宮下恵茉/作 kaya8/絵 講談社青い鳥文庫
主人公遠藤マリナが入った聖ラヴィアン学園中等部というのをいつも、知らない世界だと思っていた。なぜかというと、私が育ったころの栃木県では、私立高校は県立高校に落ちたときのすべり止めで、ほぼ、学力が一段下とか、悪の集まりとかいわれていたからだ。
ところが、今の私立高校や中学校を知って、そのイメージが間違っていたことを知った。一部にすべり止めは残っているらしいが、現在は学力の突出した生徒のいる、まるで、マリナのいるようなアドバンスクラスが、特進クラスとして存在するのだ。
だから、聖ラヴィアン学園は存在するのだ。そして、マリナやアオイ、ケントやタイガ、そして、ファイブスターズ最後の一人、山尾サクラと出会うことになる。
「選ばれしもの」ファイブスターズの五人は、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚に特別な力を持つ五人だ。五人は何者かに狙われ始めた。一見、夢のような学園に疑惑を抱きだしたからだ。
マリナの親友だったモナミが、中間テストでトップになり、最高の栄誉となるボーナスバカンスを手に入れた。しかし、理事長からのプレゼントのようなバカンスから戻ってきたモナミは変わってしまった。ただ黙々と勉強だけする人になってしまったのだ。
マリナにはもう一つの不安があった。女子生徒全員のあこがれの的、碓氷先輩とデートしたときにいわれた「じゃまをするものは、排除する」という言葉。そして、ファイブスターの一人でいて欲しいと思っていた願いも消えた。それでも、どこかで敵でないことを祈っているマリナだ。
期末テストが終わって、夏休みが来る。理事長が就任して初めてのオープンキャンパスが開かれる。その企画募集に、ファイブスターズも応募する。その時、メンバーの前に、「選ばれしもの」にしか聞こえない声で話す、ナゾの生き物「ギンイロ」が登場する。
碓氷先輩たちとファイブスターズのオープンキャンパスを舞台にした戦いが始まる。そしてまた、学園の謎が深まっていくのだ。
ラストが楽しみだけど、すぐ5巻が楽しみになる。5巻は12月発売だそうだ。
絵本の河さま
ヤマメ、西日本ではアマゴっていうんですね。ちょっと小ぶりだそうですが、模様も同じです。手に入るといいのですが……。
創作日誌
昨日は暑かった。と思ったら、この間ここで写真を披露した日光市の「森友」付近が突風に襲われたらしい。
「森友」とくれば、アベノミクスでアベノマスク、原爆の日の挨拶の原稿、使いまわしだったそうだ。細かく見れば93パーセントが同じ文章だという。情けないやら、恥ずかしいやら、それでも内閣支持率は37パーセントもあるんですよねえ。
さて、今日も病院。昔なじみの内科だ。梨状筋の話になりそうだ。今朝は痛くて目が覚めて、まだ収まらない。パソコンに出てくる漢方薬を買ってみようかな。
すこーし、手直しができたらいいなあ。

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