香川オリーブガイナーズ6−6愛媛マンダリンパイレーツ
2010年9月12日(日曜日) 13:00〜
香川志度球場、薄曇、センター方向を中心にコロコロ変わる
優勝への望みを賭けた大一番。かなり余裕を見て球場を目指すが、曲がるべきところを曲がり損ねて−−見落とし−−仕方ないのでそのまま道なりに。昼食時間だったのでうどん屋を探していたら、「源内」というお店が。行列だったが、車を何とか停めて入店。1人だったのでカウンターが空くのを待つことに。家族連れが優先的に着席。まあ、仕方がない。山菜うどん700円は、香川にしては高いが、関西風の甘くてコブの利いた美味しいお出汁。値段だけのことはある。また来ます。
球場に行くと、常連さん全員集合!っぽい雰囲気。一塁側より多いかも。
香川の先発は上野。以前より上下動は減っていると思うが、真っ直ぐのコントロールは不安。というだけでなく、スピードも球威も欠けているような。もっと凄くなかったかな。しかし、この日はドロップが良かった。それで、何とかかわす感じ。
初回、いきなり高めの甘い真っすぐを秋山が二塁打。好調・高田を打たすが、外角勝負球を叩いた打球は大きなレフトフライ。風がこの時点では逆。押し戻された。武田にはストライクが入らず四球、ここで西村。二球目、真ん中低めを、ヘッドアップした力んだスイングで引っ掛けてダブルプレー。この人、力が入りすぎたら大抵結果が悪い。
愛媛の先発は森辰夫。ブルペンから悪かった。この人の持ち味は、鍛え抜かれた下半身を活かした、切れとコントロールのあるボール。今日は、ブルペンの時から天井を向いた感じでリリースし、バラバラだった。無理に下を向いて抑えたボールは、お辞儀している。登板前から時間の問題という感じだった。だが、マウンドに上がれば変わることもある。しかし、案の定だった。
初回先頭の大原は高めのボールをセンター前に、続く甲斐もエンドランで高めを綺麗な流し打ち、ライト線二塁打で香川先制。続く大松は真ん中を引っ掛け、「助かった」と思ったが、キミさんが半身の難しい態勢から一塁に送球、これが中途半端なハーフバウンドでファースト取れずにエラー。これで無死1、2塁。ここで四番中村はど真ん中と思うボールをフルスイング、スリーラン。とにかく、球威、切れ、コントロール全てダメ。疲れからか、下半身の「閉じ」が出来ていない。ギュっと、「金玉潰す(女性陣、失礼)」フィニッシュが形成されていない。これはもう、どうしようもないレベル。国本も高めを痛打するが、これは金城がジャンプ一番ファインプレー。加登脇は当たり前のようにライト前、ここからいよいよ投げるボールがなくなり−−ってか、加登脇に打たれた時点で代えろよ−−、洋輔、智勝に連続四球。ここでようやくベンチは投手交代。キツい場面まで放置しよって。ブルペンでの森の状態を見て、最初から山ピーは投げていたよ。
さて、山ピー。ツーシーム系の面白いボールの持ち主。これで詰まらせてピンチを投手ゴロゲッツーに。「ホンマに俺のところに来た」と言う感じで、山下はちょっと焦っていたね。
2回も両チームランナーを出すも、ダブルプレーで無失点。
3回表。鶴岡がセンター前に綺麗なライナーのヒット、4点差だからもっと揺さぶって欲しかったのだが、堅くバントで1死2塁。秋山は外のフォークを引っ掛けて投前ゴロ、ランナーが飛び出し挟殺で2死1塁に。リズムが悪い。暴投で2塁に進み直した後、ライナーが失速する打球がライト前に落ちる。当然、ホームインと思ったが、ランナーはセカンドリードの位置から全く動いていずにホームに帰れず。ボーンヘッド。結果的にはこれが利いている。武田は初球低めの甘いコースを叩くが、予めファースト側に寄っていたセカンドが処理して無得点。
3回裏は亮が登板。勢いがあるし、切れもいい。だけど、微妙な制球がまだまだ。ただ、運があった。中村は球威でねじ込み、国本は真ん中を引っ張られるもサードライナー、加登脇はストレートの四球も、洋輔は当たり損ねのサードゴロ。もっともっと登板させてやれば来年大いに花開く予感がする。もう一人の赤嶺のように。
不安定な上野を諦め、酒井が登板。彼の立ち上がりは、コントロールと切れがなかった。先頭西村はサードへのゴロ、良く追い付いたが処理できず。末次はエンドランでライト線へ。西村は足の具合が悪く、二塁に自重。キミさんはバントの構えだが、ストライクが入らずに四球。ここで勝負強い小野。何とびっくりの満塁本塁打。置きに行った雰囲気。だが、ランナーがいなくなってからの酒井は特にスライダーの切れが蘇り、後続を抑える。
4回裏からは中1日の赤嶺。まるで昭和のプロ野球。だけど、それでいいと思う。智勝はインローギリギリのストレートが外れ、四球。ちょっとボールが死んでるぞ。心配。西森のショートゴロは二塁封殺。大原の時、ひそかに凄いプレーが。ワンバンのボール球を非常に難しい態勢で鶴岡が捕球し、投げる。どう見てもセーフ。ランナーの西森はスタンディングで塁に行こうとする。そこに、ジャストの送球が来て、アウト。素晴らしい。
5回表は西村。今日の西村はストライクを取るのに苦労していた。今日の審判は、ちょっと低めのゾーンが広かった。それでも入らない。高田のヒットを足がかりに1死3塁のチャンスを作り、力の入りまくった空振りなどで西村はツーストライク。だけど、ここから切り替えるのが西村の良さ。外角に食らいつき、センター前タイムリーで勝ち越し。
5回、6回は赤嶺が球威と切れでねじ伏せる。秋山の素晴らしい反応、加登脇の当たりが押し戻されるラッキーもあった。一方、西村もある程度は打たれるが持ちこたえる。コントロールが落ち着くと、このくらいはやれる球威がある。
7回裏はトクレンジャー。先々週の鬼のような切れとスピードはない。目先を変える感じで無失点に抑える。
8回表はキム。ナックルボーラー。代打増田の当たりはサードに。バウンドが合わずにエラー。前期の名手ぶりが嘘のように。ここで鶴岡はバント。投前やや強いバントだが、セカンドは間に合わない。と、思ったが、無理にセカンドに投げて、これが高くてグラブをかすめて外野へ転々。無死1、3塁。金城はセンター後方へのフライ。タッチアップで1点。だが、何故かファーストランナーがセカンドにスタートし、本塁を諦めていたカットマンがショートにぽいっ、と投げてダブルプレー。意味がわからん。後で聞いたらベンチの指示らしい。改めて意味が分からん。
8回裏は能登原。良い感じだったが、中村が真ん中のスライダーをしばいて信じられないほどセンター方向に飛んで行った。140mくらい飛んだと思う。これでリズムを崩したか、ボークもありピンチを迎える。しかし、インコースを果敢に攻めて智勝を打ち取る。
9回表は西村のコンパクトなスイングのヒットの後、寺嶋が盗塁を試みるがストライク送球でアウト。
9回裏。岸。ボールは切れも球威もあった。先頭の西森相手に真っ直ぐで押して追い込み、インローのカーブで空振りさせるという配球だったと思うが、そのカーブが低めとは言え真ん中のコースに来た。西森は91mしかないフェンスと、強いライトへの風も頭にあったのだろうか。普通の球場と風なら、多分ライトフライ。それが風に乗り、最前列に落ちる同点本塁打。その後、気を取り直して良いボールを集めて抑えたが、何とも悔やまれるボールであった。
最低でも2勝1敗、しかし終わると1勝1敗1分と微妙。だが、香川も決して良い調子には見えない。マジック点灯だが、香川は前期激しい優勝争いをした高知と3つ残っている。直接対決もあるし。高知の意地に期待しつつ、愛媛は勝利を重ねるしかない。
がんばれ。特に、ベンチ、がんばれ。キミたちがオドオドし、準備を怠れば選手は動揺するだろ。
以下、思いつくまま&お礼
・慎平会の皆様、かき氷美味しかったです。ありがとうございました。
・ネット裏のお二人、八幡浜の梨、ありがとうございました。カリウムたっぷりの梨は、塩分補給の補助剤として最高と思います。甘みもあって美味しかったです。
・速報隊プラムさんが福岡から来られていた。ご苦労様です。
・何人か喫煙している選手がいたが、やめて欲しいなあ。
・帰りの「反省会」、ホンマだと信じたくないw
・来年も続けたければ、首脳陣は「論語−衛霊公」あたりを熟読すべし。あれじゃあ人心が離れていくよ??(分かる人には分かるということで。なお、原田さんがベンチ裏に赤嶺を呼び出し、注意を与えているのは良かった。)
ってか、また愛媛新ry

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