2009年4月11日(土曜日)
香川サーパススタジアム
晴れ、風はほとんどない
香川OG2−3愛媛MP
昨日、非常に嫌な負け方をしたようなので、ゲン担ぎに普段しないことをしてから球場に行く。高速を降りて、いつも気になる「清水屋」でトコロテンを頂く。500円でアホほど、感じの良い店員さん、美味しい。天気も良いし、気分が良い。高速から見える桜もまだまだ美しい。
有料道路から見る風景もいつもどおり美しいが、試合開始30分前でもスタンドはガラガラ。愛媛と香川はいつも良い試合と言っていいのに、お客さんが入らないなあ。確かに、丈武、堂上、西川、比嘉とかが消えた寂しさは募る。しかし、新たな魅力ある選手も入ってくるのだ。面白いからもっと一杯見に来て欲しいものだ。
今日の香川の先発は高尾君。速球は135km/h程度だが、切れを感じる。しかし、変化球がイマイチ。丁寧に投げてはいたが、甘い変化球を打たれた。先頭の長崎君は真っ直ぐで詰まらせ、2番の檜垣君はサードへのセフティーバントがちょっと強くアウト。当たっている高田君を迎え、警戒感ありまくりで四球。四番の大島君は粘った末に低めの変化球に体が上手く残ってボールを掬い、レフト線にタイムリー二塁打。ムン君は1、2打席はスイングが鈍かった。ここは詰まってサードゴロ。ポイント近すぎる。
愛媛の先発は近平君。昨日の負け方が悪すぎるだけにプレッシャーがあるだろう。立ち上がり、真っ直ぐが高い。ヒーローインタビューでは力が入って上ずったとのこと。しかし、縦スラはいつもどおりの低い球。ボール先行で四球を一つ出すも、四番洋輔君のところら辺でまっすぐもボチボチ低く行きだす。それにしても洋輔君は打席で怖いオーラが出ているね。ここはライン際サードゴロ。しかし、一塁にはワンバンくらいで投げて欲しい。ゴロになってると間に合わない可能性があり、怖い。
2回表は高尾君が低く集める。この人は、昔でいうドロップが面白い。愛媛の打者のタイミングが合っていないように見えた。2回裏はボールが低く集まってきている近平投手。だが、西森君には外角低めのスライダーを上手くライト線に運ばれた。どうもこの球を狙われていた雰囲気があった。しかしキッチリコントロールされていれば、そうそうは打てない。
3回表、高尾君はコントロールを乱した。いきなり梶原君にストレートの四球、長崎君はバスターバッティングで上手く捉えたが伸びてレフトライナー。続く檜垣君はライト前クリーンヒット、1死1、2塁のチャンス。3番高田君は力みすぎだ。何やら伸び上がるようなスイングでポップフライ。ここで大島君。シンゴシンゴ〜の応援。次はライト線にタイムリー二塁打で2点加点。ムン君はこれまた詰まってのセカンドゴロ。去年まで「バントしないと死ぬの?」と言いたくなるようなことが多かったが、今年はエンドラン、バスター、バント、ヒッティング、盗塁、色々やっている。采配は相手に不気味さを与えているであろう。それだけ打線に自信と信頼があるということか。ま、でも、進塁打を狙うべきところでポップフライとかもあるから、この采配を維持してもらうためにも打者の意識付けと技術が望まれるところだ。
3回裏、先頭の藤井君が外低めのスライダーをやっぱり狙ってるよなあ、の二塁打。このピンチ、得意球を狙われてヒットにされている状況でどうする、と思ったら、バッテリーは高低を使ってきた。素晴らしい。ピンチを脱する。
4、5回は両投手持ち味を出して好投。変化球の切れとコントロール、あるいはタイミングのズレがあるとそうは打てない。良い感じ。4回裏、大津君が三塁線のハーフバウンドの難しいライナー性のゴロ、ダイビングキャッチで捕球し、投手を盛り立てる。今日は全般に守備が良かった。6回表、大島君が次はセンター前。だが、続くムン君は非常に良く上がったライトフライ。ま、スイング強くなってきたから良いか。明日に期待。大津君の時に盗塁を試みるも、ショートバウンドを上手く処理した智勝君の勝ち。
6回裏、ちょっと浮いてきたところを国本君が痛打。外寄り真ん中高めの球。レフトオーバー、若干クッションを誤ったと思ったが、素早い中継で二塁に止める。続く金井君も高い球を痛打、しかしライトがバックして処理。犠飛で失点しなかったのが、この後効いた。細かいプレーが大事だと改めて認識。4番の洋輔君は縦スラが真ん中に落ちたところを捉え損なってライトフライ。助かった。
7回表からは金子君。今日は切れが感じられない。6番大津君がライト前。続く小林君はエンドランで高く打ち上げてしまう。タイプ的にもこれはいけない。続く近藤君もエンドラン、物凄い低く伸びるライナー。良い打球。しかし、なぜかそこには近藤君が。右中間なのに。これは許される。梶原君は四球で得点圏にランナーが進む。ここで投手は深沢君。長崎君はクロスファイアーをひきつけて腕を上手く畳んで若干つまり気味だが打つ。レフト線を襲い、フェンス前まで行くが、レフトが追いつく。惜しい! しかし、展開上追加点が欲しかった。
7回裏は再び投球は低く。2死後、サードゴロに対し大津君が出るか、出ないか迷ってしまってファンブル。ありゃりゃ。何ごとも経験だ。続く代打の張君にインコース攻めでドン詰まりのサードフライ。8回表は先頭の檜垣君が彼らしい当たりの左中間二塁打。続く高田君、進塁打が欲しい所なのに、初球をこれまた伸び上がった感じのレフトへのポップフライ。うーん。大島君は敬遠気味の四球で、ムン君は強く振れたが、智勝君へのゴロでダブルプレー。流れが悪いと感じた。
8回裏はその流れを断ち切るように近平君が丁寧な投球。難しいセカンドゴロも、檜垣君がジャンピングスローでアウトに。体にパワーがあるんだろうなあ、華奢だけど。9回表は久代君が登板。ランナーが出れば、という投手だが出さず。
9回表は疲れからか球が高い近平君。金井君が高目を二塁打、洋輔君は見るからに切れの衰えた球を三球間に。代打の恩田君にはもう、下半身に粘りが感じられずフォアボール。ここで無念の降板。ここで、前の日二死ランナー無しまで持っていきながら四球2つのあと、逆転サヨナラ二塁打を食った高木君。かなり力みかえっている。キャッチャーいなすようにカーブの連投を要求。西森君、荒木君を連続三振に切ったまでは良かったが、ミートの上手い曲者・枡田君に真っ直ぐを叩き付けて四球、押し出し。続く志佐君にはカーブさえも決まらなくなり連続四球の連続押し出し。回してはいけないバッターに回った。智勝。鬼神の打率。7割だったか? こうなると、交代だ。宇都宮君も西川君もいない。連投の能登原君だ。こういう怖いバッターは、圧倒的な何かを持つ投手でないといけない。能登原君には鬼のスライダーがある。ただ、福井戦しか見たことのない小生はストライクが入るかどうか心配だった。昨日の速報板を見る限りは、2イニング目以降良かったようだが、それが出来るか、だな。初球、真っ直ぐを叩き付けてボール。あかん、こりゃあ、と覚悟をしたところから、鬼スライダーの連投。三塁側から見ていても、あっちに行くのが分かる。こりゃ凄い。気づけば2−1と追い込み、最後は当てただけの投手ゴロ。ふう。心臓に悪いくらいのスリリングさをこの対戦は与えてくれる。試合後、能登原君に「鬼スライダー!」と声を掛けたら凄く嬉しそうに微笑んでいた。自信を持ってくれればそれでいい。
最近、南海ホークス魂が燃えてきたので「勝った勝ったやっと勝った、強い香川にやっと勝った、高速使(つこ)て早よ帰ろ!」とか言いながら帰宅。明日は早いのだ。
あ、そうそう。題のこと。春先は手探りということもあるが、どうも浮き足立ったプレーが両チームに見られる。場数を踏ますこともこのリーグの目的だが、普段からしっかりと自信の得られる練習=努力でもって、平常心を緊張した試合でも保てるように頑張って欲しい。

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