2009年3月27日(金曜日)
大阪GV0−5神戸9C
大阪ドーム(京セラドーム)
某密談(?)のために土曜日の夜大阪に行かなければならなかったので、1日前倒しして関西独立リーグの開幕戦を見に行こうと思ったのは先月。だが、職場の安全衛生会議じゃん! 15:00終了やん! ということで、終了後、会社からタクシーに乗って駅へ行き、列車に飛び乗り、大阪へ。岡山にて12分待ちののぞみの指定席券を無駄にするべく、3分待ちののぞみに乗るべく猛ダッシュ。過呼吸でのぞみ内で気分が悪くなる。新大阪からは何が一番速いかを考え、タクシーを選択。並んだ列は「近距離、3キロ目安 orz」しかし、中距離はガラガラだった。乗ったタクシーは愛媛は大洲近くのご出身。
着いたら指定席券が残っていた。取ったはいいがエライ上。選手が小さい。1回裏が始まったところだ。神戸のメンバーを見ていると、「四番 捕手 若林」、、、急造捕手だ。投手は西川徹哉。いいねえ。大小二つのスライダーで大阪GVに大事なところではスイングをさせていなかった。平下を除いて。しかしNPB1軍で活躍していた選手って、ヤッパ凄いなあ、と思った。
大阪GVの先発は土肥投手。球威はあるけど、少し安定感に欠けるか? だが、神戸のバッターを詰まらせ続けていた。独立リーグ発足当時は、傾向として打線が淡白になり勝ちなのかな? 6回、土肥投手が疲れたところを神戸9Cが遅い掛かる。無死満塁にして、4番、緑を改め青の大砲若林春樹が、強い当たりのレフト前クリーンヒット。リーグ初打点を挙げる。その後も内野ゴロの間に1点を取る。
このまま完封ペースかいな、と思っていたところ、予告どおりえりちゃんが登板。なお、8回裏投球練習でベンチ前に出てきたときに、お客さんが最下段に群がり、若干パニック状態。キャッチボールでナックルを投げていた。遠目にも分かる。リリースされてから真っ直ぐ行き、いきなりブレーキが掛かってヒラヒラと舞い落ちるという感じ。あんなの、見た事ない。ティッシュを丸めて投げているかのようなボール。
万雷の拍手でもってマウンドに上がる。とにかく、かわいい。ゆるキャラかよ。投球練習に入る。投げ方は美しい。体全体を満遍なく使って、腰も入っている。故障しない投げ方と思った。その時、バックネット近くの空席に移動してみたが、ナックルはやっぱり揺れているように感じる。
バッターとの対戦は、低く行き過ぎていきなりストレートのフォアボール。続く打者には99km/hの真っ直ぐから入る。ナックルを見ていたせいか、物凄く伸びを感じた。いや、元々、切れの良い真っ直ぐを持っているのだろう。次の球からはナックル。2球目に盗塁。牽制とか、クリックとかは得意ではなさそう。これは大きな課題だ。若林捕手(変なの)が捕球した時にはすでにセカンドベースのそばだった。2−3になってから、インハイのボール球の真っ直ぐ。バッターの頭にはナックルしかなかったのだろう、思わずバットを出してしまったという感じ。ただ、フルスイングではあった。拍手喝采を浴びて降板。その後は小園。さすがの投球で危なげなくゲームセット。142km/h。まっすぐの切れが良い。
さて、えりちゃん。クリック、牽制、コントロールに課題があるが、どう努力しても無理という感じではない。ボール自身はあれでいいだろう。もう少し真っ直ぐが速いほうがいいが、それは本筋ではないだろう。昔、超遅球で甲子園に出た投手もいるのだ。
で、レベルは2年目開幕時のILくらいかな、と。あと、途中から一緒に見ていた高校時代の友人は、ちょっとダラダラしたプレーが多い、と苦言を呈していた。
2009年3月28日(土曜日)
紀州R0−5明石RS
紀三井寺球場
晴、風が強くて舞っている
いやあ、南海電車だと和歌山は意外と遠い。30分に1本しかないし。バスも本数少ないし。で、ギリギリ球場入り。この試合は去年まで知っている選手が一杯いる。一番のお目当ては嶋田君。この試合は外野手で、タイムリーを含む2安打とライナーを好捕。打ち方はレベルに戻し、ボールを呼び込む去年の春のスタイルに戻っていた。いやあ、良かった。金輪君もいた。守備が上達していると思った。新川君も相変わらずの堅守。だが、相変わらずの上体突っ込み&ヘッドが抜けないスイング。頑張って欲しいものである。林幸太郎君も俊足を活かした守備を見せていた。カッツ前田は、9回2点を喪ったが、物凄い切れのスライダーを軸に、紀州打線を子供扱い。凄かったです。最後は愛嬌。あれは打ったほうを誉めたい。
試合を簡単に。紀州の先発はドラフト候補と言われる宇高君。速いボールを軸に上々の滑り出し。対する明石の先発は百合投手。緊張からかコントロールを乱す。自身の野選や暴投二つなどで3失点。しかし、宇高君も緊張していたようだ。それに、明石の選手は全般にバットが振れている。真っ直ぐを狙われて徐々に失点を重ねる。4回裏、ベンチに引き上げるとき土気色の顔だった。大丈夫か? 6回からは吉川君が登板。四球を足掛かりに明石のシュアな打撃に捕まり、同点。同点のシーンは、ライトの嶋田君が物凄く強い返球だったけど、少しファースト側にずれた。惜しい。
なお、4回裏に投手強襲の当たりで投手が負傷し、左腕の山下君が登板。若干コントロールを乱すところもあったが、その後持ちこたえていた。これが明石の勝利を呼んだと思う。勝手に「中条、橋本、吉田豊彦」とランキングして、応援団の皆様と格付けして遊んでいた。1球ごとに中条になったり豊彦になったり。球持ちのよい投手でボールに切れがある。「NPB2軍以下、まれに1軍」という感じかな。楽しみである。投げ方も柔らかい。注目してみていきたい。
やらかしてしまったのはロバート君。寒いせいか、ボールがあちこちに。ストライク入らず、入れたら痛打。3点取られる。本塁打さえ打たれた。カッツがブルペンにいるし、ここで勝負あったか?? 後で出てきた新田君が良かっただけに悔やまれるが、ロバート君もボール自身は力があるし、パワーピッチャー独特の投げ方なので暑くなってくると調子も上がってくるだろう。日本語上手だし(試合後のお見送りで)。
総じてバットの振れていた明石だったが、バッターとして良いと思ったのはトップの川咲君、4番の田中君(本塁打あり)、5番の米田君だった。特に4、5番は本塁打を多く望めると思う。紀州で良いと思った打者は先頭の朴君だ。スピードとパワーを感じた。ま、1試合だけであれこれ言うのも失礼だが。
で、嬉しかったのは、南海残党に出会えたことだった。最初はネット裏で見るつもりだったが、途中からは声を合わせて紀州の応援。南海スタイルなので、体に染み付いているリズムだ。林幸太郎君の時には懐かしの河埜の応援を。また、「xx電車ではよ帰れ」「やった〜やった〜またやった〜」は自粛。独立リーグではご法度ということで。それから、逆転された時「ワシら負けるのには慣れてるでぇ〜」。慣れすぎるのもアレだが、応援団は我慢強いぞ。
最初、南海の旗を見たときは涙が出そうになった。野球難民がこのリーグを支持してくれれば、と思っていたことなどを思い出して。「秋、愛媛でお会いしましょう」と挨拶したが、関西に戻ってくれば紀州を応援しようと思う。みかんライバルで。

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