今のサスペンションユニットは、前後共に膨大です。特にフォックスのフロントなぞは、何十種類にもおよび、はっきり言って代理店の人でもなければ覚えていられないでしょう(苦笑)。まあ実際に必要とされる、エンドユーザーに販売されるモデルはある程度限られますが。
数年前、スペシャライズドはオリジナルのショックを投入してきました。しかしそれもすぐ無くなり、今はフォックスとのコラボレーションを大々的に打ち出しています。
そしてトレックも出来合いの製品をそのまま使うのではなく、まったくのオリジナル機能を搭載させ、納入させています。それが『DRCV』なんですが、今までリヤだけだったのを今年からはフロントにも組み込んできたようです。
http://www.velovert.com/article/4080/trek-2012-3-nouveaux-modeles-et-des-suspensions-specifiques
こんなことは普通のメーカーには出来ません。アメリカ最大手や世界中で商売をしているメーカーだからこそ可能なことです。スケールメリットを最大限に生かしていますね。
トレックは2012でDHバイクセッションにカーボンモデルを追加します。アルミモデルでも剛性も性能も不満は聞かれませんでした。それなのにカーボンにしてきたというのは、やはり軽さの追求でしょう。
もちろんこれもホットトピックなのですが、どうやらそれに組み合わせるフロントフォークにも手を入れてきたようなのです。そう、コイルスプリングと併用してエアスプリングも使う、ハイブリッドスプリングにするようなのです。
スプリングレートを分解することなく状況に応じて迅速に変化させられるというのも魅力でしょうが、ここで狙ってくるのはやはり軽さでしょう。カーボンフレームと合わせれば、結構数字を稼げるかと。この図と、現在チームが使っている製品から考えればフォックス・40であることは間違いないでしょう。ですがあくまで予測ですよ。
様々な意味で生まれ変わったと言っていいセッション9.9カーボン。完成車パッケージでの性能は、とんでもないことになっているかも知れませんね。

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