きのう、大谷川で場所取りを終えた後に、車の中で読ませてもらった。
中学生になったばかりの空良が、文芸部に入り、俳句を作るようになった話だが、空良の繊細さと友だちの辛さ、悔しさまでも自分のこととして悩む姿に感激した。
隣の席の颯太が、空良の校舎の周りを歩く小さな吟行の途中で、先輩たちに殴られているのを見る。颯太には「誰にもいうな」といわれる。早帰りしたが、その後の行動まで覚えていないほどのショックなのだ。
それが俳句になった。
「悔しさに眠れぬ夜も葦の角」
ちゅうでん児童文学賞大賞の「選者のことば」の中で、富安陽子氏がいっていた表現のうれしさとすごさは同じだった。「クラスメイトたちの話を傍観しながら、いつも回転木馬の外にひとり立っているような違和感を抱いていた主人公――」の「回転木馬の外」という表現だ。すごい比喩だと思った。
読み終えて、釣り場に向かっているとき、枯れた葦の根元に「角」を探していた。いくら日光市とはいえ、もう葦は芽吹いて、角は見つからなかった。
創作日誌
釣りの方は、魚の食いが悪くて、「合わせ」ばかりが早くなってしまった。早合わせで、かなり逃がしてしまった。でも、never give upで、1時間15分粘った。普段ならやめて帰っている時間。いい型のヤマメが釣れた。
しかし、疲れた。今でも背中が痛い。運動不足の痛みのようだ。仕方がない、来週も竿を振りに行こう。
今日は昨日終える予定だった通信添削を送れるようにしよう。まずはそれだ。そして、1行でも書き進もう。11時までに。

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