先日、所属している草野球チームの先輩の奥様が、長きにわたる闘病の末に永眠いたしました。
先輩は、歳下の私にいつも、兄貴、兄貴!と呼んでくれる優しい方だった。
お子さんも小学生の子供が二人……
ご家族で励ましあいながら、様々な困難を乗り越えてこられてきた事でしょう。
葬儀の会場には、生前の家族写真がたくさん飾られていました。
子供が産まれた時の写真、運動会の写真、家族旅行の写真等、どれも幸せそうな笑顔の写真ばかりだった。
先輩や子供達の心情を思うと心が痛みますが、強く逞しく生きて成長して欲しいと祈るばかりです!
葬儀の日は道場だったので、稽古終了の整列の際に、親孝行について教え子達に少しだけ話した。
いつも当たり前のように学校へ行き勉強して、友達と遊び、柔道の稽古ができる。
そして、当たり前のようにお母さんの存在がそばにある!
自分の存在の意味。
腹を痛めて産んでくれた、世界でたった一人のお母さんに感謝できる優しい子に成長して欲しいと。
私自身のお袋も、病気で倒れて意識を失ってからもうすぐ二年がたとうとしている。
俺は格闘家になった時点で、親不孝もんだと思っている!
だけど今は、自分が親として、また道場主として我が子や地域の子供達の後継を育成する立場にあるが、大怪我をしようが病気になろうが、いつまでも見守ってくれている親や家族のように、立場が変わった今、母を見守り続けていこうと思っている。
そして、いつかの日か母の意識が戻った時に、今の私の姿をみて、お前を産んで本当に良かったと、心の底から喜んでもらえるような、子供に成長したいと思う。
それも親孝行だから!
今度は俺の番だから!
押忍
千葉記位

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