2008/10/28

速記記念日  歌声喫茶

生の声 投稿者:sokkiniichan 投稿日:2008年10月28日(火)20時13分28秒

 音も光も一瞬にして消えてしまいます。
 生の声は、一度しか聞くことができません。
 録音されていない声、録音から漏れた声も、一度しか聞くことができません。
 この一度しか聞くことのできない声を文字化するには、速記するしかありません。
 一方、録音された音は、何度も聞くことができます。
 何度も聞けますから、繰り返し聞いて速記の書けない人でも、文字化することができます。
 では、100%の録音ができれば、速記は要らないかというと、そうではありません。
 速記すれば、話の内容がすべて頭の中に入ります。全体の内容を把握した上で、直ちに反訳作業に入り、すぐに原稿を作成することができます。必要な部分を読み返すこともできます。問い合わせをしたり、調査をしたり、照合をしたり、原稿や資料を請求することができます。また、速記のままでも、記録としての役割を果たすことができます。
 録音から起こす場合は、よりどころである録音に全面的に頼ることになります。繰り返し何度も録音を聞きながら原稿を作成することになります。原稿全体が完成して初めて内容全体を把握することができます。
 どちらが能率的で目や耳に対する負担が軽いかは、言うまでもありません。
 速記を書いた方が正確で能率的で、目や耳に対する負担も軽くて済みます。
 1日に10本書くような場合もあります。
 速記を書いていれば、9本目を緊急反訳することになった場合でも、機敏に対応できます。すぐに原稿作成に入ることができます。
 録音から起こす場合も、対応はできるかもしれませんが、録音を聞きながら訳し終えて初めてその内容全体を知ることになります。
 一度速記したものは、反訳していなくても、頭の中に内容がインプットされているので、なぜ緊急なのか、なぜ重要なのかということを事前に察知することができます。録音からの場合は、録音を繰り返し何度も聞きながら訳し終わって初めてその意味の全体がわかるということになります。
 録音だけに依存していては、仕事が後手、後手になります。
 速記することによって、先手、先手の攻めの仕事をすることができます。


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速記記念日 投稿者:sokkiniichan 投稿日:2008年10月28日(火)20時09分36秒

 日本速記協会では、10分間3200字までの検定試験しか実施していません。
 そして、3200字の試験に合格した人を1級速記士、2800字の試験に合格した人を2級速記士として認定しています。
 いずれも、優秀なプロの速記士として認めています。
 仮に3200字しか書けない人が10分間3500字の競技に挑戦した場合、10分当たり300字、5分当たり150字のミスを出す可能性があります。
 同様にして、2800字しか書けない人が10分間3500字の競技に挑戦した場合、10分当たり700字、5分当たり350字のミスを出す可能性があります。
 したがって、10分間3500字の競技において2%を超すミスが出たとしても、あるいは100字を超すミスが出たとしても、だからといってその人が優秀でないとか、1級速記士、2級速記士としての資格がないとか、入賞に値しないなどとは言えません。むしろ1級を遙かに凌ぐ実力があることを賞賛しなければなりません。

 プロの速記士なら、速記日本一を決める高速度速記競技会に参加する資格があります。
 10分間2800字以上の人を対象にした競技会が高速度速記競技会であり、2800字未満の人を対象とした速記競技会が2008字の中速度速記競技会であると言えます。
 普通10分間3500字の競技に出る人は3500字の練習を積んだ上で出場しますが、中には1級、2級に合格したばかりの人、逆に1級、2級に合格してから何年も何十年もたつ人も参加しているということを忘れてはなりません。
 速記日本一を決める大会なので手加減をする必要はありませんが、速記競技会は1年に1度の速記界のお祭りであることも忘れてはなりません。

 速記競技会の入賞は次のように決められます。
 @原則、成績の良い順に10位まで表彰します。
 A10位以内でも、反訳を放棄して答案を提出しなかった場合は、入賞の対象にはなりません。
 B反訳未了の場合でも、時間いっぱい反訳に取り組んだ場合は、入賞の対象になります。
 C時間途中に反訳を投げ出して退室したり、10位以内に入りさえすれば良いということで意図的に最初の数行しか反訳しなかったような場合は、入賞の対象にはなりません。
 D過去、10位以内でもミスが2%を超えた場合には入賞から外したことがありますが、そういうことをしますと、入賞者が極端に少なくなったり、参加者がますます少なくなったりすることになりますので、10位まできちんと表彰することになったはずです。
 E競技に参加しなければ、幾ら優秀な人でも入賞の対象にはなりません。出場しない人は、速記を書かないし、一字も反訳しないわけですから、反訳放棄同等と見なします。あんな成績で入賞するなら、自分の方がましだと言っても、出場しないで入賞することはありません。あの人が入賞するなら私も出れば良かったと思う人は、来年出てみましょう。
 F競技はふたを開けてみないとわかりません。どういう問題が出るか、どういう人が朗読するか、何人出場するか、どういう人たちが出場するかわかりません。競技独特の緊張感もあり、雰囲気にのまれる人もいます。出場するだけでも勇気が要るのであり、賞賛に値するのです。
 勇気を持って速記競技会に出場した人が、来年またもう一段成長して競技会に戻ってくることを願って表彰があるのです。

 たくさんの速記士がいます。
 けれども、速記競技会となると急にすぼんでしまって、参加者が5人とか10人とかになってしまいます。
 今までは、衆参の養成所の学生や本館に入った新人が出ていたので賑やかだったのですが、養成所が廃止になり新規に3500字が書ける人がいなくなって、すっかりさみしい大会になってしまいました。
 私がなぜ競技に出続けるかというと、競技には、やる気のある人、まじめにこつこつと努力している人、向上心旺盛な人、将来性のある人が集まるからです。そういう人たちと付き合っていけば間違いないと思います。
 私は、2人の人を応援しましたが、競技会で顔を合わせたことが縁でした。
 高速度速記競技会で入賞できる力のある人ならば、きっと良い結果を出せる。そう信じて応援したら、期待通りの結果を出してくれました。
 1年1度の速記競技会は健康診断のようなもので、成績が良ければそのままで良いし、成績が悪ければもっと努力しなければならないということです。

 「民にできることは民に」ということで、小泉総理の時代に衆参の速記者養成所が廃止されました。
 養成所が廃止されても、今までと同じように、公募により速記者が国会に採用されるのであれば、養成所に行く予定だった生徒が民間の速記学校に流れて、速記者を目指す学生の数は減らなかったでしょう。
 しかし、速記を勉強しても国会に採用されないということになると、速記者が憧れの職業ではなくなって、民間の速記学校の学生の数まで減ってしまったわけです。
 速記を勉強して2400字以上の試験に合格すれば、優先的に国会なり都道府県議会なり市区町村議会なりに就職できるということであれば、速記を志す人は減らないと思います。
 また、速記録作成業務が、録音、録画から起こすだけというような仕事に変質してしまっては、憧れの職業とは言えなくなって、優秀な人が集まらなくなると思います。
 ただ、今後どうなるかは私にもよくわかりません。
 養成所が復活するかもしれませんし、どこかの大学に速記学部ができたり、どこかの大学の文学部の中に速記学科ができたりするかもしれません。そして、そういう大学を出た人が全国の議会の記録を担うことになるかもしれません。やはり速記が書けなければどうにもならないということで速記人気が復活するかもしれません。
 職業というのは、将来性や夢がなければなりません。いつなくなってしまうかわからないような仕事、一生希望が持てないような仕事を一生の仕事として選択することはできません。速記は今後とも安定して一生涯を貫ける職業であり続けることができるでしょうか。
 少なくとも今までは、国会の速記者と言えば、安定していて格好いい憧れの職業の一つだったと思います。議場の中にさっそうと登場して黙々と速記する姿は格好いい存在だったと思います。今後もそうあり続けることができるかどうか、私は注目しています。

 速記がきちんと書けてすらすら反訳できるときは爽快です。
 今回、3200字のA級の方は、抜けなかったので優勝できました。
 3500字の高速度速記競技会の方は、空読みも本番もスピードに着いていけませんでした。
 速記が書けないときは、符号が落書きのように見えて、がっくりしてしまいます。読めるはずの符号も読めなくなってしまいます。
 書けなくても、「今度こそは」の気持ちを持って頑張っていけば、いつか道は開けると思います。
 「今度こそは」の思いを持ち続けて34年。優勝はまだありません。
 優勝どころか、ついに心配していたことが現実になりました。
 いつか反訳未了とか反訳放棄をやってしまうのではないかと心配していましたが、ついに反訳未了をやってしまいました。
 練習不足、問題文との相性、朗読者との相性、ワープロで訳す予定を急遽手書きに変えてしまったことなど、理由はいろいろあると思います。
 一般に、日ごろから速記反訳業務をきちんとこなしておられる方は強い。
 速記反訳業務から遠ざかっている人は、成績が良くない。
 結果は正直です。
 もう一度1級の試験を受け直した方がいいのではないかという気持ちにすらなりました。
 マラソンの高橋尚子選手は、今年から来年にかけて、東京、大阪、名古屋の3マラソン大会に出るそうです。引退記念となるのか、復活劇となるのか、とにかく頑張ってほしいと思います。まだそんなに力は落ちていないようですから、3つとも10位以内に入れると思います。
 私も、11月、1月、5月、8月の4回の1級試験を受けた上で来年の高速度速記競技会に出れば、もう少しましな結果を出せるのではないかと思います。
 慣れているとはいえ、一発勝負では、良い結果を出すことはできません。
 しかし、そう思うだけで、そこまでの勇気は実際にはなかなか出ません。
 私がまだ頑張れるのは、佐竹康平さんという目標があるからです。
 佐竹さんは、高速度速記競技会に40回出場して25回入賞されました。
 出場回数も、入賞回数も、断トツの日本一です。
 そんな佐竹先生でも、15回は落選されたということになります。
 私は、34回出場して20回落選し、14回入賞しました。
 佐竹先生の記録を抜くには、あと7回以上出場し、あと12回以上入賞しなければなりません。
 日暮れて、まだまだ道は遠い。
 しかし、まだ3年前に基礎符号が固まったばかりです。これからです。

 速記の問題を作成するに当たっては、問題を作った後、一度自分で朗読して録音し、再生して自分で速記してみる必要があります。
 問題を作った後、何の検証もしないで、ぶっつけ本番で朗読されていることが多いのではないでしょうか。
 無意識的についつい難し過ぎる問題になってしまっている場合があるかもしれません。
 一度は速記して難易度を確かめてみる必要があります。
 問題は、易し過ぎても難し過ぎても良くありません。
 問題作成に当たっては、程度を考えなければなりません。
 字数だけでなく、音数も調べてみる必要があります。
 朗読字数の何割増しの音数であるかを調べてみるべきでしょう。
 3200字の問題であれば2割増しで3840音、3500字の問題であれば2割増しで4200音ぐらいが適当かと思われます。5000音をオーバーするような問題は行き過ぎだと思います。
 作成者自らが自分で速記してみることによって、行き過ぎを是正することができます。料理人が自分の作った料理を自分で一度は試食してみるとおいしい料理を出すことができます。
 程良い問題を作るためには、作った問題を自分自身が一度速記してみる必要があります。
 私も以前、公民館で速記ワープロ検定試験を実施していましたが、自分一人で問題を作成していたので、勢い気負い過ぎて非常に難しい問題を作ってしまったことがあります。
 速記ワープロ試験とは、速記してワープロで反訳する試験のことです。
 今は当たり前ですが、ワープロ反訳を導入した新しい速記試験でした。
 日本速記協会は、いまだに検定試験にワープロ反訳を導入できていません。
 まごまごしているうちに、ワープロの製造販売が中止されてしまいました。
 ワープロは、日本人向けに作られているので非常に使いやすいと思います。また、持ち運びができて、プリンターが内蔵されているので、いつでもどこでも手軽に印刷文書を作ることができます。
 私は、最新技術を結集したワープロが登場することを期待しています。
 あれだけ売り場を賑わしていた人気商品なのに、全廃はひど過ぎます。
 代表メーカー1台でいいからワープロを出し続けてほしいと思います。
 基本性能重視で、文房具的な感覚で、5万円以内でお願いしたいと思います。

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2008/10/21

速記競技会  歌声喫茶

東京速記士会速記競技会 投稿者:sokkiniichan 投稿日:2008年10月21日(火)20時03分7秒

東京速記士会速記競技大会問題文
                       平成20年10月18日実施
◆A級◆ (分速320字 10分)

 まず、最初のテーマとしては、うそを見抜くヒントについてであります。
 皆さんは「目は口ほどに物を言う」ということわざを知っていると思いますが、今回のテーマは「手は口よりも物を言う」ということです。
 つまり、うそをついているときには不自然な手の動きが見られることが多いということであります。
 うそをつくということは実はなかなか難しいことであり、物語を創作して、その整合性を保っていく必要がありますから、脳には通常以上の負荷がかかっているわけです。
 したがって、表情や手の動き、あるいは、話をする速さなどにおいて普段とは違った部分が表に出てしまう場合があるのです。
 その例として挙げたのが不自然な手の動きでありまして、無意識のうちに手であごをさすったりするわけですが、これは、自分の心の中を隠そうとする防御動作と言えるわけです。こういう防御動作と言われるものには「腕を組む」という動作がありますし、「しゃべるときに目を閉じる」という動作もあります。
 つまり、目を閉じて、腕組みをしながらしゃべっている人はうそをつこうとしている可能性が高いと言えるわけです。
 こういう人間の不自然な動作をチェックして、うそをついていることを見抜くということを、何十年もやってきたという人がおられます。
 それは、容疑者の取り調べをする刑事さんです。
 こういう刑事さんたちは、容疑者の話す内容よりも、目の動きや手の動きをしっかり見ているということです。
 もちろん、言葉によって相手をだますような詐欺師の場合は、目の動きを見ていてもうそかどうかを判断することが難しいそうです。
 しかし、身振りや手振りに通常と違った動作が生じることでうそを見抜くことができるということであります。
 ただ、自分のうそを正当化している場合は、うそをついているという自覚がないので、そういう場合は表情や動作に変化が出にくいということであります。
 以上のように、「手は口よりも物を言う」という新しいことわざができるほど、不自然な手の動きというものが、心の中を隠そうとすることによって、表面に出てくるということですから、相手の話を信じるかどうか判断する必要に迫られたときは、この言葉を思い出してほしいと思うのであります。
 なお、うそを発見する方法として「言葉の途切れ」をチェックするという方法もあります。
 つまり、質問に対して答えるときに、言葉がうまく出てこないため、途切れてしまう場合があるというわけです。また、目の動きとしては、まばたきが異常に多くなるということも判断材料になりますし、いつもより声の調子が高くなったり、言い間違ったりするという場合も、心の中が正常でないことを示しているというわけであります。
 それでは、2番目の話題として家電リサイクルについて取り上げることにしたいと思います。
 今から7年前の2001年に「家電リサイクル法」という法律が施行されました。
 正式名称は「特定家庭用機器再商品化法」というものでありますが、この再商品化というのはリサイクルのことであります。
 そして、エアコン、ブラウン管テレビ、冷蔵庫、洗濯機という4品目がその対象として指定されたわけですが、この7年間で何と7600万台がリサイクルされたということであります。
 このような使用済みの家電4品目については、この法律によって、まず消費者から小売業者に運ばれてから、製品メーカーに引き渡されることになりました。そして、リサイクルすることが義務づけられたわけでありますが、今から3年前に実施された実態調査の結果を見ると、それがうまく機能していないことがはっきりしたということであります。
 すなわち、消費者から出されたこれらの家電が小売業者を経て製品メーカーに引き渡されたのは、全体の半数にしかすぎなかったということでした。
 これはどういうことかと申しますと、残りの半分については、法定のルートから外れたところに流れていき、そのうちの35%はアジア諸国に輸出されてしまったということであります。
 なぜこのように大量の使用済み家電が輸出されてしまったかと申しますと、流通業者に利益がないからです。
 つまり、消費者から製品メーカーに引き渡すことになっていますが、その流通過程においては利益が出ない仕組みになっているからであります。
 それはどういうことかと申しますと、流通業者は消費者からリサイクルに出すための料金を受け取るわけですが、運搬にかかった費用などの実費以外はもらえないことになっているからです。
 ところが、アジア諸国においては、こういう使用済み家電がたくさん売れるため、輸出すればもうかるというわけです。
 したがって、発展途上国においては、人件費が安いことや資源の需要が急増していることもあって、先進国から大量の使用済み家電が持ち込まれているのでありますが、こういう発展途上国では環境に対する規制が厳しくありません。また、リサイクルの技術や施設が不完全な状態であります。そのため、環境汚染の問題が深刻化するとともに、そういうリサイクル事業に従事している人たちの健康被害も増大しているということでありまして、こういう問題も大きくなってきているのであります。
 来年度からは、新たに液晶テレビとプラズマテレビのほか衣類乾燥機もリサイクル法の対象に追加されるということですが、さまざまな問題を解決できるように対策をしっかりとるようにしていかなければならないと思うのであります。
 それでは、第3の話題に移りたいと思います。
 今度は、話し言葉の速度を調整することができる機械についてであります。
 「テレビやラジオから流れてくる声が聞こえにくい」という高齢者が増加しておりますが、それは人間が持っている聴覚機能というものが低下してきたためであります。
 そこで、まず考えられるのが補聴器と言われるものですが、一般に言われている難聴と違って、老人性の難聴というのは、ただ単に音量を大きくすればいいというわけにはいかないそうです。
 つまり、老人性難聴になると、聴覚神経全体の機能が低下するために、話を理解する速度が遅くなるというわけであります。そのため、補聴器を付けても、「音は聞こえるようになったけれども、何を話しているのかわからない」という状態にしかならないというわけであります。
 そこで、NHKにおいて研究開発が進められてきたのが「話速変換装置」というものでありまして、人が話す時間は同じであっても、ゆっくり聞こえるようになるという装置です。どういう仕組みになっているかと申しますと、人間は大事な部分を話すときははっきり発音するという傾向があり、そういう場合の周波数は高くなるそうです。そこで、そういう周波数が高い部分だけをゆっくりするようにして、周波数が低い部分は時間を短縮するという方法をとることによって、話す時間は同じであっても、大事な部分がゆっくり聞こえるようにできるというわけであります。
 さらに、話す途中では必ず息継ぎの部分がありまして、そういう息継ぎの部分は無音になっていますが、そういう無音の部分は短縮するようにして、ゆっくりさせる時間を多くとれるようにするというわけであります。もちろん、テープレコーダーに録音された音声のスピードを遅くすると、声が低くなってしまいますが、この「話速変換装置」では、こうした課題も解決されていて、話す人の声の質や調子が余り変わらないようになっているそうであります。
 それから、こういう装置を外国語にも活用できるように研究されており、全体的に会話のスピードが落ちたことによって、うまく聞き取れなかった英語の単語がはっきり聞こえるようになったということであります。
 したがって、この装置は世界じゅうの高齢者に使ってもらえるすばらしい機械であるとともに、語学の学習にも大いに活用できるものと期待されているわけであります。(了)


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音数調査 投稿者:sokkiniichan 投稿日:2008年10月21日(火)19時52分31秒

 漢字や数字やアルファベットをすべてひらがな、カタカナに変換して文章の音数を調べます。
 字数と音数は異なります。
 一般に、音数が多くなればなるほど速記が困難になります。
 ひらがな、カタカナばかりの文章を示して漢字仮名交じりの元の文章に戻すテストをしますと、漢字テストになります。また、反訳能力のテストにもなりますので、速記者としての適性を見ることができます。
 「録音や録画があれば、誰でも正確迅速な速記録を作成することができる」と単純に言い切ることができるかどうか、速記を勉強したことのない人も試してみてください。
 今後、速記者でない一般の職員が速記録を作成することになるとするならば、文章作成能力や一般教養を見るために職員採用試験の際にこのような試験を加える必要があると思います。
 答えを見ないで、3200字の問題を2時間で元の文章に直してみましょう。
 完全に速記がとれたと仮定してどの程度正確な文章に起こすことができるかが、わかります。実際には、速記のミスもこれに加わるわけです。
 問題の内容は、それほど難しいものではありませんが、一定の時間内に最初から最後まで書き上げる持久力とスピードが必要です。
 模範解答と照合し、100点からあなたのミスの数を引いた点数があなたの得点です。100字以上ミスを出せば0点、ノーミスなら100点です。

東京速記士会速記競技大会問題文
平成20年10月18日実施
◆A級◆(分速320字10分)

□まず、さいしょのテーマとしては、うそを
みぬくヒントについてであります。□みなさ
んは「めはくちほどにものをいう」というこ
とわざをしっているとおもいますが、こんか
いのテーマは「てはくちよりもものをいう」100
ということです。□つまり、うそをついてい
るときにはふしぜんなてのうごきがみられる
ことがおおいということであります。□うそ
をつくということはじつはなかなかむつかし
いことであり、ものがたりをそうさくして、200
そのせいごうせいをたもっていくひつようが
ありますから、のうにはつうじょういじょう
のふかがかかっているわけです。□したがっ
て、ひょうじょうやてのうごき、あるいは、
はなしをするはやさなどにおいてふだんとは300
ちがったぶぶんがおもてにでてしまうばあい
があるのです。□そのれいとしてあげたのが
ふしぜんなてのうごきでありまして、むいし
きのうちにてであごをさすったりするわけで
すが、これは、じぶんのこころのなかをかく400
そうとするぼうぎょどうさといえるわけです
。こういうぼうぎょどうさといわれるものに
は「うでをくむ」というどうさがありますし
、「しゃべるときにめをとじる」というどう
さもあります。□つまり、めをとじて、うで500
くみをしながらしゃべっているひとはうそを
つこうとしているかのうせいがたかいといえ
るわけです。□こういうにんげんのふしぜん
などうさをチェックして、うそをついている
ことをみぬくということを、なんじゅうねん600
もやってきたというひとがおられます。□そ
れは、ようぎしゃのとりしらべをするけいじ
さんです。□こういうけいじさんたちは、よ
うぎしゃのはなすないようよりも、めのうご
きやてのうごきをしっかりみているというこ700
とです。□もちろん、ことばによってあいて
をだますようなさぎしのばあいは、めのうご
きをみていてもうそかどうかをはんだんする
ことがむつかしいそうです。□しかし、みぶ
りやてぶりにつうじょうとちがったどうさが800
しょうじることでうそをみぬくことができる
ということであります。□ただ、じぶんのう
そをせいとうかしているばあいは、うそをつ
いているというじかくがないので、そういう
ばあいはひょうじょうやどうさにへんかがで900
にくいということであります。□いじょうの
ように、「てはくちよりもものをいう」とい
うあたらしいことわざができるほど、ふしぜ
んなてのうごきというものが、こころのなか
をかくそうとすることによって、ひょうめん1000
にでてくるということですから、あいてのは
なしをしんじるかどうかはんだんするひつよ
うにせまられたときは、このことばをおもい
だしてほしいとおもうのであります。□なお
、うそをはっけんするほうほうとして「こと1100
ばのとぎれ」をチェックするというほうほう
もあります。□つまり、しつもんにたいして
こたえるときに、ことばがうまくでてこない
ため、とぎれてしまうばあいがあるというわ
けです。また、めのうごきとしては、まばた1200
きがいじょうにおおくなるということもはん
だんざいりょうになりますし、いつもよりこ
えのちょうしがたかくなったり、いいまちが
ったりするというばあいも、こころのなかが
せいじょうでないことをしめしているという1300
わけであります。□それでは、にばんめのわ
だいとしてかでんリサイクルについてとりあ
げることにしたいと思います。□いまからな
なねんまえのにせんいちねんに「かでんリサ
イクルほう」というほうりつがせこうされま1400
した。□せいしきめいしょうは「とくていか
ていようききさいしょうひんかほう」という
ものでありますが、このさいしょうひんかと
いうのはリサイクルのことであります。□そ
して、エアコン、ブラウンかんテレビ、れい1500
ぞうこ、せんたくきというよんひんもくがそ
のたいしょうとしてしていされたわけですが
、このななねんかんでなんとななせんろっぴ
ゃくまんだいがリサイクルされたということ
であります。□このようなしようずみのかで1600
んよんひんもくについては、このほうりつに
よって、まずしょうひしゃからこうりぎょう
しゃにはこばれてから、せいひんメーカーに
ひきわたされることになりました。そして、
リサイクルすることがぎむづけられたわけで1700
ありますが、いまからさんねんまえにじっし
されたじったいちょうさのけっかをみると、
それがうまくきのうしていないことがはっき
りしたということであります。□すなわち、
しょうひしゃからだされたこれらのかでんが1800
こうりぎょうしゃをへてせいひんメーカーに
ひきわたされたのは、ぜんたいのはんすうに
しかすぎなかったということでした。□これ
はどういうことかともうしますと、のこりの
はんぶんについては、ほうていのルートから1900
はずれたところにながれていき、そのうちの
さんじゅうごパーセントはアジアしょこくに
ゆしゅつされてしまったということでありま
す。□なぜこのようにたいりょうのしようず
みかでんがゆしゅつされてしまったかともう2000
しますと、りゅうつうぎょうしゃにりえきが
ないからです。□つまり、しょうひしゃから
せいひんメーカーにひきわたすことになって
いますが、そのりゅうつうかていにおいては
りえきがでないしくみになっているからであ2100
ります。□それはどういうことかともうしま
すと、りゅうつうぎょうしゃはしょうひしゃ
からリサイクルにだすためのりょうきんをう
けとるわけですが、うんぱんにかかったひよ
うなどのじっぴいがいはもらえないことにな2200
っているからです。□ところが、アジアしょ
こくにおいては、こういうしようずみかでん
がたくさんうれるため、ゆしゅつすればもう
かるというわけです。□したがって、はって
んとじょうこくにおいては、じんけんひがや2300
すいことやしげんのじゅようがきゅうぞうし
ていることもあって、せんしんこくからたい
りょうのしようずみかでんがもちこまれてい
るのでありますが、こういうはってんとじょ
うこくではかんきょうにたいするきせいがき2400
びしくありません。また、リサイクルのぎじ
ゅつやしせつがふかんぜんなじょうたいであ
ります。そのため、かんきょうおせんのもん
だいがしんこくかするとともに、そういうリ
サイクルじぎょうにじゅうじしているひとた2500
ちのけんこうひがいもぞうだいしているとい
うことでありまして、こういうもんだいもお
おきくなってきているのであります。□らい
ねんどからは、あらたにえきしょうテレビと
プラズマテレビのほかいるいかんそうきもリ2600
サイクルほうのたいしょうについかされると
いうことですが、さまざまなもんだいをかい
けつできるようにたいさくをしっかりとるよ
うにしていかなければならないとおもうので
あります。□それでは、だいさんのわだいに2700
うつりたいとおもいます。□こんどは、はな
しことばのそくどをちょうせいすることがで
きるきかいについてであります。□「テレビ
やラジオからながれてくるこえがきこえにく
い」というこうれいしゃがぞうかしておりま2800
すが、それはにんげんがもっているちょうか
くきのうというものがていかしてきたためで
あります。□そこで、まずかんがえられるの
がほちょうきといわれるものですが、いっぱ
んにいわれているなんちょうとちがって、ろ2900
うじんせいのなんちょうというのは、ただた
んにおんりょうをおおきくすればいいという
わけにはいかないそうです。□つまり、ろう
じんせいなんちょうになると、ちょうかくし
んけいぜんたいのきのうがていかするために3000
、はなしをりかいするそくどがおそくなると
いうわけであります。そのため、ほちょうき
をつけても、「おとはきこえるようになった
けれども、なにをはなしているのかわからな
い」というじょうたいにしかならないという3100
わけであります。□そこで、エヌエッチケー
においてけんきゅうかいはつがすすめられて
きたのが「わそくへんかんそうち」というも
のでありまして、ひとがはなすじかんはおな
じであっても、ゆっくりきこえるようになる3200
というそうちです。どういうしくみになって
いるかともうしますと、にんげんはだいじな
ぶぶんをはなすときははっきりはつおんする
というけいこうがあり、そういうばあいのし
ゅうはすうはたかくなるそうです。そこで、3300
そういうしゅうはすうがたかいぶぶんだけを
ゆっくりするようにして、しゅうはすうがひ
くいぶぶんはじかんをたんしゅくするという
ほうほうをとることによって、はなすじかん
はおなじであっても、だいじなぶぶんがゆっ3400
くりきこえるようにできるというわけであり
ます。□さらに、はなすとちゅうではかなら
ずいきつぎのぶぶんがありまして、そういう
いきつぎのぶぶんはむおんになっていますが
、そういうむおんのぶぶんはたんしゅくする3500
ようにして、ゆっくりさせるじかんをおおく
とれるようにするというわけであります。も
ちろん、テープレコーダーにろくおんされた
おんせいのスピードをおそくすると、こえが
ひくくなってしまいますが、この「わそくへ3600
んかんそうち」では、こうしたかだいもかい
けつされていて、はなすひとのこえのしつや
ちょうしがあまりかわらないようになってい
るそうであります。□それから、こういうそ
うちをがいこくごにもかつようできるように3700
けんきゅうされており、ぜんたいてきにかい
わのスピードがおちたことによって、うまく
ききとれなかったえいごのたんごがはっきり
きこえるようになったということであります
。□したがって、このそうちはせかいじゅう3800
のこうれいしゃにつかってもらえるすばらし
いきかいであるとともに、ごがくのがくしゅ
うにもおおいにかつようできるものときたい3860
されているわけであります。(了)3876音

 2008年10月18日に行われた東京速記士会速記競技大会A級の問題は、字数は3200字ですが、音数は(了)を含めて3876音ということがわかりました。これはまだ妥当な問題と言えるでしょう。過去の日本速記協会高速度速記競技会においては、10分間に換算して5000音近い問題が出されたことがあります。10分間5000音近い問題を書けなかったとしても、卑屈になることはありません。問題が難し過ぎるのです。


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2008年高速度速記競技会 投稿者:sokkiniichan 投稿日:2008年10月21日(火)19時43分19秒

 今、内政、外交を問わず、我が国が直面している問題を一つ挙げなさいという質問があったとします。あなたはどんなことを頭に浮かべますか。本日、皆さんにお話を申し上げるテーマは日本の農業についてでありますが、以下述べますことが冒頭の質問に対する私の答えであります。
 最初に、我が国の農業をめぐる情勢について政府の統計資料をもとに見てみましょう。この資料は、ここ四十年間の移り【変わりを】示したものであります。
 まず、耕地面積は減少し続けております。それと反比例して、耕作されていない土地が増加しています。また、農業に従事している人口は激減とも言える状況でありまして、七〇%減という驚くべき数になっております。高齢化も歯どめがかかりません。基幹的な農業従事者のうち、六十五歳以上の方々の占める割合は五〇%を超えているのであります。
 今挙げた項目はまさに農業の【根幹を】なす要素でありまして、その国の農業の現状、将来が見てとれるものであります。残念ながら、ここからは明るい話題や未来の展望は感じられません。
 なぜ日本の農業はこれほど脆弱化が進んでしまったのでしょうか。国産の農産物の需要が落ち込み、それに伴って農家の収入が下がったことが大きな要因だと私は思っています。つまり、生計を支える手段としての農業に魅力が乏しくなったということで【あります】。
 では、この現象はどのように進んでいったのかということを見てみたいと思います。
 国民の食生活がその国の農業に影響を与えることは言うまでもありません。五十歳以上の方々に典型的な日本人の食事というのはどんなものかと聞きますと、御飯とみそ汁、そして魚と野菜と答える人が多いと思います。
 ところが、所得の増大や共働き世帯の増加といったライフスタイルの変化とともにそれも【変わって】きました。いわゆるコンビニ弁当や冷凍の加工食品を使った食事だとか外食がふえたのであります。これは、米飯主体の日本型から油を多く使う西洋型への転換でありました。基幹作物である米の消費が減った原因の一つでもあります。
 一方で、畜産や外食産業の需要は拡大に転じました。しかし、牛や豚の飼料もファミリーレストランの食材も、一部の例外を除いて安く安定供給が見込める輸入物の【割合が】非常に多くなっておりまして、国内農家にはプラスになっていません。
 このように日本人の食生活の変化は国内農業を圧迫していきました。このまま放置しておきますと、いずれ産業としての農業は崩壊します。もしそのような事態が生じますと、国家の安全保障にも重大な影響を及ぼします。
 現状を改善するためにはどんな方法があるでしょうか。私は、食料自給率を上げる政策が必要だと思います。【自給率】が上がれば、国内農家の所得がふえて農業も復活すると考えるからであります。
 我が国の自給率は、カロリーベースで見ますと、一九六五年には七〇%超でありましたが、最近は四〇%前後で推移しています。これは先進国中最下位であります。一〇〇%を優に超すフランス、アメリカ並みとは言いませんが、七〇%、八〇%台の英独とは肩を並べたいものであります。
 そのためにはどのような方策がある【でしょうか。】私は、政府が健康問題と絡めて国民に食生活の転換を促したり、食料安保の重要性を説明することが有効だと思います。健康への関心は日本では依然として高いですし、今の低自給率にかんがみて、将来の食料供給について不安に思っている国民が八割という世論調査もあります。この辺に自給率アップ成功のかぎがあると思うのであります。
 先ほど典型的な日本人の食事というお話をしました。日本では、米、海産物、野菜が中心で洋食に比べ脂質の割合が低くなっており、栄養バランスの点では世界的に評価されています。国産で賄える割合が高く、自給率向上にも寄与しますし、健康増進にも役立ちます。
 さらに、日本人の一割は朝食を食べないという実態がありまして、その人たちは食生活を改善したいと考えています。この層に朝、茶わん一杯の御飯を食べましょうと勧めるのであります。きちんと朝食をとることは、健康はもちろん、仕事や勉強にも好影響を与えることはよく知られています。こういったことを積極的にPRしてはいかがでしょうか。
 事の性格上、一朝一夕に解決ということはあり得ません。しかし、政府が有効な政策を展開し、消費者が意識を変えれば事態は好転すると思います。農は国のもとであり、国民の生活の根幹を支えるものであります。日本農業復活のときが必ず来ると信じたいもので【あります。】(了)

【空読み用(三十秒)】
 皆さん御承知のとおり、今月の一日に観光庁が発足しました。行政をスリム化しようという流れがある中であえて新しいエージェンシーを設置したのですから、政府のこの政策に対する力の入れようが伝わってくる話であります。
 では、なぜ今観光にスポットが当てられたのか考えてみますと、この分野が二十一世紀のリーディング産業になり得る大いなる可能性を秘めているからではないかと【思います】。(了)

【空読み用(一分)】
 それでは、労働組合についてお話をしてみたいと思います。
 今の日本は労働運動が活発に展開されているとは言えない状況にあります。ピーク時には六〇%を超えていた組合の組織率も、最近では二〇%に届かないという低空飛行のまま推移しています。
 力の源泉である組織率が低い原因はどこにあるのでしょうか、一つ二つ推測をしてみました。例えば、一定程度の労働条件は既に整っているのだから【無理】して組合活動をする必要はないと考える人たちもいるでしょう。若者に対するPRがちょっと不足しているのじゃないかという気もします。
 ワーキングプアや偽装請負などという言葉に象徴されますように、今日、労働者の働き方に関する問題が社会的に大きくクローズアップされています。このような時代背景を考えると、労組の果たすべき役割が再び見直されてくるのではないかと思うので【あります】。(了)

【空読み用(一分)】
 公立小中学校の耐震化に関する調査結果がことしの六月に政府から発表されました。その中身を見てみますと、基準を満たしているところは六割程度でした。一方、震度六強の揺れで倒壊する危険ありとされた建物は万単位のオーダーになっていました。
 地震多発国の日本なのだから早く手を打たなければいけない、なぜ今まで手をこまねいていたのか、こんな声があちこちから上がりました。
 学校を管理【する】自治体が苦しい立場にあることはわかります。耐震化の重要性は理解しつつも、先立つものがないのでしょう。今はどこも財政が火の車ですから、なかなかお金を回せないのであります。
 しかしながら、学校というのは、子供の勉強の場であると同時に、災害が発生したときには地域住民の避難の拠点にもなります。国の協力を求めるなどしまして、早急にすべての学校の耐震化を図ってほしいもので【あります】。(了)

【空読み用(一分)】
 今、家電製品でよく売れているものの一つにポータブルテレビがあります。私もいつか買おうと思っていまして、いろいろ調べているのであります。
 このごろは初期の製品に比べて高画質になっていますし、ふろでも使える防滴タイプや録画ができるものもありまして、機能はまさに日進月歩であります。
 それではテレビ漬けになってしまうなどとマイナス面を指摘する人もいるでしょうが、私が申し【上げたい】のはそういうことではありません。技術の進歩に拍手を送りたいのであります。
 もはや、テレビはいつでもどこでも楽しめるものになりました。行く行くは携帯電話並みに一人一台の時代が来る可能性も否定できません。需要が爆発的にふえるとすれば、今よりも安くてずっと高性能のものが開発されることでしょう。もしかすると、現在の最先端機種がおもちゃのように思えるときが来るかも【しれません】。(了)


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2008年高速度速記競技会音数調査 投稿者:sokkiniichan 投稿日:2008年10月21日(火)19時38分23秒

□いま、ないせい、がいこうをとわず、わが
くにがちょくめんしているもんだいをひとつ
あげなさいというしつもんがあったとします
。あなたはどんなことをあたまにうかべます
か。ほんじつ、みなさんにおはなしをもうし100
あげるテーマはにほんののうぎょうについて
でありますが、いかのべますことがぼうとう
のしつもんにたいするわたしのこたえであり
ます。□さいしょに、わがくにののうぎょう
をめぐるじょうせいについてせいふのとうけ200
いしりょうをもとにみてみましょう。このし
りょうは、ここよんじゅうねんかんのうつり
かわりをしめしたものであります。□まず、
こうちめんせきはげんしょうしつづけており
ます。それとはんぴれいして、こうさくされ300
ていないとちがぞうかしています。また、の
うぎょうにじゅうじしているじんこうはげき
げんともいえるじょうきょうでありまして、
ななじゅうパーセントげんというおどろくべ
きかずになっております。こうれいかもはど400
めがかかりません。きかんてきなのうぎょう
じゅうじしゃのうち、ろくじゅうごさいいじ
ょうのかたがたのしめるわりあいはごじゅっ
パーセントをこえているのであります。□い
まあげたこうもくはまさにのうぎょうのこん500
かんをなすようそでありまして、そのくにの
のうぎょうのげんじょう、しょうらいがみて
とれるものであります。ざんねんながら、こ
こからはあかるいわだいやみらいのてんぼう
はかんじられません。□なぜにほんののうぎ600
ょうはこれほどぜいじゃくかがすすんでしま
ったのでしょうか。こくさんののうさんぶつ
のじゅようがおちこみ、それにともなっての
うかのしゅうにゅうがさがったことがおおき
なよういんだとわたしはおもっています。つ700
まり、せいけいをささえるしゅだんとしての
のうぎょうにみりょくがとぼしくなったとい
うことであります。□では、このげんしょう
はどのようにすすんでいったのかということ
をみてみたいとおもいます。□こくみんのし800
ょくせいかつがそのくにののうぎょうにえい
きょうをあたえることはいうまでもありませ
ん。ごじゅっさいいじょうのかたがたにてん
けいてきなにほんじんのしょくじというのは
どんなものかとききますと、ごはんとみそし900
る、そしてさかなとやさいとこたえるひとが
おおいとおもいます。□ところが、しょとく
のぞうだいやともばたらきせたいのぞうかと
いったライフスタイルのへんかとともにそれ
もかわってきました。いわゆるコンビニべん1000
とうやれいとうのかこうしょくひんをつかっ
たしょくじだとかがいしょくがふえたのであ
ります。これは、べいはんしゅたいのにほん
がたからあぶらをおおくつかうせいようがた
へのてんかんでありました。きかんさくもつ1100
であるこめのしょうひがへったげんいんのひ
とつでもあります。□いっぽうで、ちくさん
やがいしょくさんぎょうのじゅようはかくだ
いにてんじました。しかし、うしやぶたのし
りょうもファミリーレストランのしょくざい1200
も、いちぶのれいがいをのぞいてやすくあん
ていきょうきゅうがみこめるゆにゅうぶつの
わりあいがひじょうにおおくなっておりまし
て、こくないのうかにはプラスになっていま
せん。□このようににほんじんのしょくせい1300
かつのへんかはこくないのうぎょうをあっぱ
くしていきました。このままほうちしておき
ますと、いずれさんぎょうとしてののうぎょ
うはほうかいします。もしそのようなじたい
がしょうじますと、こっかのあんぜんほしょ1400
うにもじゅうだいなえいきょうをおよぼしま
す。□げんじょうをかいぜんするためにはど
んなほうほうがあるでしょうか。わたしは、
しょくりょうじきゅうりつをあげるせいさく
がひつようだとおもいます。じきゅうりつが1500
あがれば、こくないのうかのしょとくがふえ
てのうぎょうもふっかつするとかんがえるか
らであります。□わがくにのじきゅうりつは
、カロリーベースでみますと、せんきゅうひ
ゃくろくじゅうごねんにはななじゅっパーセ1600
ントちょうでありましたが、さいきんはよん
じゅっパーセントぜんごですいいしています
。これはせんしんこくちゅうさいかいであり
ます。ひゃくパーセントをゆうにこすフラン
ス、アメリカなみとはいいませんが、ななじ1700
ゅっパーセント、はちじゅっぱーせんとだい
のえいどくとはかたをならべたいものであり
ます。□そのためにはどのようなほうさくが
あるでしょうか。わたしは、せいふがけんこ
うもんだいとからめてこくみんにしょくせい1800
かつのてんかんをうながしたり、しょくりょ
うあんぽのじゅうようせいをせつめいするこ
とがゆうこうだとおもいます。けんこうへの
かんしんはにほんではいぜんとしてたかいで
すし、いまのていじきゅうりつにかんがみて1900
、しょうらいのしょくりょうきょうきゅうに
ついてふあんにおもっているこくみんがはち
わりというよろんちょうさもあります。この
へんにじきゅうりつアップせいこうのかぎが
あるとおもうのであります。□さきほどてん2000
けいてきなにほんじんのしょくじというおは
なしをしました。にほんでは、こめ、かいさ
んぶつ、やさいがちゅうしんでようしょくに
くらべししつのわりあいがひくくなっており
、えいようバランスのてんではせかいてきに2100
ひょうかされています。こくさんでまかなえ
るわりあいがたかく、じきゅうりつこうじょ
うにもきよしますし、けんこうぞうしんにも
やくだちます。□さらに、にほんじんのいち
わりはちょうしょくをたべないというじった2200
いがありまして、そのひとたちはしょくせい
かつをかいぜんしたいとかんがえています。
このそうにあさ、ちゃわんいっぱいのごはん
をたべましょうとすすめるのであります。き
ちんとちょうしょくをとることは、けんこう2300
はもちろん、しごとやべんきょうにもこうえ
いきょうをあたえることはよくしられていま
す。こういったことをせっきょくてきにピー
アールしてはいかがでしょうか。□ことのせ
いかくじょう、いっちょういっせきにかいけ2400
つということはありえません。しかし、せい
ふがゆうこうなせいさくをてんかいし、しょ
うひしゃがいしきをかえればじたいはこうて
んするとおもいます。のうはくにのもとであ
り、こくみんのせいかつのこんかんをささえ2500
るものであります。にほんのうぎょうふっか
つのときがかならずくるとしんじたいもので2540
あります。(了)2548

 5分で2548音ということは、10分換算で5096音です。
 3500字の1.456倍の音数を持つ大変難しい問題であると言えます。
 4000字くらいに感じたと言っていた人もいましたが、内容的に易しいようで難しい問題です。
 10分間5000音近い問題が出されることは、高速度速記競技会では、それほど珍しいことではありません。
 日本最高峰の大会が10分間5000音以上の高速度速記を目指す一方で、速記者の養成も速記の練習も速記もしないという退廃的な考え方があります。
 裁判官や裁判員をいっぱい作るのならば、その発言を記録する速記官もいっぱい育てなければなりません。
 議員はたくさんいるのに、議員の発言を記録する速記者がいないのでは困ります。
 速記競技に参加する人が急に減ってしまいました。速記競技に参加する人が少ないということは、速記学習者が減っているということです。衆参養成所が廃止された分、民間速記学校の生徒が増えたかというと、そうではありません。民間速記学校の生徒の数も減っています。速記者養成を真剣に考えないと大変なことになると思います

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