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2016/2/3

『おや! 花びらが落ちたよ』  前編・・  文学

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『おや! 花びらが落ちたよ』  ―― 前編 ――

《いとう 文龍 13歳の創作小説》



私は、今度の研究で失敗したので、非常に気が滅入っていた。

私は、或る大学の教授であるが、この度「白髪の根源」という題目によって研究を進めていた。

まさか、髪の成分中に有るバーベル酸がRH+の時に比べて、RH−の場合、ペーハー値が2.6倍になるとは、思いもよらなかった。

いや、こんなことを言っても失礼だが、君らには判るまい。


実は、今私の助手の一人が、私を慰めに来てくれている。

それが、よりによって、我が助手中一番のお喋りときている。

一人でゆっくり、考え直そうと思っている、私の身にもなってみろというものだ。


私は、書斎のソファーに、どっかと腰を降ろして助手の話を聞いているが、相手はくだらない事ばかり話している。

白髪は、梅干しをつけてこすれば治るとか、白髪にはニンニクが一番いいとか、誰もこんな話を聞いていないのに、彼は得意になって喋っている。

だいいち、ニンニクを髪に付けて外に出られると思っているのだろうか。


彼が、あまりくだらない事ばかり喋るので、私は彼の持っているタバコの煙を見つめていた。

・・・・・・・・・


―― 前編おわり ――   後編に続く


                       著者  いとう 文龍 
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