今回観戦したAUSTRALIANOPENは、PSA賞金総額$142500、SSPlatinumという最高のグレード、WISPA賞金総額$56000 、GOLD45で2番目に高いグレードという大会でした。
長い休み(PSAは5月のSKYOPEN以来)明けということもあってか、故障者もなく強豪選手がほとんど出場していました。
大会会場はNational Convention Centre内のホールに建てられた特設グラスコート。
WISPAは一部別会場で行われてました。
NCCはホテルから歩いて1分。選手にとっては、試合するだけならば便利だったことでしょう。
QUARTER FINALから有料指定席で、1人約7〜8000円ぐらい。
最高の選手、最高の会場、選手との距離も近い。ちょっとホールの外でると、そこらへんに選手がうろうろしてるし・・・
でも運営は・・・
日本ならば掲示板が炎上すること間違いなし。
チケット予約しておいたのに、受け渡しに異常に手間取る。お金払ったか?なんて聞かれる始末。
ボールがコート飛び出したのを何故観客が拾いにいってるんだ??
選手が転倒して床を拭きに・・・こない。
寝てる・・・
今度は寝てないと思ったら、なんか食べてて「俺??」って顔してる・・・
売店のコーヒーはなかなか出てこないし。なぜか1回名前書かされてタダだったし?????
パンフレットとか一切ないし。
こんなんで成り立ってるのが不思議だ・・・というのは日本人の感覚なのでしょうか?
いらいらしてそうな人もいないし。
観客が少なくて、しかもみんなおとなしいからあれでもいいんだろーなあ。
この大会最大の謎が、一体どこから金がでたのか?ということです。
冠スポンサーがCSR Viridianっていうのが発表されたの大会がはじまる2〜3日前だし。
この会社、ガラス屋で、グラスコートの協賛だけっぽい。
最近、中東で開催されてる大会みたいに石油マネーのにおいはしないし。
なんか次回の開催が見えてこないんですよねーーーーー
ちゃんと次回もやってくれないと困る!
来年もまたきたいからねえ。
三審制が採用されてました。
サイドレフリーの席に置かれたこの十字。いったいなんでしょう?
ひっくり返すとこうなってます。
これは三審のサイド2人が持ちます。
選手からのアピールがあると、サイドの2人は自分の判定した結果の部分を握ります。
それをセンターの審判が自分の頭の中の判定と足して、多数決で判定が決まります。
3人とも違うときはレットになります。
選手からは3人の判定がそれぞれ何だったのかわからなくなってます。
・・・と書くと非常に良いシステムのようですが、問題は結構あると思いました。
・なんでもないシンプルな判定であっても、センターの審判がサイド2人の結果を確認せねばならないため、微妙に間が空き、選手に不信感が生まれる。
・選手からはやっぱり「お前はどう判定したんだ」というクレームがつく。
・コール、判定の説明ができるのはセンターの審判のみ。もし、サイド2人の判定が同じで、センターの判定が違った場合、サイド2人の判定が通るが、そこでクレームをつけられたらどうするんだろう?センターの審判は説明のしようがないのでは?
・センターの審判が、意図的にサイド2人の判定を無視してコールすることもできるのでは?サイドどうしは判定が見える距離にいない。
三審制もなかなか難しいです。
あと、審判に関して感じたのは
・意外とコンダクトウォーニング出してなかった。トム・リチャードvsセルビーで、最終局面の勝負どころで判定にキレたリチャードが、ラケット叩きつけて跳ね返ったラケットがセルビーに直撃しそうになったのも、コンダクトウォーニングどまりだった。個人的にはいきなりコンダクトストロークと思ったけど。
・基本的に審判も非常に審判力が高いと思いました。それでもやっぱり判定がぶれる(同じような状況で異なる判定がでる)こともありました。人間のやることだからそんなものでしょう。
・判定に対する説明は非常にシンプルでした。「議論の余地は無い」なんていう説明?も。間違っても、聞かれもしないのに理由の説明はしない。日本には聞かれもしないのに判定の理由を語りだす審判がいますが、それは間違っている、という感をさらに強くしました。
マレーシアで見たときよりも全然審判はよかったです。
前面に出てきて無理やり試合をコントロールしようと自己主張する審判はまちがっている、そう思いました。