2008年9月21日(日曜日) 18:00〜
松山市坊ちゃんスタジアム
薄曇、開始時は美しいオレンジの夕焼けが
愛媛1−1香川
まずは、皆様おめでとうございます。そして、攻撃時に頼りなさを感じさせつつも守備時には頼もしさ、背筋がゾクゾクするプレーを連発した選手の皆様、ありがとうございます。長年チームのために尽くして来られた監督、コーチ、スタッフの皆様ありがとうございます。
リーグ発足時、IL、特に愛媛に視られた守備の粘りのなさ、球際の弱さ、執着心のなさ(これらは高知FD以外に言えたことです)を克服しつつあるように見えます。野球好きは、野球のレベルをこういうところで見抜きます。そして、今後観戦するかどうかを決めます。今は、十分にお金を取れるプレーヤー集団になったと小生は考えます。本当にありがとうございます。
さて、本日の試合。(ここからは普段モード)
総括して書くと、何とも言えずスッキリしない優勝の瞬間であった。5安打ながら、何度もランナーを出しながらチャンスを潰した いつもの(苦笑) 攻撃。一方、12安打も打たれながら、ギリギリのところで失点を防いだもはや いつもの(笑) 守備。愛媛らしい引き分けであった。
今日は午前中から午後にかけて高知で自分の試合(スポーツマスターズ2008)があった。2回戦敗退で、約束どおり松山に向かう。球場に着いたのは開始直前。その時、駐車場は西の端のほうしか空いていなかった。駐車場から球場に向かう途中、人波というに相応しい光景が。球場に入ると、もう、良い席はない。しかあし! らっくさんの横が空いているじゃあありませんが。これ幸いと厚姫(NHK;サラリーマンNEO参照)のごとく席を確保。応援席ド真ん中。本日の大半はここで過ごす。開始前から盛り上がっていた。
初回。前回神がかりのピッチングだった高木君。今日も素晴らしい立ち上がり。スライダーもカーブも直球(max 141km/hと思う)も低め一杯に決まる。洋輔君を圧倒的な球威を感じさせるボールで空振り三振。智勝君も球威でねじ込むセンターフライ。堂上君は、体をぶつけるようなスイングで低い球をセンター返し。相変わらず突っ込んでいるが、さすがの球足。ここでちょっと慎重になってきた。続く丈武君も切って取る。上々の立ち上がり。堂上君の時、自分のボールに溺れたか?
1回裏。既に応援席はヒートアップ。いきなり長崎君がレフト線へ痛打! しかし、50センチほどファール。福田君の立ち上がりもよかった。カーブの切れが感じられ、直球も低かった。結局長崎君は空振りの三振。これで調子が上がり、初回は2三振の3者凡退。
2回表、ボールは来ている。しかし、ちょっと甘かったのか、結構捉えられていた。しかしまあ、無失点。2回裏、大島君が詰まりながらもレフト前、続く檜垣君はエンドランで外角球を得意の流し打ち、非常に強い当たりでライナーゲッツーかも、ということでランナーが止まる。ハーフバウンドを丈武君が止めるも横に落ち、それを見てランナーはリスタートしたが、セカンド間一髪アウト。ランナー入れ替わり。しかし、変化球に苦しんでいる嶋田君と高田君はカーブを引っ掛け内野ゴロで無得点。ああ、いつもの重苦しい展開だ。
3回から両投手のボールがバラけ始める。3回表、9番笠井君のフルスイングはボテボテのファーストゴロ。スイングにだまされたか、一歩目を前に切れなかった嶋田君、ボールへの到達が遅れ、カバーの投手に送球するも内野安打。こういうのから失点することが多かったのが愛媛。しかし、今は違う。球威のあるボールで洋輔君にバントさせず、続く智勝君は詰まらせてゲッツー。
4回表は1死後四球。2死後、パワーヒッターの金井君の打球は深い外野守備に助けられポテンヒット。嫌な流れ。生山君のスイングは所謂45度の放物線だが、ライト追いつき無失点。
4回裏。安達君の当たりはやや強めだが低いゴロとなってショートへ。足を考えると前へ出て捌くべきだが、丈武君は待ってしまった。内野安打となる。大津君の時、色々揺さぶって四球をもぎ取る。ここで、応援席は爆音に。三塁側からどう聞こえるのだろう、と思い、移動。その間、大島君はバント失敗(ファール)をする。「シンゴ〜! 難しく考えるな、単純に割り切れ!」ととりあえずネット裏から野次。応援テーマが野球拳からシンゴシンゴ〜に。地鳴りがする。ILでこういう応援は初めてだ。応援に乗ってレフト前に落ちる。ぐぉぉぉおおおぉ〜、という歓声と共に安達君がホームイン。押せ押せだ。と、思ったら、5番にバント。おいおい。でも失敗して打ち直しで痛烈な12塁間のゴロ。しかしそこには名手智勝君が。しかし、強い打球を抑えるためにグラブが地面の高さに少し長い間滞っていた。大島君のスライディングも良く、二塁封殺だけとなり1死1、3塁。ここで不振が長い嶋田君。変化球が打てない感じがずっと続いている。ヒットゾーンを広げるべく盗塁。成功したら前進守備になるし。ところが、アウト。ここのところ送球が乱れることの多かった堂上君を考えると盗塁もOKと思った。しかし、ここはドンピシャのストライク。迷いの見られる嶋田君は空振り三振。ヘッドアップ気味。もう1点欲しいところで追加できないのが上位相手の愛媛らしい。
5回表もボール先行だが、1死球で何とか抑える。5回裏は下位打線相手に福田君は立ち直った感じのピッチングで三者凡退。6回表は丈武君に1本ヒットが出るが、金井君の裏をかいてストレートで見逃し三振を取る。リードが冴えているね。6回裏は先頭の長崎君が良い当たりのヒットを放つも、バントで送れず、エンドランはワンバンの球を打つ羽目になり空振り三振、しかも送球アウトのゲッツー。うーん、流れが悪くなるぞ。
7回表。2アウトを取るも、球威に翳りが。その後連打される。ここで、ベースについていなかった嶋田君がスルスルスルとファーストベースに入り、牽制が決まりピンチを脱する。これは、年に何度も見れないプレーだ。素晴らしい連携だった。お見事。唯の牽制アウトではない。7回裏は塚本君の前に三者凡退。緩いボールを捉えきれない。87km/hって。
8回表。2番の智勝君から。球威がなくなってきているので、ここで入野君か。と思ったら、西川君。ネット裏に移動。真っ直ぐが余り来ていない。先頭智勝君、アウトコースよりの高い球を右に力強く押し付ける。ライトに向かっていた風に乗って伸びていく。大島君は追いつくが、切れていく非常に難しい当たり。フェンスも目の前だ。先に当てて落球したように見えた2塁打。相変わらずボールが高い。球威がないと苦しい。今日はその球威が感じられなかった。3番堂上君は進塁打狙いだった。これも高い球を見事にライト前で無死1、3塁。ここでコーチがやってきて、リードが変わる。とにかく、真っ直ぐを見せ球にした。肘の高さ、あるいは顔付近の真っ直ぐを臆せず投げるようになった。しかし、丈武君はセンター前に運び、同点。しかも無死1、2塁。続く国本君は変化球攻めだったと思う。これが中々厄介で、バントしずらいボールだ。結局送れず。金井君はライト前に運ぶが、大島君も強肩。3塁止め。満塁。ここで生山君は逆らわないバッティングでレフトへのフライ。やや浅いか。レフトの動きは後ろから入る定石通りのプレー。ランナータッチアップ。意外と(失礼)堂上君は速い。サードカットも入り、堂上君の足が速いように見えた。
「ああ、今年もまた我がチームは優勝できないのか!」 近鉄・平野は怒りを込めてヤケクソでバックホームした。そのボールは、何と、ダイレクトで捕手のミットに納まり、その場所に飛び込んできたランナーをタッチアウトにした。 1979年の近鉄ファンには既視感たっぷりのビッグプレーがあった。
初優勝を呼び込む奇蹟のバックホーム 捕手もガッチリブロック。見事な連携プレー。同点で食い止めた。
TVのニュースを見ると、中継に入っていたのは田口君、ブロック位置は半歩くらい三塁側で、タイミングは完全なアウトだった。ここが以前のマンダリンと違うところ。8回裏は竜馬君に抑えられる。
9回表。若林君にレフト前に運ばれる。続く笠井君、バントが捕手真後ろの小飛球になる。軟式のバントのように、上に上がらず。普通取れない。それを、執念としか言いようのないダイビングキャッチで梶原君が捕球。凄いとしかいいようがない。ここからは変化球投手西川君。非常にクレバーな梶原君のリードも冴えてくる。洋輔君が三振。ここで、ネット裏から応援席に戻る。智勝君のとき、盗塁を刺した!と思ったら、どうも落球。良く分からん。あ、勝ち越されるピンチや。しかし、ここも変化球投手・西川君は恐らくフォークで空振り三振に取る。負けはなくなった。引き分けで優勝。試合は続く。しかし、一塁側ベンチからは全員が飛び出し、守っていたナインを出迎え。スタンドは万歳、万歳、万歳。愛勇会の人は男も女も泣いている。トランペッターは忙しいのでそうでもない。小生としては何なんだか感アリアリだが、やはり2月のキャンプから追い続け、応援し続けてきたので ジンワリと涙が零れてくる。おめでとう! おめでとう! でも、やっぱり、勝って欲しいよね。
9回裏。相手投手は高尾君。どこか引っ掛かりのある投げ方。スムーズになれば、腕がもっと振れるのに。まあ、この回は最後の打者となった福西君でしょう。本日の(実は)主役(笑)。出てきた時、大声援。あの4月25日、東予球場の激突を目の前で見ていた人間としては感慨無量。立ち上がってずっと応援。しかし、試合慣れしていないスイングだ。まあ、しゃあない。ゲームセット。
改めて整列。テープは愛勇会のお願いなんか関係なしに投げ込まれる。あとは暫くお祭り騒ぎ。常連同士で握手、握手、握手。ついでに、新居浜到着後も、あいちゃん@新居浜後援会長とコンビニで会って握手。
お見送りでは、エコな水の掛け合いのはずが、、、何か良いにおいのものが入っとるやんけ! 何やろ、これ。
次の金曜日から、夢の続きだ。
金曜日は間違い。土曜日からで、試合開始は18:00、坊ちゃんスタジアムスタート。去年は何か盛り上がらなかった気分があったが、今年は強い香川を倒す気合が入る。では皆様、チャンピオンシップでお会いしましょう。
以下、思いつくまま。
・連携や好プレーが随所に見られた。
・1つ1つのプレーに、数年前、今年の春、そして夏に見たプレーを思い出し、愛媛の、そしてリーグの進歩を思わずにいられなかった。
・3塁側移動時に、ガイナマイツの方々を見たが、皆さん表情が固く、伏し目がちで悔しそうだった。本当に、純粋に、ひたむきにガイナーズを応援しているんだと感じ入った。

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