終わってから一か月くらいか。色々あったなあ。衝撃の監督解任でお客さんが少し減ったように思う。ちょっとさびしい。弓岡さんの要望で選手を多めに採った春。だが、使える選手は少なかった。鍛えることに期待。
開幕戦は大隣先発のホークス三軍戦。病み上がりで出来は六割くらいだが、パイレーツ打線は打てない。が、粘り強く戦い、リリーフの加治屋から点を取って勝つ。だがその後は先発がいない。打線は「高田一番」という過去失敗しまくったことをやり、藤長の不振もあって繋がらない。あと一本が出ない。そのうち、打線が全然振れていないようになる。ピッチャーはギリギリ狙って四球を連発、苦しくなって甘い球を痛打されるという悪循環。今年の春先のストライクゾーンはとても狭かった。後期はマシになったけど、審判の個人差が激しかった。年々審判のレベルは落ちていると思う。
前期終盤の試合で、スコアボード係の野手に「素振り一日どのくらいしてんの?」と聞いた。「鏡の前の取り合いで100くらいです」というお返事。めまいくらくら。それはウォーミングアップという。過去は一日最低1000回と聞いたぞ。余りにもアレなんで、森山コーチに伝えたら、口の端がピクピク震えて怒りをかみ殺しておられた。そこから大粛清が始まる。少数精鋭に切り替え、指導が行き渡るようにしたのだろう。弓岡さんも優しい顔をしてインテリヤクザだな。んで。前期負けまくっていたのだが、守備の集中力とレベルの高さには目を見張らせられた。どうしてこれで勝てないのだろう、と。前期最終戦は「勝てば優勝」という香川相手に正田を立てた。その最終戦の勝利は確実に後期に繋がったと思う。
そして後期開幕。正田、バレンティンらを補強した投手陣は先発、抑えとも充実。高原の成長もあり安定してきた。伴もトルネード型にしてから何故か低く集まるようになった。ベロスの加入と宏誓の目覚ましい成長、四ツ谷も成長して打線は迫力が出てきた。後期は勝ちまくったが、徳島相手では正田が回避されたりしてそんなに勝てなかった。これが後期の最後に響き、優勝を逃した。ちなみに、内外野の守備は鉄壁と言ってよかったろう。ベロスのサード守備も試合を重ねるごとに上手くなっていき、最後はファインプレーを随所に見せてくれた。
通年二位でチャンピオンシップに。過去勝ったことがない。8試合で6得点とか悲惨な成績。今年は一試合目で6点。河本の剛球が荒れていたのに上手く付け込めた。初勝利。それとやっぱり正田。どの試合も初回だけは一軍で活躍するのにおつりが来そうなボールだった。でもまあ、チャンピオンシップは負けた。とても微妙なこと。第二試合は小林の続投が裏目で小野に痛いタイムリーを浴びた。第四試合は小林をスパッとあきらめて投入した東風平がまさかの乱調で敗戦。徳島の大エースとなった入野の大活躍が救いか。
期待されたドラフト。「あるかも?」と考えていたのは高田、宏誓、四ツ谷。だが右投げ左打ちの外野手は上では余り気味。宏誓は肩か。ノムさんに言わせればステップワークでカバーできるらしい。四ツ谷は非力さかな。年々門は狭くなるが、もし来年もここで野球をするならば、徹底的に自分を追い込んで欲しい。
同じチームを来年も見たいと思ったのは久しぶりだな。

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