けばよいと思います。

 「話を聞く」と書くか「話を聴く」と書くかは、その人のその時の判断だと思います。



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2006/9/3

速記の基礎練習  歌声喫茶







速記の基礎練習





 いつも私は基礎符号を書くことから練習を始めています。


 そのパターンが固まりましたのでお知らせします。






○ホワイトボード一枚目





 あいうえおかきくけこきゃきゅきょきゃあきゅうきょうがぎぐげごぎゃぎゅぎょぎゃあぎゅうぎょう(ここまで一筆書き)


 さしすせそしゃしゅしょしゃあしゅうしょうざじずぜぞじゃじゅじょじゃあじゅうじょう(ここまで一筆書き)


 たちつてとちゃちゅちょちゃあちゅうちょう(ここまで一筆書き)


 だぢづでどぢゃぢゅぢょぢゃあぢゅうぢょう(ここまで一筆書き)


 なにぬねのにゃにゅにょにゃあにゅうにょう(ここまで一筆書き)


 はひふへほひゃひゅひょひゃあひゅうひょう(ここまで一筆書き)


 ばびぶべぼびゃびゅびょびゃあびゅうびょう(ここまで一筆書き)


 ぱぴぷぺぽぴゃぴゅぴょぴゃあぴゅうぴょう(ここまで一筆書き)


 まみむめもみゃみゅみょみゃあみゅうみょう(ここまで一筆書き)


 やゆよらりるれろりゃりゅりょりゃありゅうりょうわをん(ここまで一筆書き)





○ホワイトボード二枚目





 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 改行


 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 改行


20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 改行


30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 改行


40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 改行


50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 改行


60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 改行


70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 改行


80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 改行


90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 改行


100 200 300 400 500 600 700 800 900 千 改行


 一千 2000 3000 4000 5000 6000 7000 8000 9000 万 億 兆





○ホワイトボード三枚目





 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 200 300 400 500 600 700 800 900 千 一千 2000 3000 4000 5000 6000 7000 8000 9000 万 億 兆 (ここまで一筆書き)





 1111 2222 3333 4444 5555 6666 7777 8888 9999





 北北東 北東 東北東 東 東南東 南東 南南東 南 南南西 南西 西南西 西 西北西 北西 北北西 北 (ここまで一筆書き)





 ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ (ここまで一筆書き)





○ホワイトボード四枚目





 いろはにほへとちりぬるをわかよたれそつねならむういのおくやまけふこえてあさきゆめみしえひもせすん (ここまで一筆書き)





 あかさたなはまやらわいきしちにひみいりいうくすつぬふむゆるうえけせてねへめえれえおこそとのほもよろを (ここまで一筆書き)





 やまらさそみほはなのせするよちにゆふしひ (ここまで一筆書き)(四分の一円弧)





 めよれろへねしゅいりわあしょ (ここまで一筆書き)(半楕円)





 うくえおつきぬむてたとかけこをん (ここまで一筆書き)(直線)








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