香川オリーブガイナーズ6−3愛媛マンダリンパイレーツ
2011年9月4日(日曜日)18:00〜
レクザムスタジアム、曇り(霧雨あり)、強風が舞っている
正直、怒っている。ていうより、はらわたが煮えくりかえっている。例年の愛媛は後期、成長する過程が見られた。今年も野手はそれなりに成長していると思う。ところが、バッテリーについては、同じミスを何度繰り返すのだ? 正直、草野球(軟式野球)でも、高松宮レベルの全国大会を目指すならば、小林−笹平のバッテリーでは目指すものも目指せまい。軟式は、硬式以上に技の世界だから。
小林はピッチング自体は良かった。立ち上がり、先頭と二人目まで怖々と投げた感じで四球もあったが、力が入りだしてからはメカニックも噛み合い、144km/hの速球とドロップが決まっていた。ヒットを打たれるも、低く低く行っていたため長打を許さなかった。打線も、2回に比嘉がインローを綺麗なターンで弾き返して無死2、3塁のチャンスを作ると、小野がシュアな打撃でセンター前に運んで2点先制。4回には小野の二塁打を香川が中継ミスで三塁まで行かせ、キミさんがしぶとくタイムリーで加点。バントミスやファーストライナーゲッツ――これはどうしようもない――で追加点を奪えなかったのは残念だが、悪い流れではなかった。
4回裏にポテンヒットで1点返されたのは仕方がない。ポイントは言うまでもなく7回。6回表、小林は良い投球を確かに見せていた。しかし、「爆弾」みたいな投手なので、本気で勝ちにいくなら、7回からは能登原、入野、古舘、井川が控えているであろうリリーフに繋ぐと思った。もう9月なのだ。チャンピオンシップに出られなければ愛媛は終了。どうしても、勝ちに行って欲しかった。で、下位打線相手の「好投」を観てか、続投。もう27歳(だっけ?)、「成長」を期待するにはどうか、という歳。甲斐は粘りに粘って最後、崩れた態勢から放たれた真っ直ぐははっきりと分かるボール。こりゃあ、限界と思ったが続投。すると、牽制悪投で3塁へ。先頭に帰って亀澤は、フォークを空振り三振。凄く落ちた。しかし、パスボール。この時、捕球のタイミングで笹平の腰は浮き、ミットは掬う形で上がり、地面と平行。
そこでやったらアカン捕球方法やんけ
この場面では、前へ落とすことだろ。ミットは「壁」として利用し、ボールの軌道に対して「凸」ではなく――閉じたら「凸」になる――「凹」でなくてはならない。閉じてはいけない。股間の穴を塞ぐための「板」にしなくてはならない。今年、これも何度見たことか。
さらに最悪なのは小林。バント処理、一塁送球がセカンド側にずれてファーストの足が離れセーフ。無死1、2塁で降板。バッテリーの送球ミスも何度見たことか。この試合はそういうのが凝縮されていた。
能登原は勢いにのまれたように見えた。渾身のスライダーを連投したが、力尽きた感じである。
さて、井川が140km/hを投球練習で出したり、河添が盗塁を刺したり。期待の持てるものもあった。
にしても、勝つよりは育成にかなり比重を置いていると思ったが、「ベテラン」にそれはどうなのかな? しかもこの時期に。

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