愛媛マンダリンパイレーツ5−4徳島インディゴソックス
2011年5月3日(火曜日) 13:00〜
今治球場、曇、試合途中から小雨、ライトに風、途中からホームからセンターに
この試合は先日、ボロボロにやられた古舘投手がどうするかが一番のポイントだった。TVで見ていたら、元徳島の渡邊を思い出させる伸びのある速球を活かせていなかった。目の前で見たら、やっぱり伸びている。130km/hより少し速いくらいか。ドロップの切れはイマイチと思ったけど、タイミングは取りにくそうだ。
1回表。先頭関口を真ん中のストレートでキャッチャーフライに。ボールが来ている。東(あずま)にもストレートで押したが、巧打者東はインコースのボールをセンター前に。ここで国信。カーブを織り交ぜて2ボール2ストライクからスライダーを低く配し、セカンドゴロに。セカンド秋山が前へ突っ込んで処理し、ゲッツー。去年まで、こういうのが本当に少なかった。
1回裏。大川はインローに切れの良いスライダー(カーブ?)が持ち味。ただ、この日は対となるべき真っ直ぐがイマイチ来ていなかった。先頭金城がそのストレートをしっかり叩いて跳ねたゴロとなりファーストのエラーを誘い出塁。秋山はドラッグバンド、しかしファーストが落ち着いて処理して間一髪アウト。速いね。陽はインハイのストレートを引っ張り込んで痛烈なレフトへのヒット。当たりが良すぎてセカンドランナーは帰れず。1死1,3塁で怖い武田。ここは低めで揺さぶり、最後はアウトローのフォークで空振り三振。これは投手がお見事。近藤には苦手のアウトコースを見せ続け、最後はインローに力のある真っ直ぐを投げたが外れて四球。ここでしぶとい小野。アウトローの難しい真っ直ぐに対して腕を精いっぱい伸ばしてミートし、二点タイムリー。このとき、本塁送球に対してサードがカットに入ったが、3塁ベースがガラ空き。それを見て走者が進塁し、2死2、3塁に。キミさんはアウトコースのスライダーを捉えたが、ショートゴロに。
2回表は2死後、猪澤に3球真っ直ぐのあと、3球カーブを続けてライト前に運ばれる。猪澤は先日6安打している。粘り腰で運んだところなんか、ミートセンスを感じる。続く松島に10球粘られたがアウトコース高めの伸びる真っ直ぐで空振り三振を取る。来ている。
2回裏は高田が高めを叩いてライト前ヒットで出塁するが、大事な所で大川が低く良いボールを決めて空振り三振を2つ取るなど、見事なピッチング。
3回表は中川がバットを折られる打球、ボテボテとなるがショート金城が良くダッシュして処理するなどして抑える。牽制でヒットで出た白川を刺せたのが美味しい。
3回裏は先頭武田がしっかり四球を選ぶ。大川の投球は低く低く来ていた。その大川から近藤が痛烈な当たり、左中間二塁打かと思ったが、そこにはレフトが。小野がまた低めを叩いてライト前クリーンヒットだが、キミさんがアウトコースに押されてセカンドゴロ。徳島はおあつらえ向きのゲッツーコースだったけど、弾いてしまい2塁アウトだけ。嫌な形でランナーが残ったが、高田をアウトコース低めのカーブで空振り三振。
4回表は国信にカーブをヒットされるが、最後根鈴さんに真ん中真っ直ぐで、詰まらせたセンターフライに。本当に来ているんだろう。
4回表は1死後金城が四球を選び――書いていて四球が多いと思う、愛媛のしぶとさだろう――、秋山が低めを叩いてライト右を抜く当たり。フェンスでの跳ね返りを捕球するとき、ジャッグルをして適時三塁打に。ここで一本出たら愛媛に大きく傾くところ。陽の当たりは「三遊間抜けた」と思ったが、東が地面スレスレの猛ライナーをダイビングキャッチ。スーパープレー。助かった大川はここでも武田を上手く攻め、最後はインローのカーブ(多分武田の泣き所、いや、左打者ならだれでもそうか)で空振り三振。またまたお見事。
5回表。先頭猪澤が良い当たりのセカンドゴロ。ちょっとボールが死に出しているかな、とか思ったら、松嶋が高めに浮いたボールを気持ちよくフルスイングしてレフトスタンドへ。やや逆風だったが、文句なしの当たり。中川も強烈な当たりのヒットで続き、白川も強烈な当たり。サードのキミさんが体に当て、しっかり前へ落としてアウトに。やっぱり、球威もコントロールも落ちている。代打で坂井が出てきて、良い当たりだがファーストライナー。ふう。
5回裏。1死後小野がインコースを叩きゴロでライト前に。3安打目。キミさんはエンドランでライトにライナーのヒット。1死1、3塁。高田は低めのスライダーをゴロでライト前に運ぶタイムリー。取られたらすぐ取り返す良い展開。笹平、金城は続けず。
イニング間のイベント、球ころがし競争で●●●ーの●が!! 係りの人が●を物凄い勢いで運んでいた。なかったことにしよう。
6回表。続投。先頭東が強い当たりをセカンド右に放つが、秋山が良く追い付いて処理。バックが古舘を盛り立てる。しかし、本塁打はどうしようもない。国信をテンポ良く投ゴロに打ち取ったあと、四番の大谷龍が真ん中に落ちるカーブをレフトスタンドへ。切れがなくなってきたか。怖い根鈴さんはサードゴロ。外角勝負。
6回裏。投手交代バレンティン。代わったばかりのときは怖々投げているのか、ボールが来ていない。真ん中の甘い真っ直ぐを秋山がライト前クリーンヒット。続く陽のときに力んで高めストレートがすっぽ抜け、暴投。陽も甘い球を叩くが、センターが追い付きタッチアップで1死3塁。武田にはフルカウントに追い込むが、セット止まらずのボークで追加点。但し1点止まり。
7回表。入野登板。ちょっとコントロールに苦しみ、荒れ気味を付け込まれて1点失いなおも2死2、3塁。5−3で愛媛リード。一打同点。ここで巧打者・東はミート打法で三遊間へゴロの当たり。金城が深いところハーフバウンドの打球に追い付いてサイドスロー気味でクリックターン投法、ハーフバウンドの送球となったがファースト武田が上手く掬いあげてアウト! 超ファインプレーが出た。金城はポロも多いが、スーパープレーも多い。
7回裏。ランナー出るもゲッツーで潰える。最後、笹平、二打席連続の見逃し三振。これはあかん。ちょっと言うと、上腕、左腕の押し込みが弱すぎる。これが弱い右投げ左打ちで大成した人は思い当たらない。押し込みが出来ないと、インサイドアウトも、軸をしっかりしたスイングも出来ない。要は、バッティングの基本が出来ない。チェストーーー。
8回表。入野が素晴らしいピッチング。切れ、スピードとも申し分なし。
8回裏。ミスターゼロ・岩根。140km/h前後の真っ直ぐと、何よりも切れの良いスライダー。危なげなく打ち取られる。
9回表。コバケン登場。いきなり二人四球。低くボールがきているけど、コースが外れているわな・・・。輝が綺麗な送りバントをして、サードキミさんの送球がやや外に逸れ、武田とぶつかる。胸を押さえて倒れ込み心配するが、大丈夫のようだ。ここで吉村をフォークとストレートで追い込み、最後はインコースにスライダーで空振り三振。だが、粘る徳島はこれで終わらない。大谷は真ん中低めのカーブに執念でバットの先っぽに当て、緩いライト前の当たり。小野が猛チャージ、難しいバウンドとなったが何とか捕球後、素早くバックホーム。ランナーが帰れば同点。ノーバン送球は一塁側にやや逸れたが、捕手松原は捕球後ベースに左足を被せ、ブロック態勢。滑り込む足を止めてタッチアウト。最後の最後、守備で魅せて逃げ切り。以下、思いつくまま。
・古舘はスタミナと、もうひとつ「何か」だな。去年の岸と同じ。コントロールも良い。
・今日、勝てたのも、追加点をしっかり取っていたから。去年みたいに、リードしたらあっさりした攻撃の反復、というチームではない。
・若手の登板が多いが、経験積ませではなく、勝算があるからとのこと。明日の濱田も楽しみだ。萩原さん、ちょっと人見知りするタイプ? 最後の笑顔は良かった。
・風船割ってもうた。慣れんことをせんこっちゃなあ。

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