今、フォックスとロックショックス以外で唯一シェアを伸ばしているリヤショックではないでしょうか?
ケーンクリーク・DBエアー
モーターサイクルの雄、オーリンズのテクノロジーが入ったコイルスプリング式のダブルバレルのエアスプリング版です。
http://www.bikeradar.com/news/article/cane-creek-dbair-shock-the-full-story-video-31424
http://fotos.mtb-news.de/p/946778
エアスプリング式のショックは基本的にXC〜オールマウンテンで使用されることが多いのですが、DHXエアーがきっかけとなり、ヴィヴィッドエアーや、カーナッツエアーなどハードな下りで使えるリヤショックが増えてきました。このDBエアーもその一つです。
状況に応じて細かくスプリングが設定でき、なによりも軽量化できるのがエア式の魅力です。
ケーンクリークは、そもそもエアユニットしかラインナップしていませんでした。ダブルバレルが唯一のコイル式です。マイナーチェンジはあったのでしょうがデビューから数年、モデルチェンジをしていません。なにより価格がもうびっくりなくらい高かったのです。10万オーバーでしたね。正直実績も何もないメーカーの、高度な技術が必要とされるショックアブソーバーをフォックス以上の金額を出して購入する人はほとんどいませんでした。当たり前ですね。
ところが、そこで止めなかったのがケーンクリークの凄いところです。じわじわと認知度を高め、使用した人間の評判の良さも手伝って、今ではビルドトゥーオーダーの場合、高級モデルとして選択可能という立場を築くに至っています。
ケーンクリークは、バイク界でも屈指のオタク集団です。ホイールやブレーキなどもかなり面白い製品を作ってきました。ヘッドパーツでは今でもトップブランドです。私はキングよりケンクリ派です(笑)。このDBエアーもアメリカで作られています。
ダブルバレルというというのは、ダンパーユニットの経路を指します。基本的に自転車用のショックは一つです。ワンウェイですね。なのでコンプレッションをいじってもリバウンドをいじっても、独立している構造でありつつもやはり影響を及ぼしてしまいます。
しかしダブルバレルの2経路のダンパーであれば、その影響を限りなく減らすことが出来ます。これにより高性能を実現したのです。
デメリットは単純に経路が2つになるので重くなること、そして複雑な加工が必要なので手間が掛かり高価になってしまうことです。
もう少しメーカーへのスペックインが増えれば、価格もこなれてくれると思うのですが。もうちょっと手頃になってほしいですよね(笑)。

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