今日のお題目は、ステムについて……。

って字幕が似合いそうな写真ですね(笑)。

こうしているとちゃんとレジェンドに見えますね(苦笑)。
みんな同じようですが……、

↑これだけがカーボンラップバージョンです。
http://www.singletrackworld.com/2011/07/ritcheys-new-stem/
http://www.bikerumor.com/2011/07/19/ritchey-c260-stem-update-colors-pricing-and-a-carbon-fiber-enhanced-version/#more-33415
フルアルミは100グラム、カーボンラップバージョンは116グラムとのこと。重く成っちゃうんです(苦笑)。
ステムはなかなかカーボンが主権を握れないパーツの一つでもあります。ここはアルミの性質が最大限に生きるところですから。クランクもそうなんですが、カンパ、スラムなどはカーボン化に踏み切っていますね(笑)。
二昔前、ハンドルもそうですがステムもスチール製でした。そして現在は8割方がアルミですね。アルミ嫌いの人でもここはアルミです(笑)。今現在なぜアルミが支持されているかというと、軽く、なによりしならない特性があるからです。フレームではしなるアルミも最近増えてきましたが、あれは他業界の人からは信じられないそうですよ。
このしならないということが求められる部分は、自転車でいくつかあります。ブレーキ本体と、リヤサスです。ここがスチールだと動きすぎて強度などの計算が煩雑になってしまうそうです。今なら計算しきることもできそうですけど(笑)。ステム、ハンドルはしなってしまうとスプリントなどでデメリットに働くからです(競輪選手は除きます。ほら、あの人達は化け物ですから(笑)。
今流行のテーパーコラムも大容積ヘッドチューブも、すべては安定性のためにあります。しなることが安定性に繋がる部分と、そうでない部分があるわけですね。
で、新C260ステムなんですが、自転車オタク、トム・リッチーらしく面白い作りになっています。
まずはハンドルバークランプ部。ボルトがライダー側から締め付ける……、だけではありません。ボルト部分が前方にオフセットしています。応力の掛かるところをステム本体で受け持とうという考えです。ある意味レンサルやコデックスのような上下二分割ステムに近い考えと言って良いかと。
そしてコラムクランプ部。互い違いのトリプルボルトです。しかも応力が偏らないように割が弧を描いています。もうロードバイクのコラムはカーボンを前提とすることが当たり前の時代ですが、ここまで配慮したステムもなかなかありません。さすがオタク!!

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