内田麟太郎・作 藤本ともひこ・絵
警視総監から泥棒をしてもいいという「どろぼう・公認書」をもらっている探偵ジャム・パンが、今回は助手のマリリンと妙な関係ののらねこギンジロウと天才的な活躍をする話だ。
ジャム・パンは今年も大活躍だった。国立美術館から盗まれたガッハの名画「たぬきのたまご」を盗み返している。
しかし、依頼された仕事は難事件だった。Ⅿ町から人が消えている。でも、出ていった様子が無い。町では麻薬が作られていて、消えた人たちが働かされているらしいのだ。
ジャム・パンはⅯ町に行くが、超能力の耳にも助けを求める声は入ってこない。春の町を歩いて行くと、なにかわからないいや〜なものに体を包まれた気になる。そこは匂いも音もしないのだった。コロナの感染にも似ている。
依頼人である警視総監やまだごんろくさんと特別なつながりのあるおじいさんに報告に行くと、超能力のネオ・スパコンが関係しているかもしれないと教えてくれた。
ネオ・スパコンは助けを求める声までチェックし、「意味を反対にしている」らしい。
ジャム・パンとマリリンがその工場を探っているとき、突如、マリリンからの電波が途絶えてしまう。ギンジロウが初めて見る青ざめ、ゆがんだジャム・パンの悲しい顔。ギンジロウはすべてを察して、ジャム・パンのジープに乗り込む。話したら、意味を変えられてしまう恐ろしい世界へ、一人と一匹はまず、怪しげな「魔女の家」を訪ねた。
あとは、読んでからのお楽しみだねえ。ヒントはジャム・パンのギンジロウにかけた言葉だ。
「あ〜ら、そんなにおどろかなくても、いいわよ。かわいいぼくのパンダちゃん」
ジャム・パンの考えたことは、作者が考えたこと。作者のスパコンを越えた頭脳に参った本だった。
しいこさま
実家巡りをすれば、いつも大宴会になったものを、3月の彼岸からずっと、玄関先で挨拶して帰ってきています。来年も「桜を見る会」はできないでしょうね。
創作日誌
今週はきちんと4日間のリハビリを受けようと決めた。だが、昨日気が付いた。リハビリは疲れるものだと。それに、終わりがないということもだ。如何にせん虞や虞やってことかな。
もりとかけとさくらの人、すごいねえ、130回も嘘ついていたんだって。恥も外聞もないことを平気でやらないと総理大臣になれないんだ。なりたくはないけど。
今日は心のリハビリもしましょう。24ボルトぐらいだね。最初は。1年練習すると、200ボルトまでできるとか。
散歩、ちょこっと。読書もちょこっと。

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