宮下恵茉・作 染川ゆかり・絵 集英社みらい文庫
完結編だ。その一冊の始まりが感動的だった。卒業式の前の日、中学生が始まった一年二組の教室に、麻衣は入ってみた。最初の席に座ってみる。懐かしさと3年の月日がたったことが信じられない。そんなときに、同じクラスだった夏月もやってくる。
五組のカップルの“恋バナ”が、麻衣や夏月、莉緒、若葉、あずみで、それぞれの事情と人間味のエピソードが、14巻ものシリーズと「ボーイズ編」で語られてきた。いつも、様々な“真剣さ”と“迷い”に引き込まれてきたと思う。
2年生になり、3年生になった成長過程が「恋人同士」の物語として、描かれていた。それぞれの熱い血潮が言葉になっていた。あずみの気持ちが「ムダな恋愛なんてない」という言葉になった。“そのまんまのキミが好き”なんていう。もう読者は過呼吸になりそうだ。
将来のことも考えている「恋人同士」たち。プロポーズになりそうだけど、伝えなければならない状況のはずだ。いつも未来と好きな人を考えている、そんな中学生時代。それが一年生の教室と机の位置から始まっている。
考えさせられる物語だった。願わくば60年前に読ませてほしかったです、宮下さん。
木枯らしモンジャロウさま
毎日のようにリハビリに行っているので、時間が取れなくなりました。今週は会議ですね。よろしくお願いします。祐天寺、追加が来ました。
創作日誌
土曜日にリハビリに行って、疲れて何もできなかった。それではすまないので、昨日、お仕事をした。
土曜日に知ったら殺されそうな・・書類、・塗りの書類をもらった。怖くて震えが来た。と同時に、怒りが湧いてきた。学校って知れば知るほど怖いところだ。
今日は本を二冊読もう。一冊は、言葉探し、もう一冊は、宮下さんの新刊。
リハビリと眼科へも行く。老人の行先はいつも美容院だ、いや病院。そうだ、プチ散歩で、ベランダを白い菊で飾った部屋を写真に撮ってこよう。

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