2008年7月21日(月曜日;祝日) 13:00開始
愛媛・川之江球場
晴れ、眩しい、時々さわやかな風
愛媛6−3長崎
車をいつも停めている場所がなくて、マンダリンパイレーツ号の隣の空間に停める。車から出た瞬間、立ちくらみが。球場についたときに、冷凍パイナップルを購入。スタンドの日陰の席はすでになく、仕方ないのでバックネット裏へ。チンチンに焼けた席にタオルをかぶせて観戦。
ここまで暑い、否、熱いと投手のスタミナと守備の集中力が問題だ。まあ、野手の諸君はかなり頑張ったんじゃないかな。立ち上がり、酒井君は変化球(ドロップとかフォークと思う)が抜けていたんだけど、ストレートがコーナーに決まって、愛媛打線を封じる。一方、篠原君は地元登板で力んでいて、ボールが乱れていた。両者イニングが進むにつれ、アウトコース低めの変化球が決まり出す。審判もちょっと広め。でも、このくらいが丁度よろしい。ただ、見ていて、酒井君のほうが良い出来だと思った。
長崎先発の酒井君は、テークバックが小さく、若干体の軸がブレながらのスリークォーターだが、変化球をたくみに4隅に投げ分ける。また、インハイを狙って大島君から三振を奪うほどの球威と切れがある。今日は135前後の速度と思うが、緩急がついているので打ちにくそうだった。ただ、課題もはっきりあった。それは以下の文章の流れで書きたい。
先発・篠原君は力んでいた。いきなり、四球。次の熊本君は投手正面強いバントだったが、投手のスタートが少し遅れ、ボールに衝突するようなスタイルで捕球したので、仕方なく一塁送球。こういう細かいのが響かなければ良いんだが。で、外間君じゃあありませんか。アウトコースをこなせるようになったのかなあ、と思って見ていたが、2−0から綺麗にミート。しかし、レフト正面。前なら届いていなかったと思う。次の4番・林君は、真ん中高め、降りぬいた打球は、しかし、詰まっていて意外と飛ばずにレフトフライ。危ない、危ない。
1回裏。先発の酒井君も初回は変化球が余り決まらず。但し、真っ直ぐは良いところに。先頭の檜垣君、インローをミートするも、良いコントロールの投球は往々にして野手正面に行く。セカンドゴロ。安達君はバスターの構えで揺さぶり、四球。安達君は開くクセがあるので、矯正としてこれをやっているんだろうけど、踏み出した前足でグッと地面を握り締める感覚を掴んで、こんな小さくなっちゃう打ち方を卒業できるようにして欲しい。3番比嘉君は、良い当たりだが、投手のコントロールが良いため、セカンド正面のゲッツー。まあ、仕方ない。
2、3回は両投手とも変化球がアウトローに決まり、危なげない。で、4回表。熱すぎる球場で篠原君のコントロールが少しずつ乱れ始める。ボール先行のピッチング。但し、1死1塁で安田君の当たりをショートが上手く捌いてアウトを稼いだり、藤本君の良い当たりにセンターが追いついたりで切り抜ける。4回裏、付き合うかのように酒井君の球も微妙に高くなる。バスターヒッティングの安達君にライト線二塁打され、比嘉君に死球。大島君は、やや捉え損ねたとは言え強く低い当たりとなってサード右へ。長崎にとっては運悪く、物凄く固いグランドのため回転が変になり難しいバウンドとなった。グラブを下からキチンと出して取ろうとしたのだが、松原君がはじき、エラー。いや、小生が記録員ならヒットにするけどね。死んだ打球がレフト前に転がる間にホームイン。先制。この当たりから、2、3回のようにストライクが取れない。これは、ランナーが出たせいだと思う。牽制も少ないように感じる。
5回表、篠原君の球威も落ちだした。ガッツンガッツン大きい当たりをかまされるが、守備範囲に飛んでいた。ラッキー!! という感じ。で、裏。梶原君が綺麗なセンター前、大地君が送って1死2塁。ここで松原君、多分インローの真っ直ぐ、綺麗に振りぬいてレフトスタンドへ。を、井吉おじさんがボールめがけて突進だ! 檜垣君、バットのヘッドが出て来ず球威の落ちてる酒井君に詰まらされポップフライ(心配だ)、続く安達君はライト前クリーンヒット、続く比嘉君は非常に高いサードフライ。で、どうも太陽がサード松原君の眼に入ったようで落球。井吉おじさんに向かって挨拶に移動している間に大島君のタイムリーで4−0。
6回表。見るからに球威が落ちている篠原君。この熱さ、仕方ない。ストライク先行だけど、ここは今のIL、襲い掛かる。先頭森部君、カチカチの地面に叩きつけた当たりは三塁線に、ツーバウンド目が非常に難しいものとなってサードへ、拾い損ねてエラー。これもヒットにしてあげたいね。熊本君はエンドランでセカンドゴロ。外間君はライト前、林君は見るからに打ちたい意識が強すぎ、低めのボールの変化球を2球続けて空振りして三振。やれやれ、と思ったところから血の惨劇(誇張)。安田君、藤井君が気持ちよくライト前にはじき返す連続タイムリー。本当なら交代だけど、今、後ろは不安。で、高井君。これもライト前、そして、かなり前に来ていたライトの高田君(肩が強いね)の位置を考えると無茶なのだが本塁突入。余裕のアウト。その時、両軍ベンチから人が飛び出す。ネット裏で見ていて、何が起きたか分からない。後で聞いた話では、走者の安田君のスパイクが上を向いていて、捕手の松原君が怒ったそうな。そりゃあ、怒るわ。野球はタイミングを争うスポーツ、そんなことをしてはいけない。で、三塁ランナーコーチの前田さんにはそのことが見えずに、選手を守るべくハッスルし、審判を胸で押してしまう。これが暴力行為と見なされ、退場。あと、打者走者がヘルメットを思いっきりサードベンチに投げていたのも、良くない。帰ろうとする野手に当たりかけていたし。それにしても、ベンチ前まで約40m、投げも投げたり。身体能力は高いね。
6回裏。明らかにへばっている酒井君続投。見ててかわいそう。高田君、投手足許を鋭く抜くヒット、梶原君はバスター気味でサード正面のゴロ、スタートを切っていたランナーはセカンドセーフ、一塁転送も間に合わないフィルダースチョイス。大地君のとき、バントのサイン。初球失敗。で、ファーストが前に出まくり。それを見て、田口大地君は得意の流し打ち。ファーストの右を破るタイムリー。で、ここで本日の
何だかなあ。ライトがジャッグルしたのを見て、大地君はセカンドへ。でも、かなり無謀だぞ? 送球を受けたらセカンドベースの人はファーストにランナーを追い込むこと。だけど、サードランナーに気を取られてちょっと早いタイミングで送球したり、かなりあたふた。正直、へっぽこ挟殺でランナーをセカンドに進めてしまう。ここで第二の何だかなあ、が。サードランナーは、後ろのランナーよりも前にいるし、ノーアウトだから全く無理をしなくていい。だけど、セカンドベースに送球が届く前の瞬間、何故だか本塁突入でアウト。4年目の選手(梶原君)にはして欲しくなかった。無死2、3塁が1死2塁に。その後、ヘッドが遅れて出ているのが幸いしたか、檜垣君がレフト前で繋ぎ、安達君がタイムリーで追加点。これは流れ的には大きかった。
7回表は森琢君。いきなり松原君に左中間三塁打を放たれ、リズムを崩す。連続四球で降板。見ていて、ストライクを欲しがり、小手先投げになっていた。まだ、フォーム作りが出来ていないのだろうか。リリースの瞬間、首が過度に一塁側に傾いているのも気になる。で、代わって出てきた入野君。難しい場面なのに、低めにボールを集め、1点で抑える。見事だ。
7回裏は井場君。何やらゴツくなってるぞ? でも、体が開いて130km/hくらい。角度はあるけど、球威はイマイチ感じない。高田君から見逃しの三振を奪ったボールくらいか、NPBらしかったのは。8回も含め、愛媛は井場君のボールを待ちきれていない感じ。去年の香川の亮寛君も最初はそんな感じだった。頑張れ。
8回表も入野君。まずまず。ただ、ボークは熱さのせいか? 停止行為がなかった模様。9回表は西川君。一昨日の新居浜と同様。リードを保って終了。先頭打者のヒットはボールが高かった。以下、思いつくまま。
・森部君はじめ、長崎の左打者は上手くレフト側にはじき返す。
・外間君は外の球をこなせてきていると思うが、最終回の三振のときは、完全に意識がインコースに行ききってしまっていた。去年に戻ったように。
・愛媛の松原捕手、一塁手梶原君、いい感じだ。投手にダブルで声を掛けているところが素晴らしい。
・愛媛の左打者は上手さはあるんだけど、外の球に対して、強くシバけるようになって欲しい。当て逃げではヒットは増えないし、威圧感がない。
・それにしてもこの熱さ、やっぱりナイターでやらせてあげたい。スタミナ勝負は野球の重要な要素だけど、余りにも早く消耗するだろうし。
・スタンドは良く入った。香川は今日は、四万十なので、ガイナーズのファンの方々もいた。
・長崎君は足を痛めているらしいけど、重症ではないようだ。安達君の頑張りを考えると、層が厚くなってきたね。
・途中から、藤本監督代行臨時代行(課長馬鹿一代みたい)、非常に大変だったろうな。投手交代のタイミングなど、把握できそうになかったからかわいそうだった。長崎の手薄な陣容、何とかならないのだろうか。
・瀧田君にサインをもらって、彼が子供の頃通っていたバッティングセンターに寄贈。
・球場のカキ氷はふわふわ綿菓子状で美味。これがなければ、殆ど死んでいた。

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