『近鉄球団、かく戦えり』(浜田昭八著、日経ビジネス人文庫)
子供の頃、近鉄ファンだった。もーやんこと小川、草(笑)こと鈴木のファンだった。しかし、身の回りは隣を除いては阪神、南海、巨人ファンばっかりだった。セは阪神を応援するようになったのだが。
近鉄のファン、それはスタンドでも数が少なく、「甲子園の野次がビールとしたら、藤井寺や日生はどぶろく」と言われるほど強烈なファンがいて、質で?量をカバーしているようなものだった。
しかし、いくら熱心なファンがいても、経営的には数が問題である。それは、パリーグの宿命でもあった。(南海などがメディア戦略でいかに下手を打ったかは『南海ホークスがあった頃』に詳しいが。)
この書物は、セリーグ、ひいては世間の無関心といかにパリーグと、そして近鉄が闘ってきたかが描かれているが、物悲しいものになっている。
そして、メジャーリーグの登場で、セリーグも「パリーグ化」していることが今や明白となった。とはいえ、今、クルーン@161km/hを見ているが、プロ野球はやっぱり面白い。どのように取り上げ、盛り上げるかが大事なんだろう。
球場で見たいなあ。しかし、大阪ドームみたいな糞な球場ではアレだな。色々工夫代はあろう。健闘を祈る。

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