7月10日、日曜日、コープやまぐち労働組合・九条の会主催による「3・11後の日本のエネルギー戦略」と題する「飯田哲也さん講演会」を開催しました。
今回は、一般の参加者にも広く呼びかけようと、「ほっぷ」での宣伝、毎日新聞、朝日新聞など新聞社へのリリースも行い、会場がいっぱいの参加者でうまる盛況ぶりでした。
開催日の3日前に、福島におられた飯田さんの元に、官邸から7/10に官邸に来てほしいとの連絡が入り、急遽、演者が環境エネルギー政策研究所の顧問・竹村英明さんに変更になるというハプニングがありましたが、飯田さんの同志である竹村さんだけに、同じテーマの講演を丁寧に、分かりやすく行ってくれました。
また、上関原発に反対する島民の会・代表の山戸貞夫さんの報告は、30年にもわたって反対し続けてこられた人だけに、自然体の中に底深い力強さを感じさせるもので、参加者に感動を与えました。
上関原発計画白紙撤回にむけた講演会 参加者アンケートより
1.講演会について
・分かり易く、貴重な情提起をしていただき、勉強になりました。(ひょっとして、飯田さんよりも、話の内容は丁寧なのでは・・・とも思いました)。途中、ちょっと単調になったところがありましたが、自然エネルギー問題を学ぶ第一歩としては、貴重な話でした。今後、消極(反対)論者との論争も開けると、もっと深まると思いました。(講師交代については、きちんと事情説明されて良かったと思います。出来れば飯田さん本人からのひところメッセージがあると、もっと盛り上がったでしょうね。)
・午前中鎌仲ひとみ監督の「ミツバチの羽音と地球の回転」をみて、同じ日に祝島のお話がうかがえて良かった。
・大変勉強になりました。中国、インドが風力発電に力を入れていることは知りませんでした。原発のことばかりマスコミでは報道していますので、無理もないですが・・・
・非常にわかりやすく、大変興味の持てるお話をしていただきました。なんとなくボワっと分かりつつ感じていたことを具体的に整理していらっしゃる方がたくさんいらっしゃる事にまず感激しました。自然エネルギー転換・・・でも何からやっていいか分からない。その一歩を、私も具体的にやりたい。参加して行きたいと思います。東日本の悲しみを新しい一歩に切り替えるチャンスにしなければ浮かばれないと腹の底から思えてなりません。2児の母。
・自然エネルギーについて、今まで知らなかったことをたくさん知ることができました。ただ「戦略」というだけあって、やや専門的で時間も少々短く、分かりにくい部分もありました。やはりできる事なら飯田さんから話を聞きたかったです。
・自然エネルギーを被災地に支援するプロジェクト、感動しました。立山アルプス火力発電事業や、その他、市民風車地域エネルギー事業(市民ファンドによる)も、とてもいいと思いました。何より安心安全です。原子力発電のようなリスクはもうごめんです。
・電力会社の宣伝に(原発がないと電力不足になって日本経済は成り立たなくなる)対抗するには、きちんとした知識が必要です。今日は福島の原発所が今、どのような状態になっているのか、原発にたよっていたエネルギー源をどうしていけばいいのか、展望が開けた感じです。
・パンフがあって、それに従っての説明は大変分かり易かった。少し話が早く進んだ部分もあった。脱原発のエネルギーを本気で開発すれば、十分まかなえるエネルギーがあることが分かった。どう原発エネルギーを終息させ、新エネルギーを本格化させるかが課題。
・専門的な見地からの説明、よく納得できました。
・ISEP飯田さんのお名前は昨年12月に山口市の講演会を聞いてから、ずっと注目していました。今日の講師を務めて下さった竹村さんのお話も大変分かり易かったです。これから先どこへ向かっていけばいいのか、はっきりと提案して下さったことを元に、いくつかの具体的行動(寄付や、購買、出資など)を自分なりに考えた上で、実践していきたいと思います。
・ありがとうございました。テレビ、新聞等での情報の中で何か隠されているものがあると感じていましたが、今日の話の中で少しですが理解出来ました。自民党政治の長い中で本当に国民の為にという政治がされていないという事を改めて感じました。日本のエネルギーということが大きく変化していくことだけは、話を聞くなかで感じました。
・今まで安全だとばかり言っていた原発で、この度の事故となり大変な事だと思っています。いつ収束するかも分からない状態にありながら、まだ政府は安全だと言う、信用性はない。皆が安全にくらせる方法を、また私たちも今だけ節電といわず、必要のない電力を使わない生活を心掛けないといけない。
2.現地闘争報告について
・島に暮らす人(山戸さん)からでないと聞けない話でした。本音の話だったので、島民の方々の裏事情(心情)がよく分かりました。当事者の想いを大切にした運動づくりが必要だと思いました。山戸さん以外の島民の方の話も聞きたくなりました。
・経済的に自立されているのが素晴らしいと思う。原子力ありきではなく、どうしたらなくせるかを考えて国や地方自治体は動いてほしい。そのYes,Noは、国民、住民だと思う。
・山戸さんの活動の一端、島の様子が少し分かり、一度島を訪れてみたいと思いました。また、今の取り組みが成功することを祈っています。
・目の前に見えない毒をもつ建物が建つなんて、絶対なにがあってもいやだと思います。お年寄り達が座り込みをされて、ガマン強く続けていらっしゃる映像を見るにつけ、頭のさがる思いと、私もハガキなどでは、こういう集まりに参加させていただき、少しでもと小さい協力をさせてもらってきました。根本は何か、何が命にとって大切なのか、ある意味ガンコなほどのブレない確信を持って(難しいですが・・・。)生きていきたいものです。
・非常に印象に残りました。祝島の人々のこれまでのたたかいに感謝や敬服したりといったことはありますが、それよりも自分の、私たちの活動が大切だし、それを続けていきたいです。
・生活を闘争に、闘争を生活に。という原則ですよね。
・原発にたよらない島おこし、住民の生活を守り確立しながら反対運動を続ける姿勢が素晴らしいと思います。山口県、いえ日本全体も原発にたよらない生活ができるようにしなければ・・・と強く思いました。
・支援の人々が多くなったり、島内の人々が共力強化はなったが、島へ島民以外の人が多く来られるようになって、困ったことも起ってきたことは、心配事が増えたのかな。「死ぬまで反対」は本当にその通りだと思う。外野からも、原発があってはならないものと理解している。金を必要としない、この地で生涯を終わりたい。攻撃的でない抵抗しか出来ないなどで30年もの抵抗運動ができたことには頭が下がる。自分のことは自分で、島民全員が安心安全に生活出来るように協力していることは、学びたいことだと思う。自然エネルギー開発はすばらしいことだ。
・テレビなどで何度もお話を聞いたことがありますが、実際に直接お話しを伺ったのは初めてです。普通の(当たり前の)暮らしを大切にされていること、世代間のギャップなど、ありのままをお話いただいて、親しみを感じました。祝島のひじき、おいしいですね!これからも、同じ県に住む者として、できることを続けながら(当たり前の暮らしを守るために)つながっていきたいと思います。
・農・漁業の事業の発展を祈っています。島を元気にしようという取り組み、離島の生活の厳しさ、30年にあまる反対運動、頭が下がります。生命をかけた数十年のたたかい涙が出ます。
・本当にどこにでもおられるおじさんという人が、あの闘争を30年も続けておられることに勇気を得ました。3.11から何か新しい風がふいていますが、島のため、みんなの為にがんばって〜“ビワは食べていま〜す”
・貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。原発の問題を全体のこととしてとらえ、考えていこうと思いました。できることから少しずつ行っていきたいです。
・山戸さんの島民の視点から貴重な声を聞いて、とても興味深かったです。主体的に動いて声をあげていくことの大切さを、教わりました。ありがとうございました。
・祝島の道路が、今回の台風で寸断されているとはニュースにならないので知らなかった。言われ見れば寸断もあるのかも・・・早い復旧を祈ります。

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