愛媛マンダリンパイレーツ3−6長崎セインツ
2010年6月19日 13:00〜
今治球場、蒸し暑い曇天、弱い風がレフトへ
本来の記事の題は「指令部を砲撃せよ」だったが、過激なので止めておいた。何たる日和見。
ここしばらく球場に行けず、スコアカードを見ていると再び変な野球をしているようだ。去年のバント病よりはマシかとは思うが、「相手を見ていない」という点では変わりない。開幕したころはそんなことなかったのに。
今日の先発は赤嶺。良いボールを投げていたが、甘い球を打たれて失点していた。制球の精度を高め、配球を勉強するしかあるまい。角度のある真っ直ぐも、ブレーキの利いたスライダー・カーブも素晴らしいが、今のコントロールでは宝の持ち腐れである。
二番手のもう一人の赤嶺亮も、時折見せる真っ直ぐの切れが素晴らしかった。だが、下半身が固い。柔軟性を増して蹴り足を使えるようにするか、リリースポイントを前に持って行って被せるように投げるなどの修練をしなければ、安定感が出てこないだろう。当面はショートリリーフか。
で、先日のブログ記事について入場前に馴染みの職員さんに伝えたところ、立場上「色々な考えがありますよねえ」とのこと。でも、あの監督の考えは「百年経っても来ねぇ〜」(by あずまんが大王の智ちゃん)と思う。野球の摂理に反しているからだ。
どの辺が反しているか。勿論、小生の考えも一つの考えではある。ただ、小生が愛媛の選手だったら、「こんな野球いやだなあ」と強く思うし、何よりも愛媛がやっている野球は、チームプレーに不可欠な繋がりが感じられない。勝利の女神がそっぽを向く野球なのである。
まず、先頭打者と二番打者の役割。初回はボールを投げさせ、続く打者に球筋、球威、コントロールを見させる役割がある。これがあることで、狙い球が絞れるのだ。打っていいのは、自分が打てる根拠のしっかりしたボールだけである。コースは得意なゾーンに狭く絞り、球種も得意なものに絞る、とか。小生がいたいくつかのチームでは、1番を任された時――保護者殿は覚えているかもしれないが、足は遅くても打撃技術で1番を任されていた――は、2球目までで打って出たら「そのままベンチの外へどうぞ」と言われたものだ。さて、今日の先頭の増田選手。二球目を力んで打ってポップ。二番は2球目の外角を当てて力なくショートゴロ。一体何なんだ。こんなので、ポイントゲッターたるクリーンアップはボールを絞るなどの頭を使った野球が出来るのだろうか?
2回裏、1死1、2塁のチャンス。スラッガーとして育てている高田の時に、ランナーが不明な飛び出し。スタートのタイミングをみると、恐らくはエンドランの見落とし。球を引きつけて、2ストライクから勝負するタイプの高田にエンドランのサインはあるのか? そうそう。好調で一番期待の持てる西村の時にもエンドランのサインで三振させていた。クソボールを。長打力のあるクリーンアップに、当てるために若干バッティングを崩さざるを得ないエンドラン?? それだけじゃない。そもそも、エンドランというのはストライクを取りに来るカウントで、しかもストライクを投げられる技量のある投手の時に使うもの――なんで、こんな少年野球レベルを書かなければいけないのだろう?――なのに、ボール、特に真っ直ぐが抜けて顔の高さに行っている時にエンドランのサインを出して三振ゲッツーを食らわしていたな。打者鶴岡は、次の打席で替えられた。多分、三振の責任を取らされたのだろう。馬鹿か。ベンチの野球に対する無知ゆえの失敗だ。
先発赤嶺は5回から足がグラグラし、スタミナ切れが見て取れた。「足を使え」と声援を送っていたが、6回にはもう踏ん張りが利いていなかった。なのに、7回続投。ブルペンでは、亮がかなり前から準備していたのだが。意味が分からない。案の定、つるべ打ち。それでも代えない。
本当は独立リーグではご法度のヤジを、どうしても飛ばしたくなった、というよりも、何がしかの義務感に駆られて叫んだ。
「ピッチャー代えんのやったら、監督代われ」
拍手が何か所から起こった。
さて、ベッタから0.5差になった。めでたく?前期ベッタで監督更迭がなかったら、後期は殆ど見に行かない。最初だけ、「野球が変わったかどうか」を調べるために、スコアラーセットを用意して見に行くけど。大阪戦は、大阪でも大阪の応援に入る。村上隆行は好感の持てる指導をしているし。あっちの永峰や藤本を見て、うちは何を思うか?
あ、あと。このブログの読者の某氏、小生なんかよりも野球を知っているおいちゃんは、ネット裏にとぐろを巻いていました。今はほとんどいなくなりました、采配と指導に呆れて。「こんな野球、選手にとって百害あって一利なし」とまで言われました。ホンマ、明石RSが金銭難になったような政治的追い込みかけたいくらいだよ、納税者としては。
おいちゃんらの含蓄のある野球談議、また聞きたいなあ。
それから。試合終了後、恒例の愛勇会による「締めのエール」なし。野球に呆れていた。もっと問題発言(笑)、「こんなしょうもない野球見させられるくらいなら、三重の加勢に行ったほうがよかったわ」。某幹部の発言である。異議なし。

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